三位一体という名前のクラブ１６

　リスペクトコラムです。
　昨季Ｊ２の２位でＪ１への自動昇格を果たし、残留どころか今季も９位でフィニッシュした大分さん。過去のいろいろな出来事を思うと、まさに快挙ですね。好調の要因は何なのでしょうか。まだ見つけておりません。片野坂監督なのかもしれませんが、よく調べると、Ｊ１チームからの補強が多く、選手層が厚くなった印象もありますね。そんな中、大分さんのサポカンに目が留まりました。（画像は過去のもの）
　　　
【「2019シーズン サポーターとの意見交換会」 開催】
「【日時】     2019年　12月18日（水）　19：00～20：00（予定）
   【場所】     昭和電工ドーム大分　地下1階　406会議室　（大分県大分市大字横尾1351番地）
   【出席者】 株式会社大分フットボールクラブ　代表取締役　　榎　徹
   【内容】     今シーズンの御礼及び集客等の振り返り、来季のクラブ経営方針等のご説明。
                ※来季の選手編成や移籍情報等については現在進行中の為、控えさせていただきます。
【参加について】
  １．会場の関係により先着120名様のご入場とさせていただきます。
  ２．事前の申込等は必要ございません。
  ３．会場には18:40よりご入場可能となります。自由席となりますので、前からお詰めの上お座りください。
【注意事項】
  ・報道取材としてTVカメラ、スチールカメラ等による撮影が行われる可能性がありますので、ご了承をいただいた上でご参加ください。
  ・当日は報道関係者以外の方による写真撮影、ビデオ撮影、ボイスレコーダー等での録音等はご遠慮ください。
  ・当日の意見交換会では多くの方々にご意見・ご質問をいただきたく、お一人の方による連続的な質問等はご遠慮いただきますよう、お願いいたします。」
引用：Ｊ１大分公式ＨＰ

　こういう所もＪ１にふさわしいクラブと言えるのではないでしょうか。入場数は120名ですか、いい人数ではないでしょうか。本来ならばもっと少なめにしたいところですが、より多くのファン・サポーターと話をしたいという気持ちが伝わってきます。ファンクラブ会員とかの条件はなく、申し込みもないとか。より開かれたサポカンですね。
　大分さんは経営破綻し、一度はＪ３まで落ちてしまうが、個人の募金で何億も集めてしまう。Ｊ２に復帰し、Ｊ１まで駆け上がり、今季ついに経営再建を満了させており、三位一体の支援者と一緒に、文字通り波乱万丈な歴史をたどっています。

　一度だけサポカンをやって、大きな声を出されて、それ以来全くやろうとしないところがあるかもしれませんが、正直そこはまだＪ１は無理ではないかと思っています。ファン・サポーターとの距離感が大きいのは致命傷です。前にも例えましたが、例えば関西など県外の興行会社がやって来て、地元の顔をして興行をやっても、所詮距離感が大きいので馴染みが薄いままで根が張れない。地域の後押しが無いために頭打ちになるというイメージ。顔が見えないところを誰が応援するでしょうか。しれっとそういう対話を避け続けていたら、自然とファン・サポーターも離れていき、観客動員がいつの間にか減っているとか。
　試合興行はわしらだけで作っとんじゃという考え方ではダメで、公共財としてファン・サポーターをはじめとする、すべてのステークホルダーと一緒に作っているという考え方でないと、100年続かないかな。そういう面では大分さんのこの会は素晴らしいと思います。大違いと言われそうなら、大分さんを見習ってはいかがでしょうか。
Ｊ１大分関連⑭：https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20191205
　〃　　　　⑬：https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20181123
　〃　　　　⑫：https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180206
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