監督、ＧＭの力量３３

　リスペクトコラムです。
　先日のＪ２岡山のファン感（レポはまたそのうち）で、長澤監督の退任挨拶を聞けました。お疲れ様でした。評価についてはいろいろ聞きますが、１度プレーオフ優勝手前まで行った監督でもありますね。そして、昨日まず山陽新聞朝刊など、新監督の就任報道が流れ、夕方だったかクラブ公式ＨＰで発表になりました。
　　　　　　　　
【有馬賢二監督 就任のお知らせ】
■生年月日 ： 1972年11月26日
■出身地 ： 神奈川県
■選手歴 ： 日本大学藤沢高校 - 日本大学 - 柏レイソル - コンサドーレ札幌 - 横浜FC
■指導歴 ：
　2003年～2004年 FC東京 普及部コーチ
　2004年～2008年 FC東京　U-18コーチ
　2009年～2010年 FC東京　トップチームコーチ
　2011年～2013年 FC東京　U-18コーチ
　2014年～2015年 Y.S.C.C横浜 トップチーム監督
　2016年～2018年 ナショナルトレセンコーチ
　2017年 U-15日本代表監督
　2018年 U-17日本代表監督」
引用：クラブ公式ＨＰ

【ファジアーノ新監督に有馬賢二氏　Ｕ―１７日本代表コーチ、４６歳】 
「有馬氏は横浜市出身で、日大藤沢高から日大を経てＪリーグの柏に入団。ストライカーとして活躍し、札幌や横浜ＦＣでもプレーした。Ｊリーグ通算９７試合に出場し１６得点。現役引退後はＪ１ＦＣ東京のＵ―１８チームやトップチームのコーチなどを歴任し、２０１３年にＪリーグの監督に必要な日本協会公認Ｓ級ライセンスを取得。１４、１５年はＪ３のＹＳ横浜監督、１７年はＵ―１５日本代表監督をそれぞれ務めた。
　ファジアーノは「勝負へのこだわりと育成力を持った指導者。トップチームのみならず、アカデミーなどを含めたクラブの総合力を高める力に期待している」とした。」
引用：さんデジ

　という方です。まず目に留まったのが、何と選手時代にＪ１柏に所属している事。そうだったっけ･･･と思い直してみて、詳しく観てみたら、柏がＪリーグ参入初年度の２年間所属していたとか。引退後はＦＣ東京のコーチを歴任。なるほど、やはりそういう流れかと。Ｊ３横浜の監督時代がネガティブでしたね。その後は代表アンダーのコーチで、今年までU-17の監督で、Ｊ２以上の監督経験は無しか。以下、主なプロフィールです。

【プロフィール】
「中学年代は全日空横花ＳＣジュニアユース及びクラブが創設されたばかりのY.S.C.C横浜ジュニアユースでプレー。大学時代は１年次より全日本大学選抜に選出。'95年にＪリーグ参入初年度の柏レイソルに入団したが、メディカルチェックで先天性の脊椎障害が発覚。長期離脱後のリーグ戦終盤の10月にJリーグ初出場。その後'98年にコンサドーレ札幌に移籍。'99年にＪＦＬに横浜ＦＣに移籍。'00年に得点王、ＭＶＰ、ベストイレブンを獲得。
　現役引退後、'03年にＦＣ東京に加入。その後は下部組織からトップのコーチに就任。'14年に古巣のY.S.C.C.横浜の監督に就任。Jリーグ参入初年度故の戦力差もあって好成績を残せず、2015年限りで契約を満了。'16年にナショナルトレセンコーチに就任し、'17年にU-17日本代表監督に就任。」

　唯一のＪリーグクラブ監督経験のＪ３横浜時代が、参入初年度の戦力差で成績を残せなかったとありますが、これは監督経験が無い事に近いですね。ポジティブな見方をすれば、今まではＤＦ出身の監督で戦術もディフェンシブでしたが、有馬新監督はＦＷ出身なので攻撃的な戦術になるかもしれません。あとはU-17の監督経験から、若手の有望選手を人脈で呼んでこれるかもしれない。
　ネガティブな見方をすれば、Ｊ２以上の経験が無い事は、長澤監督、影山監督と同様であり、引き出しの狭さが予想されます。序盤いくら上位を走れても、途中から研究されて気が付いたら失速してリーグ中位でフィニッシュしてしまうというパターン。これが経験豊富な監督ならば、負けずに相手を研究し、経験から戦術を駆使して上位争いできる戦いができるはず。
　もう一つの不安は、監督招聘の失敗で連敗地獄に陥り、気が付いたら残留争いに巻き込まれて、まぁ大丈夫だろとゆっくり構えているうちに、シーズン終盤を迎えてしまうパターン。監督交代の荒療治をしてもすでに遅し。最後は運にも恵まれずに、そのまま下部リーグに降格してしまうという悪夢。その現実をついこの間、ヤンマースタジアムで目の前で観ていますので。本当に「監督」という要素は重大です。
　とにかく、有馬新監督に頑張ってもらいましょう。とにかく新監督というのはやってみなければわかりません。Ｊの監督経験が無いのに活躍している方（霜田監督とか）も何人もいるし。開幕はまだ２ケ月後。その前に選手の動向が気になりますね。