映画『ヒッチコック』を見てきた。
アンソニー・ホプキンスがヒッチコック、ヘレン・ミレンが妻のアルマを演じている。
設定は、『サイコ』の製作に取り組んでいた時代だ。
かなり興味津々で、劇場へ。
映画の編集者、脚本家としてのアルマ夫人は相当優秀な人で、実際かなりヒッチコックを支えていたようだ。
というか、この作品では、想像以上の“二人三脚”ぶりに、少し驚く。
映画『サイコ』が作られる背後で、あれやこれやの苦労があったことも、よくわかった。
ただ、欲を言えば、ヒッチコックが演出する「現場」を、もう少し目撃したかったけど。
たぶん、誰もが面白いと感じる作品ではないかもしれないが、ヒッチコック・ファンとしては十分楽しめました。

映画が終わると、やはり『サイコ』が見たくなった。
しかし、すぐにDVDが見つからなかったので、トリュフォー監督がヒッチコックに超ロングインタビューを行った『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』(晶文社)を取り出してきて、読んだ。
この中で、『サイコ』に関して、ヒッチコックは言っている。
「大衆のエモーションを生みだすために映画技術を駆使することこそ、わたしたちの最大の歓びだ」
