リスペクトコラムです。
昨季の今頃J1自動昇格を決めて、今季はJ1であと最終節を残して7位です。一桁順位ってすごいですね。特に大きな補強も聞かず、監督もそのまま片野坂監督という事で、今までの流れから残留争いかなと思っていたのですが、思わぬ好成績。前節にJ2に降格が決まった山雅さんと対照的です。山雅さんの何が足らずに、大分さんの何が良かったのか当ブログではまだ分析できていません。そんな中で、注目すべきニュースが入ってきました。
【Jリーグクラブ初のマーケティング子会社「株式会社トリニータマーケティング」設立】
「ラグビーワールドカップ日本開催、東京2020オリンピック・パラリンピックを目前にスポーツへの関心が益々高まる中、スポーツ業界の更なる活性化と地域創生や社会貢献を視野に入れ、事業多角化と経営力強化を目指し、100%子会社「株式会社トリニータマーケティング」を設立することとなりました。マーケティング子会社を設立するのは、Jリーグクラブでは初となる取り組みとなります。
【株式会社トリニータマーケティング設立の背景】
構想は2年前からで、AI・IOTなどテクノロジーの進化が急加速し、マーケティング業務の多様性とスピードが必要となり、またIターンUターンなど地方での人材採用に苦戦する中で、当時まだ普及していない副業・兼業・リモートワークの働き方も受け入れながら、東京で専門人材を採用し2018年1月から活動を進め実績を積んでまいりました。
2019年12月には10名のメンバーが揃い、各々の経験や得意分野を活かしながら、その力をひとつに集結したJリーグクラブ初のマーケティング子会社設立が実現しました。
【事業内容】
ファン、パートナーシップ、クリエイティビティ、デジタルの4つを軸に事業の成長・機動性を強化
×FAN
新規ファンとタッチポイントを創出し、スポーツを通じて新たなコミュニティーづくりを目指します。大分以外でもサッカー観戦を楽しめるパブリックビューイングの開催、サッカーやスタジアム、プロスポーツ、大分の地域等、大分トリニータを取り巻く環境を広義に捉え、よりワクワクするトリニータ体験の場を提供します。
×PARTNERSHIP
ソーシャルアクションや他業種とのコラボレーションにより、パートナー企業とともにスポーツビジネスにおける新たな事業共創を目指します。
×CREATIVITY
アパレル界を舞台に活躍する、SOPH.の清永浩文氏がロゴを監修をするセカンドブランドをリリース。日常でも使用可能なトリニータのアパレル・グッズをオンラインショップで販売します。
×DIGITAL
クラブ公式SNSの運営、YouTubeでの動画配信、オンラインショップの運営などデジタル分野でのブランディング、情報発信を行います。またそこで得た知見や実績を活かし、「トリニータ式デジタルマーケティング」として企業支援を行い、大分の地元企業とも共創し、地元還元、地域活性化につながる取り組みを推進していきます。
株式会社トリニータマーケティング 会社概要
社名:株式会社トリニータマーケティング
本店所在地:大分県大分市大字横尾1629番地
事務所所在地:東京都中央区日本橋1-2-10東洋ビル3階
設立日:令和元年12月3日(予定)
資本金等:9,000,000円
株主:株式会社大分フットボールクラブ 100%
代表者:代表取締役 山﨑 蓮
事業内容:インターネットを利用したマーケティング及びそのコンサルティング」
引用:J1大分公式HP
すごいですね。別会社を作って東京で営業させるという。まさに攻めの経営になってきました。負の遺産にあえぎ、借金に苦しみ続け、J3に落ちた時は大分さんは当分手停滞するのかと思い込んでいましたが、しっかり蘇生されました。マーケティング子会社を作ったのはJリーグ初とか。社長に就任される山崎氏がどういう方か気になりました。昨季にクラブのデジタルマーケティングアドバイザーをされていたそうです。そのまま子会社の社長に持っていく、大分さんのフットワークの軽さが素晴らしいです。
ちなみにクラブ代表は、あの溝畑氏から青野氏くらいまでしかイメージが無いのですが、今は榎社長。調べてもどういう方か、なかなか出てこなかったのですが、どうやら県庁ご出身の様子。クラブ名のとおり、三位一体で行政とも強い絆で結ばれていますね。今年7月には経営再建完了の報告を試合会場で報告されています。本当にJ1にふさわしい県民クラブに蘇生されましたね。
J1昇格に向けた県民募金を何億円も集めた時は驚きましたが、その頃からの流れでしっかりJ1クラブとして歩みを進めていたのですね。地元岡山も同じ市民クラブですが、この違いは何なのでしょうか。簡単には言えませんが、当ブログとして一つだけわかっている事は、県民クラブとしての完成度の違いではないでしょうか。大分さんは県内隅々まで後援会の根を張り巡らせているからこそ、個人で何億も募金が集まるのでしょう。一方の岡山は後援会どころか募金推進委員会なる組織で集めた募金はだいぶ金額が違いますね。仕事関係のある場所にも募金箱が置かれていますが、ずっと長年フリーズしたまま。J1にふさわしいクラブに近づきたいのなら、大分さんのそういう所を見習ったらいかがと個人的に思います(ずっと言い続けている事ですが)。大分さんはまさに親企業の無い市民クラブのお手本ではないかと。
J1大分関連⑬:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20181123
〃 ⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180206
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180129
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161123
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151212
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140324
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130628
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121126
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091216
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090706
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090102
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081104
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081103