南から攻め上がる鹿児島ユナイテッド３

　リスペクトコラムです。
　琉球さんに続いて、Ｊ３から鹿児島さんがＪ２昇格を決めました。おめでとうございます。今年は「西郷どん」もあるし、「薩摩」の年でしたね。鹿児島県はＧ大阪の遠藤選手を初め、鹿児島実業高などいい選手を輩出しているが、地元にＪクラブが無い県として長い時期が過ぎました。鹿児島さんの歴史は実は短く、2014年からです。それから４年（Ｊ３参入３年目）でJ2昇格が決定でＪ２昇格までこじつけました。
　最近ビックリしたのが、スペイン１部のクラブと業務提携したニュース。どうして日本の３部チームがそんな事ができるのか、よくわかりませんでした。以前にFOOT×BRAINで観ましたが、鹿児島さんの徳重社長は優秀な方とは聞いていましたが、本当に驚きました。
　　　
【J2初昇格を決めた鹿児島　“歴史的な日”にスペイン1部アラベスとの業務提携を発表】
「J3鹿児島ユナイテッドは25日、本拠地の白波スタジアムでアスルクラロ沼津と対戦し、後半29分に生まれたMF中原秀人のゴールを守り切り1-0で勝利。勝ち点を57に伸ばし、残り1試合を残して2位以内を確定させ、クラブ史上初となる来季J2昇格を決めた。
　1万916人もの観衆を集め、まさに歴史的な一戦となったなか、鹿児島は試合直前にスタジアム内で記者会見を開き、リーガ・エスパニョーラ1部のデポルティボ・アラベスと業務提携したことを発表した。
　会見に出席した鹿児島の徳重剛代表は、今回の提携に至った経緯を説明。鹿児島におけるスポーツ文化の発展の模範となるようなクラブを探し、1年近い調査を経て「バスコニア・グループ」が運営するアラベスに辿り着いたという。充実したアカデミー組織を持ち、総合スポーツクラブとして他競技も展開。また競技力向上にITを積極活用するなどのクラブ方針が、鹿児島側の希望に合致していたという。」
引用：Football ZONE web

【デポルティーボ・アラベス】
　1921年に創設。長く下部リーグを行き来するクラブだったが、'98-99シーズンに１部昇格し、'99-00シーズンに６位、翌季にはUEFAカップ（現ヨーロッパリーグ）準優勝。近年は一時３部リーグにまで落ちたが、'16-17シーズンに１部復帰。
　　　
　やっぱ鹿児島さんはすごいわと思わせる部分が、アラベスを選んだ理由。地域のスポーツ文化発展の模範という視点で約１年調査して選んだとか。アカデミー組織もそうですが、総合スポーツクラブを意識している点、ＩＴの活用など。素晴らしいの一言です。価値観の面でちょっと他のＪ２チームとは違うなと。サッカーだけやっていればええんじゃ、よそのスポーツチームよりもうちが尊い、コメント対応が大変だからＳＮＳ（ＩＴ）は余り活用せんでいいという価値観のところがあるかもしれません。そういう価値観があれば、それがいかに愚かかと思わせるような、優れた価値観だと思います。鹿児島さんの公式ＨＰを改めて確認してみました。以下の部分が特に付加価値が高いと思います。

①「イベントへの選手派遣のご依頼について」
　すごいですね。「選手を守るため」と口にするなど、できるだけ普及コーチを派遣したがる価値観とは違いますね。
②「ホームタウン活動情報」
　最新が11月７日か･･･説明文を読んで感動しました。まさに生きた言葉。普通にクラブの価値観になっているからここまで書けるのでしょう。
③「役員名簿と決算公告」
　きちんと情報公開されています。これはＪ１にふさわしいスタンダードではないでしょうか。
④「ＳＮＳ」
　トップページに３大ＳＮＳのアイコンがありました。きちんと公式ＳＮＳにリンクされており、シェアに飛んで行かなくて良かった。

　公式ＨＰですが、ニュース欄がよくわからないのが少し気になります。他に「一般社団法人鹿児島プロスポーツプロジェクト」という公益法人があります。余り情報が無いのが残念ですが、見方を変えればこれから前に出てくるのかもしれません。そのために、総合スポーツクラブを展開しているアラベスと組むのかもしれません。
　鹿児島さんは山口さんや、山雅さんと同じ匂いがします。２つは当ブログでもＪクラブの付加価値が高い「二天王」として評価が高いです。Ｊ２に昇格されて、そのままその２クラブのような道を歩んで、そのままＪ１にふさわしい付加価値を身に付けて、何年かしたらＪ１に上がっていくのかなと推測しています。ちなみに今季の選手ページを、見てみると元岡山の田中奏一選手の名前がありました。元気そうです。鹿児島さん、来季はよろしくお願いします。来季のＪ２は何か賑やかですね。盛り上がりそうです。
Ｊ３鹿児島公式ＨＰ：http://www.kufc.co.jp/
Ｊ３鹿児島関連⑤：https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170827
　　〃　　　　④：http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160319
　　〃　　　　③：http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130813
　　〃　　　　②：http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080922
　　〃　　　　①：http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051012