「片麻痺お気楽日記」左半身麻痺 主婦の日記

産後の脳出血での左半身麻痺主婦。日々の生活や、半身麻痺さんへのお役立ち情報等。

心のリハビリ

2023年12月27日 22時02分00秒 | 片麻痺初心者さんへ
Eテレで俳優の塩見三省さんのお話を聞いた。
この方が脳出血で半身麻痺の身体になられた事は知っていた。

でもご本人の口から“発症の頃の気持ち“を聞いたのは初めてだった。

ご自分の状況を受け止められず、気持ちが落ち込み、リハビリをやれなかったと。
自分の殻に閉じ籠もっていた、と。

身体のリハビリを始めるきっかけは、病気の事は伏せていたので、連続ドラマのオファーが来た事だそうだ。
その時初めて家族以外の人に、自分の現状を伝えたとの事。
その時から身体のリハビリに取り組んだのだそうだ。

リハビリ専門病院で、多くの患者さんや家族と接し、少しずつ自分の殻から出る事が出来たのだ、と。

ある日突然、とてつもなく大きく変わる自分の生活。
これを即座に受け止めて次のステージに行く、なんて簡単ではない。

塩見さんの言われた【心のリハビリ】こそ、大事な事。
しかし、これが厄介で、《自分自身でやるしかない》。

身体のリハビリは専門職がいる。
指導に従い繰り返して行けば、身体のリハビリは行える。

でもここで【心のリハビリ】もやらないと、身体のリハビリも進まないのだ。

私も苦しんだ。泣いた。投げ出したかった。「○にたい」と何度も思った。

幸いな事に、私の周りには『半身麻痺になった事を卑下する人』がいなかった。

励ましてくれる、この身体でも生きてるだけで喜んでくれた。
本当の所、皆、“この先大変だ”と不安だらけだったと思う。

なのに私を鼓舞してくれたのだから、有り難いとしか言えない。

1番大変だったであろう夫の事を気遣う余裕が無かった私は、夫に“切れた”のだ。

「私の気持ちなんてわからないでしょ!」って。
病気して初めて感情をぶつけた時だった。

夫は黙って聞いた後、「やれない事は無理しなくていい。俺がやる。
だけど、お前に出来る事は、一生懸命にやるんだぞ」

これが私の転機になった。
この後、時間が経ってから、夫がどれだけ大変だったかを冷静に考えられた。

大変なのは、私だけじゃない。

《良かった探し》をやった。
グジュグジュ泣いてる自分が嫌で嫌で、これに終止符を打とうと思った。

半身麻痺になったばかりの人が増えるこの時期。
タイムリーな番組を観たので、投稿しておきます。

明日は今年ラストのデイサービス。
ケアマネさんも来られます。

今日の夫の用事も無事終わりました。

皆様、ご無事に年越しされて下さいませ!

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