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三位一体という名前のクラブ11

2016-11-23 00:01:30 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 これから昇降格シリーズが続きます。この前に週末に4チームの去就が決まりました。どうしても適確に解説しているコラムを探してからになります。今回はJ3自動昇格を決めた大分さんです。おめでとうございます。お帰りなさい! 大分さんは旧ナビスコ杯の王者という黄金時代(違う意味では黄金ではないかも)の後に、長くJ2時代を過ごし、プレーオフでJ1に昇格しましたが、1年でJ2に降格。その後1年でJ3まで降格してしまいました。サッカーキングのコラムです。以下抜粋して紹介。
   
【屈辱を乗り越えてJ3制覇の大分…片野坂監督に求められた相反する二つのタスクとは:サッカーキング】
 J3参戦に際して、大分は新監督にクラブOBの片野坂知宏氏を指名。広島やG大阪ではコーチとして数々のタイトルを手にしたが、監督としては新人だったが、チームは不安視する周囲の声をものともせず。長い時間をかけて構築したパスサッカーをベースに、苦しみながらもJ3優勝を達成。
 今季はチーム編成が困難で、ようやく主力に成長した生え抜き選手が他チームへ移籍し、戦力は大幅にダウン。補強も進まずに厳しい状況。最初から予想した現実を受け止め、西山強化育成部長は、割り切って育成と強化の両立を目指すことを決断。
 スタート当初から7~8割程度の戦力しか整っていなかったこともあり、「残りの2~3割は選手の成長でシーズン中に100%にする」と明言。大分には過去にアカデミー出身選手がトップチーム(代表選手も)の根幹を担う成功例はあった。しかし、今季は期待値の高い選手により実戦経験を積ませ、急成長を見込んだのが、これまでとは異なる点。

 結果と育成の相反するタスクを託された片野坂監督は「全員が戦力」として、選手の個性を伸ばして、いかにチームの武器に落とし込むかを思案。J2昇格争いが現実味を帯びてきた終盤戦は、主導権を握るサッカーを心がけながら、相手のストロングポイントを抑えて失点をしない「相手対策」の意識を強調。目の前の勝利にこだわる姿勢に立ち返り、点を取りにいくための守備の大切さとともに、ラインを上げてボールを奪いに行く開幕時の戦い方を選手たちと再確認。片野坂監督の口癖は、練習から試合まで「最大値を出すこと」と徹底。
 今季のJ3大分を語る上でもう一つの重要点が16年間所属した高松選手の引退。クラブの栄光と経営危機の時期を知る唯一の選手が去り、チームは将来有望な選手へ来季からの若返りに期待。高松選手が加入した頃のチームはJ1昇格を目指し、即戦力選手と実力のある外国籍選手を中心にチームを作っていたが、彼らに依存するあまり、若手選手が伸び悩み、なかなかJ1昇格の壁を越えられず。その反省からクラブは補強に頼らず、アカデミーや生え抜きの若い選手で土台を固める育成に注力。それが花開いたのが、'00年代後半の栄光期。
 来季はJ2に戻すが、チームが還るべき場所はJ1。育成はすぐに結果は出ず、継続が重要。再びJ1の舞台で光り輝くために、クラブ、スタッフの一貫したビジョンの下で走り続けると締めくくっています。
サッカーキング該当記事:http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20161121/518661.html
      
 片野坂監督頑張って欲しいですね。実は片野坂さんは現役時代、'95~'99年にJ1柏でプレーしており、当ブログもよく覚えています。確か、'99年のナビスコ杯優勝の時の先発だったような。存在感あったと思います。初めて指揮を取る新人監督は、森保監督のように大化けするか、小倉監督のようにチンチンにされるかだと思っていますが、片野坂監督は前者でしたね。上にある戦い方を見ると、リアクションサッカーや練習から全力を求める姿は、どことなく柏時代のネル監督を彷彿させますが、たぶん一緒のチームになった事はないと思います。ちょっと、目まぐるしく変遷した過去のカテゴリを確認してみましょう。

【大分の所属歴代カテゴリ】
・'99~'02年(4年間): J2 ・・・'02年J2優勝
・'03~'09年(7年間): J1 ・・・'08年ナビスコ杯優勝
・'10~'12年(3年間): J2
・'13年(1年間):     J1
・'14~'15年(2年間): J2
・'16年(1年間):     J3 ・・・J3優勝

 これを見ると、'09年頃までが、過重債務の溝畑社長時代なのかな。'12年にJ1昇格プレーオフで勝ち上がった時は、ものすごい額(億単位)の県民募金が集まった覚えがあります。県民クラブとして、地域の宝になっていたからそれだけ集まったと思います。確か、大分さんには地域の後援会組織がしっかり機能してるはず。もし、数字ばかり口にして、地域の宝として地域に根が貼れていなかったら、こうはいかないでしょう。たぶん、熱しやすく冷めやすい県民の心が離れ、ずっとJ3のままになるのかな。あくまで妄想ですが。
 あと、最近の当ブログの論調では、J1昇格はダントツ優勝し上がるべき。プレーオフでまぐれで上がったら、どっちみち1年で降格し、県民は失望して心が離れてJ2で低迷する。J3に1年で落ちた大分さんのようになってはいけないとよく口にしていました。すいません、反面教師として使わせてもらっていまいした。もうJ3じゃなくなるから、当ブログの論調も変わりますね。
 大分は、比較的人口が少なく、最寄駅からスタジアムが遠く、他のプロスポーツが競合しているという厳しい環境(岡山とは真逆かな)。山雅さんもそうですが、そういう不利な環境でも、しっかり地域に根を張って頑張っているクラブを尊敬しております。あくまで例えですが、「わしらで達成した」というクラブファーストの姿勢ではなく、「地域との協働」というファン・サポーターファーストの姿勢は本当に頭が下がります。大分さん、またJ1で暴れて下さい。経営的に苦労されましたが、大分さんのような付加価値の高いクラブがJ1にふさわしいと思っています。
J3大分関連⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151212
 〃    ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140324
 〃    ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130628
 〃    ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121126
 〃    ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091216
 〃    ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090706
 〃    ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090102

 〃    ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081104
 〃    ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081103

コメント
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