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Jリーグの話題171

2019-12-20 00:07:41 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 先日、J1参入プレーオフが開催され、湘南さんが何とかJ1残留を決められました。おめでとうございます。徳島さんも頑張りましたが、一歩及ばず。また来季、今度はぜひ自動昇格を決めてください。その試合後、徳島さんのリカルド・ロドリゲス監督が「このシステムはJ2には不公平だ」という試合後のコメントを耳にして、少し違和感を覚えました。弱いから勝てなかった、制度のせいにしてはいけないと。J1にふさわしい本当に強いチームなら2位でフィニッシュできているでしょと。その後、報道で村井チェアマンが制度の見直しを検討していると聞いて、更に違和感を覚えました。なぜ2年そこらで変えようとするのかと。
   
【J1参入PO見直し検討へ 村井チェアマン「丁寧に議論していきたい」】
「Jリーグの村井チェアマンが15日、前日14日に閉幕したJ1参入プレーオフ(PO)の開催方式について「いろんな角度から公平性を考え、丁寧に議論していきたい」と改めて議論する意向を明かした。  
 今季の同PO決定戦ではJ1の湘南がホームにJ2徳島を迎え1―1のドロー。勝敗が決しない場合、J1を勝者とする規則から残留を決めたが、徳島のロドリゲス監督は「J2クラブにとって不公平だ」と不満を口にしていた。これまでも中立地やホーム&アウェー方式での開催を求める声などが挙がっていた。」
引用:スポニチ

 「いろんな角度から公平性を考え」という文言があります。元々J2よりもJ1の方がカテゴリは上、そのアドバンテージがあるのは当たり前。そこを慣らそうというのは均そうとするのはナンセンスではないかと。そもそもなぜ、J1昇格プレーオフに更に入れ替え戦を入れたのか、その経緯を思い起こさなければなりません。それはプレーオフで優勝したチームがJ1で全く相手にならずに連敗記録を作り、「場違いなJ1チーム」ができたからではなかったですか? その先鋒が徳島さんだったはず。
 2014年当時の記録は2013年の大分さんに続くJ1ホーム未勝利、勝ち点数は2012年の札幌さんと2013年の大分さんに並ぶリーグワーストタイの14という有様。2014年の徳島さんのような場違いと言われそうなJ1チームを2度と生み出さないための制度だったはずです。ロドリゲス監督の発言は、その記憶を覆い隠すような愚かな発言だと個人的には思います。制度のせいにせず、実力で上がって来いよと。

【J1参入プレーオフの問題点とは? 漂う不公平さ、海外ではどうしている?】
〔J1昇格プレーオフとJ1参入プレーオフ〕
「6シーズン行われたこの昇格プレーオフだが、昇格した6クラブのうち翌シーズンJ1残留を決めたのは、2016年のセレッソ大阪と2017年の名古屋グランパスのみ。残りの4クラブは1年でJ2に逆戻りすることとなり、昇格プレーオフのあり方が議論されることとなった。
 そして新たにスタートしたのがJ1参入プレーオフだ。これは昇格プレーオフ同様にJ2の3位から6位がトーナメントで戦い、勝ち上がった1クラブがJ1の16位クラブと決勝戦を行うというものだ。」

 プレーオフでの昇格チームでJ1昇格できたのはいずれも(何かの間違いで降格した)「メガチーム」のみで、他の市民クラブは1年だけの「J1体験ツアー」に行ってきただけでした。まぐれでJ1に来てしまう場違いと言われそうなチームを寸止めするための、現制度は良かった制度だと個人的に思います。」


〔J2クラブにとっては大きな足かせ〕
「2018年がジュビロ磐田、2019年が湘南ベルマーレとどちらもJ1の16位クラブが残留することとなった。結果だけを見れば、J2クラブの代表として勝ち上がった東京ヴェルディ(2018年)、徳島ヴォルティス(2019年)の力がなかったということだろう。しかし、この結果にはレギュレーションの影響もあると考えられる。
 J1クラブはシーズン終了後、1試合を戦う。さらに、試合はホームで行われ、引き分け以上の結果で残留が決定するのだ。一方で、J2クラブはJ1より多い42試合のシーズンを戦い、J2勢と2試合を戦った上で、J1クラブと対戦する。さらに、最後は勝利以外の道はない。
 昨シーズンの東京Vにしても、今シーズンの徳島にしても、J1クラブ相手に勝利を目指すというのは非常に難しいミッションだ。一方で、J1クラブは引き分けでも良い戦いとなり、展開によっては優位に進めることが可能だ。
 前述の通り、J2の3番手クラブがJ1で戦う力が足りないと判断できる結果となっているだけに、最後のJ1クラブに勝利しなければ昇格の価値がないと言われるのは一理ある。」

 当ブログはレギュレーションで言えば、現在は影響はなく、昔の制度が影響があったと思います。つまり、カテゴリの上下を反映させていなかったのが影響があったと。ホームが試合会場、引き分け以上という条件、まさにカテゴリの反映。試合数も関係無い。見方を変えればJ2は試合の勢いで決勝を迎えるが、J1は試合勘が薄れていて不利と言える。J1相手の勝利は難しいミッション、そういう当たり前の事をなぜ口に出すのか不明。


〔漂う不公平さ…その理由は?〕
「一方で、違うカテゴリの2クラブが対戦するにも関わらず、J1クラブがあまりにも有利過ぎるという見方が出るのも仕方のないことだろう。その理由は、どことなく感じる“不公平”さだ。まず、2つのクラブは1シーズン違うリーグを戦っている。J1とJ2のクラブが対戦する機会は、リーグ戦では存在しない。(カップ戦ではある)
 さらに、1つは上位リーグで力のなかったクラブ、1つは下位リーグで力のあったクラブという点だ。今シーズンで言えば、湘南は勝てずにプレーオフヘまわり、徳島は勝ってプレーオフにまわった。2クラブが歩んできた道は、リーグが違えどベクトルは真逆と言える。
 また、同じJ1を目指すと行っても、1つは残留、1つは昇格だ。そもそも、始まる前から残留を目指して戦っているJ1クラブはほとんどなく、結果が伴わないが故に最後の手段として残留を目指すことになっていくのだ。つまり、結果論。昇格を目指すクラブは、開幕から昇格を目指し続けて、掴んだものということだ。この3点から考えても、両者に差が出るのは不当であり、平等に扱われるべきだと思われるのは普通のことだろう。」

 J1が有利過ぎるという見方は仕方がなくないと思います。不公平さを感じるのは単なる主観の違いでしょうと。ルヴァン以外はJ1とJ2は対戦しない、それも当たり前の事。もうここからはさらに主観の世界。真逆のベクトルとあるがこれも当たり前の話。いわゆるモチベーションの事を言われているようだが、それらを理由に制度がおかしいと言う事がおかしいと思われます。

〔J1参入プレーオフの形式は珍しい〕
「(イングランドは)プレミアリーグが最上位リーグであるが、下位の3クラブは自動降格となり、チャンピオンシップ(2部)は上位2クラブが自動昇格、3位〜6位がプレーオフを行い、優勝クラブが昇格する。スペインも同様だ。ラ・リーガの下位3クラブが降格し、上位2クラブ+プレーオフ勝者が昇格する。イタリアも形式は同様だ。セリエAの下位3クラブが自動降格し、セリエBの上位2クラブとプレーオフ勝者の1クラブがセリエAへ昇格する。しかし、このプレーオフは3位〜6位のクラブがホーム&アウェイ方式で戦い、昇格クラブを決めるというもの。さらに、3位と4位の勝ち点差が10以上離れている場合はプレーオフを行わずに3位が昇格するシステムとなっている。ドイツはまた異なる。ブンデスリーガの下位2クラブが自動降格、2部の上位2クラブが自動昇格。1部の16位クラブと2部の3位クラブがプレーオフを行う。ホーム&アウェイで2試合戦い、勝者が翌シーズンを1部で戦うのだ。
 4つ例を挙げたが、ヨーロッパの主要リーグでは現行のJ1参入プレーオフの形式は取られておらず、2017年まで導入されたJ1昇格プレーオフのパターンか、かつてJリーグでもあった入れ替え戦が採用されているのだ。」

 形式が珍しいからそぐわないというのも主観の世界。急に勝手に決まった制度ではなく、何年もかけて改良してきた制度。それを急に変えようと言う方がおかしい。外国の事例ですが、どこの国も旧昇格プレーオフ制度と同じレギュレーションが多く、日本も同じものを導入して、さらに改善した形である。個人的には変えるならドイツ方式がいいのではないかと思います。


〔来季以降とるべき道は〕
「JリーグがJ1昇格プレーオフからJ1参入プレーオフに形式を変更したのにも、当然理由がある。しかし、昨シーズンはなんとか残留した磐田は、今シーズンはJ2に降格した。今シーズン引き分けてなんとか残留した湘南は、来シーズンが勝負の年となるだろう。降格していては、救済された意味をなさない。立場が違えば、それぞれに言い分があるのは事実。J1側から見たもの、J2側から見たものは景色が異なるのだから、どちらの意見も間違いではない。
 しかし、観るものが、戦うものが不公平さを感じてしまうのはフェアではないだろう。日程の問題など、色々と影響があることも当然理解している。だから、ホーム&アウェイで2試合を行うのは難しいかもしれない。
 しかし、違うベクトルで1年間戦ってきた両者の決着は、白黒ハッキリつけた方が、誰しもが納得いく結果なのではないかと思う。引き分けを認めるのではなく、延長戦までやって決着をつけるのか、PK戦で決着をつけるのか。何れにしてもだ。」
引用:超ワールドサッカー

 J1残留した2チームの事を書いておられるが、昇格できなかったJ2チームの事は書かれていない。ヴェルディさんは今季は13位。とてもJ1に上がりきれなかったチームの成績ではない。このコラムは主観の強さが気になります。最後に引き分け以上ではなく、決着をつけろとありますが、そこがライターさんの本音かと。日程の問題もあるでしょうが、そういう風に決着をつけた方が盛り上がるかもしれませんね。でもカテゴリのハンデを設けるのは全く問題ないと思います。もう「場違い」なJ1チームは観たくないです。
 地元岡山は、J1に昇格するなら優勝して上がって欲しいというのが持論です。プレーオフレベルでは2014年の徳島さんの3勝を下回る2勝以下の記録を作ってしまう恐れがある。下手をしたら史上最低の0勝フィニッシュとか。J1はそんなに甘くありません。今季の柏や横浜さんのようなチーム、いやそれ以上のチームばかり。そんな事になるよりは、しっかり地力をつけてJ2優勝で上がる方がよっぽど良いかなと。そんな思いで毎年観戦しています。

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