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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

映画『ヒッチコック』と『サイコ』の間

2013年04月08日 | 映画・ビデオ・映像

映画『ヒッチコック』を見てきた。

アンソニー・ホプキンスがヒッチコック、ヘレン・ミレンが妻のアルマを演じている。

設定は、『サイコ』の製作に取り組んでいた時代だ。

かなり興味津々で、劇場へ。

映画の編集者、脚本家としてのアルマ夫人は相当優秀な人で、実際かなりヒッチコックを支えていたようだ。

というか、この作品では、想像以上の“二人三脚”ぶりに、少し驚く。

映画『サイコ』が作られる背後で、あれやこれやの苦労があったことも、よくわかった。

ただ、欲を言えば、ヒッチコックが演出する「現場」を、もう少し目撃したかったけど。

たぶん、誰もが面白いと感じる作品ではないかもしれないが、ヒッチコック・ファンとしては十分楽しめました。




映画が終わると、やはり『サイコ』が見たくなった。

しかし、すぐにDVDが見つからなかったので、トリュフォー監督がヒッチコックに超ロングインタビューを行った『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』(晶文社)を取り出してきて、読んだ。

この中で、『サイコ』に関して、ヒッチコックは言っている。

「大衆のエモーションを生みだすために映画技術を駆使することこそ、わたしたちの最大の歓びだ」




今週の「読んで、書評を書いた本」 2013.04.08

2013年04月08日 | 書評した本たち

以前から気になっていた大型本『東宝特撮映画大全集』(ヴィレッジブックス)を入手。

ここには、1954年から2004年までに東宝が製作・配給した特撮映画作品全70 本が収録されている。

つまり、『ゴジラ』から『ゴジラFINAL WARS』までだ。

基本的に、右ページにポスター、左ページが作品解説になっている。

作品ごとの俳優名鑑はもちろん、川北紘一監督による回想がまた嬉しい。

1ページずつ、ゆっくり眺めて、、じっくり読んでいます。




今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。

尾崎俊介 『S先生のこと』 新宿書房

南波克行:編 『スティーブン・スピルバーグ論』 フィルムアート社

* 上記の本の書評は、
  発売中の『週刊新潮』(4月11日号)
  読書欄に掲載されています。


【気まぐれ写真館】 郊外:多摩川 2013年4月7日

2013年04月08日 | 気まぐれ写真館

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2013年04月08日 | 気まぐれ写真館