リスペクトコラムです。
当ブログでは、日本人監督も反対だし、森保監督も反対です。日本サッカー協会の現体制にもネガティブです。ただ、日本代表チームには頑張って欲しいと思っています。なので、今の森保ジャパンには懐疑的で、昨今の不調にも首をかしげる次第です。当ブログだけが心配しているのかと思っていたら、ネット上で短い期間で次々とコラムが出てきました。一気に行かせていただきます。ちょっと長いです。
[A代表:ベネズエラ戦]
【「監督力の差」が日本代表とベネズエラ代表の成否を分ける。森保ジャパンには戦術的な統制が…】
「11月19日の日本代表対ベネズエラ代表のキリンチャレンジカップは、戦術面の差、ひいては監督力の差が試合の成否を大きく分けた印象だ。1-4というスコアは、個々のクオリティー以上にゲームプランを含めた戦術面が要因だろう。」
「実際にベネズエラ代表は、組織的なハイプレス、そして高強度のネガティブ・トランジション(攻→守の切り替え)が機能。日本代表の『最終ラインからの丁寧で素早いビルドアップ」という森保一監督が掲げるベース戦術のひとつを完全に潰し、試合の主導権を握っていく。指揮官の言葉を考えれば完全に狙い通りの展開だったはずで、それが前半だけで4ゴールというこれ以上ない結果に繋がったのだ。」
「親善試合だから相手の対策をしていなかったとしたら、もちろんそれはそれで大問題だ。テストマッチでできないことが、公式戦でできるわけがないだろう。日本代表からは基本的な統制すらも…。」
「チームの戦術とメンバーを決めるのはもちろん監督であり、ここで責任を追うべきはもちろん森保監督だ。本人も「監督として指示の部分で何か問題があった」と認めている。」
「最終ラインからの丁寧で素早いビルドアップ、連動したアタッカー陣の攻撃などチームの基本コンセプトはもちろん重要だ。しかし、言うまでもなく試合は相手がいるものであり、『自分たちのスタイル』だけで勝てるチームなど世界トップレベルにも存在しない。対戦相手やスタメン構成、そして試合展開によってプレスの開始位置やボールの運び方、さらに陣形の形を変えるのは、ワールドスタンダードの常識だ。少なくともこの日のゲームを観る限り、ベネズエラ代表にはそれができていたし、日本代表にはそれができていなかった。」
引用:SOCCER DIGEST Web
【日本代表、ベネズエラ戦メンバーは「単純に能力不足」。今後呼ぶメリットなし…その理由とは】
「森保ジャパンは主力のメンバーが固定され、サブの底上げが課題だった。加えて、力の差が大きくある2022年カタールワールドカップアジア2次予選で長距離移動をしてまで欧州組を数多く呼ぶ『フルメンバー』を組むことに疑問も出ていた。」
「中途半端なポジショニングのため連動して前に進むことができず、個人技に頼る単発の攻撃に終わった。これは代表歴が短いが故に連係がうまくとれていないためではない。単純に能力不足だ。」
「初めて一緒にプレーする選手がいようともある程度はできるくらいの基本的な戦術理解がなければ、代表選手としては相応しくない。特に守備面では、自分たちと相手のフォーメーションから、どこにポジショニングすれば良いかがわかっていなければならないが、ベネズエラ戦に出場していた選手たちは、その点では厳しいものがあった。厳しい言い方をすれば、ここまで能力不足だと代表では使えない。」
「五輪本番を見据え、五輪代表で戦うのが強化にとってはベターな選択となる。そして五輪後は最終予選となるため主力以外にはほとんどチャンスはない。数少ない枠も、2022年カタールワールドカップやそれ以降を考えれば、五輪世代からの引き上げになるだろう。このような状況のなか、今後も五輪世代でない国内組を招集することのメリットはない。」
引用:フットボールチャンネル
【日本代表、本当にこのままで大丈夫? 監督兼任もメンバー固定も限界、2019年に底上げも進化もなし】
「本気のベネズエラが非常に強いチームだったことも大きいが、吉田や長友がいないと安定感ある守りを維持できない…。日本の厳しい現実がハッキリしたと言わざるを得ない。」
「この状況を招いたのも、森保一監督の主力固定が一因ではないか。2018年9月の新体制スタートから、指揮官は主要メンバーを固めてチーム強化を図ってきた。1月のAFCアジアカップ2019では中島翔哉が負傷離脱したこともあり、原口を左MFに据えたが、それ以外はほぼ不動だった。
その後も『チームの戦い方の幅を広げたい』と事あるごとに言い、6月のコパ・アメリカ2019(南米選手権)ではU-22世代の抜擢に踏み切ったものの、2022年カタールワールドカップ・アジア2次予選が始まってからは、再びリスクを冒さなくなった。守備陣は長友・吉田・冨安健洋・酒井の4枚に依存し、ボランチも柴崎岳に託そうとする森保監督の思惑が透けて見える采配が目についた。」
「限られた強化期間の中で主力もサブも融合させながらレベルアップを図っていくのは本当に至難の業だが、代表監督はそれができて初めて強い集団を築き上げられる。厳しい見方になるが、2019年の日本代表はチームとして大幅な底上げや進化が見られなかったと言うしかない。」
「指揮官は実際のトレーニングをほとんど見ることができず、チームはまとまりを欠いた。そちらに2日間軸足を置いた結果、ベネズエラ戦に挑むチームに対しての集中力も低下し、新戦力の見極めも十分にはできなかった。」
「柴崎や原口ら欧州組主軸と彼らを一緒にプレーさせられる数少ないチャンスを生かしきれなかったようにも映る。全てのマネージメントが中途半端になっている印象が強く、本当にこのままで大丈夫かという不安は増大する一方だ。」
引用:フットボールチャンネル
【森保Jが救いなき大敗。際立っていた 中島翔哉、柴崎岳の問題点】 「ベネズエラ戦。試合前に配布されたスタメン表に目をやれば、新たに招集された国内組9人の名前はそこに1人もなかった。名を連ねていたのは、前戦のキルギス戦に招集された選手ばかり。森保一監督の代表チームに対する考え方がうかがい知れるスタメンだった。完敗したU‐22日本代表、問題は選手ではない」 「言葉の少なさもさることながら、それ以上に突っ込みを入れたくなったのは、敗因を攻撃と守備とに分けて考えている点だ。連係、連動を毎度、口にする森保監督だが、攻撃と守備も連係、連動しているのだ。」 「(中島選手は)所属のポルトで出場機会に恵まれない理由だろう。こんな勝手な動きをする選手、場所とタイミングを弁(わきま)えず、自分の感覚だけを頼りにドリブルをする選手は、世界広しと言えど、ザラにいない。」 「(柴崎選手は)森保監督から厚い信頼を得ていることは、これまでの起用法を見れば明らかだが、頼りになる選手には映らない。逆境になると、存在感はさらに薄くなる。」 「森保監督はいったいどんなサッカーがしたいのか。『連係、連動するサッカー』と言うが、連係、連動しないサッカーは存在しない。当たり前すぎる抽象的な言葉を、錦の御旗のように掲げる森保監督だが、どんなサッカーがしたいのか、ここにきてより一段と、わかりにくくなっている。政治家や官僚のようなのらりくらりとした答弁はやめ、適確な日本語で明快な旗を掲げてほしいものである。」 引用:webスポルティーバ
【問題視すべきは森保監督の采配。本来目指していたはずのサッカーが消えつつある現状(キルギス戦分析)】
「先月のタジキスタン戦に続き、今回のキルギス戦も格下に苦戦を強いられた末の勝利だった。このレベルの相手に苦戦していて、アジア最終予選やW杯本番は大丈夫なのか? 試合を見た多くの人が不安を感じたかもしれない。 」
「森保監督自身がU-22代表の指揮を執るのは、A代表監督に就任してから今回が初めて。そういう意味では、今後は”二足のわらじ”を履く指揮官の真価が問われると同時に、W杯予選を戦うA代表の強化と、東京五輪に向けたU-22代表のチーム強化の関連性や整合性にも注視する必要があるだろう。
反対に、招集方針でまだ変わっていない点もある。それは、W杯予選のような公式大会の試合では、従来どおりその時のベストメンバーを編成するという森保監督の考え方だ。」
「そういう意味では、あの試合の教訓を生かせなかった森保監督の采配を問題視すべきだろう。対戦相手の分析、対策、そのための準備、そして試合中の修正力。この試合における指揮官は、いずれの点においても相手のクリスティニン監督に劣っていた。この試合で日本が後手を踏み続けた最大の原因だ。」
「格下相手に2試合連続で苦戦を強いられた森保ジャパン。2次予選は問題なく首位通過するだろうが、このままの状態で最終予選、そしてW杯本番で成果を得ることはできるのか。ここにきて、暗雲が立ち込めてきたと言っていい。
いま必要なのは、立ち返るべき場所に戻って自らのサッカーを再検証することだと思われる。アジアカップ以降、ベストメンバーを編成し続けても戦術的なブラッシュアップはうかがえず、むしろ停滞感から劣化へと、状態は悪化の一途を辿っているのが実情だ。」
引用:REAL SPORTS
[五輪代表:コロンビア戦]
【監督交代は「今しかない」完敗の森保ジャパンの抱える大問題】
「いずれも監督は森保一氏が兼任しているが、この体制に限界が訪れつつあるようだ。『東京五輪で金メダル」を掲げる森保監督だが、A代表の活動が忙しく、U22は横内昭展・監督代行兼コーチにほぼ任せっぱなしだという。」
「だが、根本的な敗因がほかに存在することの方が重大な問題だという。
「チームの完成が相当遅れていることが、大問題だと思います。本来であれば、今の時期にはすでに主力の顔ぶれが決まっていて、東京五輪のチームの骨格ができあがっている状態。前回大会のリオ五輪ではこの時期までには決まっていました。しかし森保監督はまだ選手を試したいようで、FWもボランチも誰を使うのか見えてこない」
「3月の練習マッチと5月の国際大会を経て、五輪のメンバー選考を行います。ここから逆算しても、本来はこの1月の大会にピークを持っていかなければならないのに、完成度が低い。監督交代を決断するなら今しかないと思います」
引用:週間朝日
[全般]
【森保「兼任」体制はやめるべき。今ならまだ間に合う、望む日本サッカー協会の英断】
「日本サッカー協会は森保一監督にA代表と東京五輪代表の兼任を託し、さらなる高みを目指した。だが11月の3連戦を見ても、この体制には限界が見え始めている。『REAL SPORTS』編集長の岩本義弘氏は『今からでも遅くない』と兼任の解除を提案する。」
「今回の11月の3試合、正確には惨敗した2試合を踏まえて、冒頭で述べたとおり、森保監督のA代表と五輪代表の兼任をやめることを日本サッカー協会には提案したい。なぜなら、今のままでは森保監督の最大の強みであるチームマネジメント能力が半減してしまい、どちらの代表強化も中途半端になってしまうからだ。」
「ロシアW杯が終わり、日本サッカー協会が森保監督の兼任を発表した時には、多くのメディアや関係者がその兼任をポジティブに捉えていた。正直、個人的にも、『森保監督なら、兼任でもうまくやるんじゃないか」と感じていたことは事実である。自国開催の2002年日韓W杯の際に、フィリップ・トルシエ監督がシドニー五輪代表監督を兼任して結果を出したということも、ポジティブに受け止めた一因だった。ただ、当然だが20年前と今では状況が違う。当時の海外組は中田英寿のみだったが、現在、A代表の主力選手はほとんどがヨーロッパのクラブに所属しており、五輪代表も今回の招集メンバーのうち8人がヨーロッパでプレーしている。頻繁に国内合宿を実施した20年前とは状況が全く違うのである。五輪代表も実質的にはインターナショナルマッチウィークにしか強化が行えない現在の状況では、2つの代表チームの強化スケジュールは重ならざるを得ない。つまり、兼任監督では、たとえ誰がやろうとも中途半端になってしまうのだ。」
引用:REAL SPORTS
【なぜ森保ジャパンは守備と攻撃が同時に破たんしてしまったのか?】
「結果の責任については、準備の段階で、選手に対してもチームに対しても、私の働きかけについて反省しないといけないと思っています。(森保監督)」
「今回の敗戦をフェアに振り返れば、ピッチ上で見えたさまざまな問題点とは別に、そこは押さえておきたいポイントだ。 もっとも、このようなスケジュールになるのは事前にわかっていたことであり、3つの招集リストを用意した点も含め、森保兼任監督もそれなりの準備をしていたはず。問題は、その見込みの甘さにあった。これは森保兼任監督だけのミスではなく、JFA(日本サッカー協会)全体として大いに反省すべき点だ。」
引用:YAHOOコラム
という内容でした。どのコラムでどう思うのかは読者の方にお任せします。批判されていたメンバーの固定から、少し入れ替えてきたのに、余り得るものは無く、惨敗だけというイメージ。チームとしての戦術が確立されていないからこうなった。だから森保監督で戦えるのかという論調。限られた強化期間の中で主力もサブも融合させながらレベルアップを図っていけるのが代表監督というもの、森保監督はそれができない。また、同じ兼任監督だったトルシエ監督時代は国内組ばかりなのに対して、今は海外組ばかりで環境が違うので、兼任監督楽観論は時代遅れとも書いています。
そういえば、五輪代表では「オーバーエイジ枠」というものがあります。確かまだどうするのか決まっていないはず。もう12月で半年ちょっとで本番ですが、遅くないですか? この時期、本来ならばメンバー選考を終わらせて、本番直前までの強化試合が次々と発表されているのでは。確かに動きが遅いのでは。
時々ふと、日本代表の強化は数年のスパンでぐるぐる同じように回っているだけではないのかと思う事があります。強い時期、弱い時期、鳴り物入りで登場したが期待外れになった指揮官、実績は少し残したが、「博打」とか言われて実は余り支持されていなかったり、単略的なファンはただ実績を評価していたりといろいろです。
そう書いているうちに年は変わり、五輪イヤーが来てしまう。直前の強化試合でものすごいいい結果を残せても、実はそこにピークが来てしまっていて本番は惨敗とか、そういういつか見たネガティブなサイクルは再現して欲しくないです。