事例紹介コラムです。
ファジがJ2へ昇格してから、JFL以下のカテゴリについて、記事を書く事が少なくなっていましたが、先日、おやっと思えるニュースを知りました。地域リーグであるKyuリーグ(九州リーグ)のFC KAGOSHIMAとヴォルカ鹿児島が、Jリーグ参入を目指して、2014年シーズンより統合されて再スタートされる事が発表されました。クラブの合併というのは、古くはマリノスとフリューゲルス、統合という形ではないかもしれませんが、福島ユナイテッドの生い立ちなどを思い出しました。なので、統合というのは余りいいイメージはないのですが、鹿児島県民を挙げて決断されたのですから、頑張って欲しいですね。以下、抜粋して紹介。
九州リーグのヴォルカ鹿児島(現在1位)とFC KAGOSHIMA(現在2位)とが、Jリーグ参入を目指して、2014年シーズンより統合。債昨年12月の交渉から懸案となっていた、「新運営会社に両クラブの負債を引き継がない」との点についても意見が一致して統合を合意。九州リーグを制したクラブが母体になっていく見込みであるとか。準加盟申請をそれぞれ進めていたが、Jリーグ側より「統合ができなければ、受理できない」とされて、申請自体を断念。加盟条件を満たそうと、組織や設備などの強化を狙い、統合協議を再開していたとか。今年の9月末までに新運営会社を立ち上げる予定。運営形態は今後検討し、一部選手とはプロ契約を締結。新チーム名と代表者は未定で、新チーム名は県民に公募する予定で、九州リーグを制したクラブ(昨年はFC KAGOSHIMA)が母体になっていく見込み。
両クラブの公式サイトに上がった統合の大きな理由は以下のとおり。
①共に鹿児島をスポーツで盛り上げるというビジョンが一致していること
②県、市などの自治体、サッカー協会、また経済界、県民からも、1つのチームのほうが応援しやすい、という声が大きいこと
③選手がプレーするのにより良い環境が整えられると判断したこと
④Jリーグ準加盟申請に向けた活動の中で受けたJリーグ側の意見も参考にしたこと
ヴォルカ鹿児島は、当時の記事を観ると2008年にカンスタで天皇杯予選を戦っていますね。笠をかぶった官軍ルックの応援団がとても印象に残っています。歴オタからすれば、明治維新にも見られるようにマンパワーの強い県だと思います。個人的にはFC KAGOSHIMAの「所属した選手たちは、プレーだけでなく地域貢献活動も一生懸命頑張ってくれました」という言葉が響きました。これぞ、Jクラブにふさわしい姿勢。
正直思うのが、両チームのサポーターの思い。たぶん複雑なはずです。今までライバルと思っていたチームと統合して、同じ仲間になる訳ですから。今後のご活躍を見守りたいと思います。すーっと何事もなく、「チーム鹿児島」になってJFLからJ3まで来れば、鹿児島県人のスケールの大きさを実感する事でしょう。さすが、天下を取った土地柄だと。頑張って欲しいですね。
FC KAGOSHIMA公式HP該当記事:http://www.k-sapo.com/20130809/13151/
ヴォルカ鹿児島公式HP該当記事:http://volca-kagoshima.jp/info.html?id=242