リスペクトコラムです。
昨日開催された、W杯1次リーグ、日本対コロンビア戦ですが、生書き込みができなかったので、事後になりますがコラムとして書かせていただきました。いやぁ、日本頑張りましたねぇ。叱られるかもしれませんが、当ブログの予想は0-2か1-3での負けでした。当ブログで「田嶋ジャパン」と称していた今までの代表の動き、西野ジャパンの様子から見て、勝てる要素が見当たらなかったためです。でも、限られた条件のもと、「忖度ジャパン」とも揶揄された日本は本当に頑張りました。あくまで個人的な主観ですが、昨日の試合を追ってみたいと思います。
まずはコロンビアサポーターの迫力に出迎えられました。確か7割くらいが向こうで、声量も大きく、どアウェー状態でした。すごかったのが国歌斉唱。コロンビアは選手もサポーターも大声で歌う。あれが本場の姿なのかと。まずは試合の流れです。
前半3分、大迫選手が競り合いから抜け出し、アーセナルのGKオスピナと1対1の局面。一度は防がれてしまうが、こぼれ球に反応した香川選手がダイレクトシュート。Cサンチェス選手が手を出してボールを止めてPK獲得。Cサンチェス選手は決定機阻止として、W杯史上2番目のスピード退場。香川選手が真ん中に決めて先制。
前半39分、キンテロ選手がFKで、壁の下を抜けるグラウンダーのシュート。川島選手がかき出す前にゴールラインを越え、ゴールインの判定。ゴールテクノロジーの映像も出てきましたが、やはりゴールだったかな。後半28分、本田選手のCKを大迫選手が頭で合わせ、ゴール右ポストの内側に当たってネットを揺らして勝ち越し弾。
ネットの戦評です。
「数的優位に立つ日本だが、この絶好の状況を生かせず。ブロックの外ではボールを回せるものの、コロンビアの急所を突くような最後の1本が繰り出せない。こう着した展開の中で、状況を打破したのはセットプレーだった。途中出場の本田圭佑のCKから大迫勇也が勝ち越し点を奪取。そのまま必死の守備を見せて辛うじて逃げ切った日本。」
引用:スポーツナビ
前半の日本はチャレンジできていなかったが、後半になってやっとチャレンジするプレーが出てきましたね。それにしても、昨日の試合は前半3分のPK&レッドがすべてだったのかもしれません。また、昨日のコロンビアは4年前に観たあの強いコロンビアとは全く別のチーム。プレスをかけに行かないし、足元も下手。パスミスもトラップミスも多く、あれだけ強化試合で叩かれた西野ジャパンが数段上手く見えるくらいに劣化したチームという印象。
強いチームに果敢にぶつかって、競り合って勝ったのではなく、H.ロドリゲス選手の体調不良も含めて、開始早々に超ラッキーな事が起こり、劣化したチームにたまたま勝ったような印象がどうしても個人的に出てきます。昨日の日本は本当に強かったのか、ひょっとしたらコロンビアが予想以上に弱かったのではないかと。そうでなければ、今までのハリル時代も含めて、あれほど国際試合に苦戦してきた日本のダメっぷりが説明できないと。
当ブログでも日本代表監督に就任して欲しいランキングが1位くらいのぺケルマン監督も、昨日は采配ミスでしたかねぇ。ボールを日本に支配されていたコロンビアにとって、監督采配は不可解で、後半14分、H.ロドリゲス選手交替後すぐに決勝弾を日本に献上。得点を挙げたキンテロ選手に代えて、体調不良でスタメンを外され、明らかにフィットしていないH・ロドリゲスの途中起用のギャンブルは失敗。後半に入って数的不利のコロンビアの運動量とプレーの質が極端に低下していました。ファルカオ選手も最後は足がつりそうになっていた。
コロンビアは初戦が苦手で過去5回のうち、3回初戦で負け、グループリーグ敗退し、逆に勝つと決勝トーナメントに進出しているというデータがあります。また、こちらのフットボールチャンネルの記事には詳しく勝因が書かれています。
コロンビアは疲弊していました。日本にボールを回され、そのたびにポジショニングを修正。1人少ない中でこれをやられると余計に走ることになっていました。
また、Web Sportivaにはこんな辛口記事が、GOALには「コロンビアが敗れた5つの要因」とありました。以下の5点です。
1)ハメス・ロドリゲスのスタメン落ち。
2)カルロス・サンチェスの早々の退場劇
3)成長著しいダビンソン・サンチェスの不調
4)ホアン・モヒカとホセ・イスキエルドの左サイドでの連携ミス。
5)GKダビド・オスピナのプレー。
また他の報道では、川島選手について辛口な論評もありました。「川島は再び日本の負担となる」と海外メディアも厳しく指摘し「日本にとってデジャブのようだった。4年前、日本はコートジボワールにリードをしていながら、わずか3分間で2ゴールを許した。その2点目は、川島がジェルヴィーニョのヘディングシュートで体の下を抜かれてゴールが決まったもの。今回はコロンビアの番だった。フアン・キンテロの前半終了間際の壁の下を通したフリーキックは賢明なものだったが、大会においては厳しく放たれたシュートとは言えず、本来であればセーブされるべきものだった」と、川島のミスだと断罪。確かに取れたシュートだったかもしれません。
FIFAランク61位のアジアのチームが16位の南米の強豪を破るという番狂わせ。まさにジャイキリでした。
【日本がマークした記録】
・アジアのチームとしてワールドカップで初めて南米チームを破った(18試合で1勝3分け14敗)
・ワールドカップで1974年大会以来、初めて南米の4チーム以上が初戦勝利を逃した
・本田選手がワールドカップの3大会でアシストを記録した初のアジア選手。
当ブログとしては、昨日の試合でジャイキリでコロンビアに勝っても、西野ジャパン自体の評価は変わっていません。監督も選手も一所懸命に頑張っています。「田嶋ジャパン」は早く体制を変えなければならないという論評です。W杯で1次リーグ敗退になれば、責任を取ってもらうべきです。西野後も日本人監督なんて論外です。世界を知らない監督・体制が世界で勝てる訳がありません。たまたま今大会でいい成績を残せても、長い目で見ればネガティブな流れで進歩はしません。
昨日の試合で一つ結果を出しましたが、それは開始早々のラッキーな出来事に加えて、欧州組選手の場馴れ感も大きかったと思います。ガンバ時代に見せたつないで攻めるサッカーが、疲労困憊のコロンビアにたまたま合致したのかもしれません。西野監督もガンバ時代と神戸・名古屋時代の2つの顔がありますが、昨日の試合はたまたまガンバ時代になっただけで、すぐに神戸・名古屋時代に変わってしまうかもしれません。当ブログでは世界で勝てるのは、堅守からカウンターだと思っていましたが、昨日の試合はたまたま相手の調子が悪かったために、ポゼッションサッカーに合っただけで、本調子だったら4年前と同じ結果になっていただろうと個人的に思っています。でも、運も実力のうち。
さて、次のセネガル戦も昨日と同様の結果が出せるのか、それともアトランタ五輪のように、結局1勝2敗で1次リーグ敗退になってしまうのか。