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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

病みつきになるB・C級テイスト「めしばな刑事タチバナ」 

2013年04月17日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今回は、テレビ東京の新ドラマ「めしばな刑事タチバナ」について書きました。


「めしばな刑事タチバナ」
敷居は低いが、病みつきになる!

佐藤二朗と聞いて、すぐ顔が思い浮かぶ人は少ないかもしれない。しかし顔を見れば、「ああ、あの人ね」とすぐわかる。

映画「20世紀少年」での警官役のような、ちょっと不気味なキャラクターをやらせたら右に出る者はいないからだ。最近は「勇者ヨシヒコと魔王の城」(テレビ東京)などを通じて若い衆の間にもファンが増えている。

先週から始まったテレビ東京「めしばな刑事タチバナ」(水曜夜11時58分)はこの佐藤が主役だ。ごく身近なB・C級グルメを愛し、豊富な実体験とウンチクを語り出したら止まらない。取調室で黙秘を続ける容疑者も、つい話に加わり墓穴を掘ってしまうほどだ。

栄えある第1回のテーマは立ち食いそば。吉そば「えび天そば」や、梅もと「薬膳天そばセット」などが熱く語られた。店や商品は実名。値段も明示される。しかも上司との立ち食いそば論争が事件の解決につながってしまうのが笑える。

ドラマのテイストも狙い通りのB・C級で、深夜にぴったり。敷居は低いが、病みつきになりそうな味だ。実際、見終わってすぐ、立ち食いそばへ駆けつけたくなった。

また、ドラマの原作が漫画というケースは多い。しかし、掲載誌が「アサヒ芸能」というところがオトナには嬉しい。もっさりした無精ひげの主役・佐藤は、まんま原作漫画のタチバナである。

(日刊ゲンダイ 2013.04.16)


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2013年04月17日 | テレビ・ラジオ・メディア

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