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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

残念だった、NHK「八代亜紀」ドキュメンタリー

2013年04月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

実は、結構楽しみにしていたのだ。

18歳で、銀座のジャズ歌手からスタートした八代亜紀が、ニューヨークの名門ジャズクラブ「バードランド」の舞台に立つというのだから。

29日夜のNHK『演歌の女王 ジャズを歌う~八代亜紀・ニューヨークでの挑戦~』

昨年リリースした、ジャズを歌ったアルバムも、なかなか良かったし、どんなドキュメンタリーになるのかと興味深く見たわけです。

結論から言えば、「もったいない」のひと言。

渡米前と、渡米後の八代を追いかけてはいるが、その取材が表面的すぎる。

まがりなりにも“演歌の女王”と呼ばれる歌手が、そのキャリアや名声も通用しない、いわば新人として、異国のステージで歌うのだ。

一体、これは「挑戦」なのか、それとも「夢の実現」なのか。

八代亜紀にとって、どんな意味があり、どれだけの思いがあるのか。

そういった深層部分は、なんら伝わってこなかった。

あくまでも、上っ面をなぞっただけだ。

八代亜紀って、もっと凄い歌手じゃないのかなあ。

作り手が、それに拮抗できていない。

ほんと、この番組で何を見せたかったのだろう。

ヘレン・メリルが80歳を超えて健在で、一瞬だが、その歌声を聴けたことが、小さなオマケです。

全体は、残念なドキュメンタリーでした。


【気まぐれ写真館】 休日の白椿

2013年04月30日 | 気まぐれ写真館

「昭和の日」の代官山 蔦屋書店

2013年04月30日 | 本・新聞・雑誌・活字

多くの人が出かけているらしく、都内の道路が空いている。

「代官山 蔦屋書店」へと向かう道も、すいすいと進めた。



この蔦屋、私にとっては、ちょっとしたパラダイスであります。

書店としては、まず、その棚作りに感心する。

本同士が関連づけられて並んでいるから、次から次と興味を引く本が現れるのだ。



雑誌のバックナンバーも豊富だ。

カフェのあるフロアの壁には、「太陽」から「ブルータス」までの創刊号から現在までが、ずらりと揃っており、それを閲覧しながらコーヒーが飲める。

DVDも見事。

洋画から邦画まで、まるでライブラリーのように、いくつものテーマでチョイスされた作品たちが待っている。

気をつけないと、つい、あれもこれもと買い込んでしまう。

樋口尚文さんの70年代映画に関する本、宇野常寛さんプロデュースの文化時評アーカイブス、ウディ・アレンのDVDなどを入手。

その後、ライカのカメラが並ぶ店をチェックしてから、スターバックスへ。



店内は混んでいるが、外で飲むのも、また楽しい。

いい休日になりました。