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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

アサヒ芸能で、テレビ「4月改編」についてコメント

2013年04月13日 | メディアでのコメント・論評

発売中の「アサヒ芸能」最新号に、テレビの「4月改編」をめぐる特集記事が掲載されました。

「新ドラマ星取り予想」や「美女アナの明暗」など面白い項目が並んでおり、その中の「バラエティ交流戦」で解説しています。

記事では各局の関係者による新番組、新編成の説明があり、最後が私の話になっていました・・・・




さて、これを専門家はどう見るのだろうか。改編について、上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏は鋭い指摘をする。

「まずフジは、タイトルのつけ方からアンテナがズレている。『アゲ~』や『テッパン~』はちょっと前に流行った言葉。『あすなろ~』は懐かしの『あすなろ白書』を想起させます。上層部が“過去の成功体験”でジャッジを下し外した『アイアンシェフ』の二の舞にならないか心配。今クールでのV字回復はないのでは」

日テレは、「『笑神様~』は日テレ特有のヒットを飛ばすかも」としながらも、「学生からの投稿を題材にした『赤丸~』はモラル問題の懸念が。『有吉~』は有吉さんより格下のタレントが出てきた場合、“イジリ”が“イジメ”に繋がってしまう可能性も」という懸念もあるという。

さらに、TBSの『ニンゲン~』は、昨年10月から深夜枠で放送しており、4月からゴールデン進出となったが、「何でもかんでもすぐに深夜から持ってくる、という傾向は心配」だという。

そんな中、一番安心できるのは、やはりテレビ朝日だという。

「テレ朝は昨年度年間視聴率で、1冠は日テレに譲りながらも2冠を獲得。とにかく編成のバランスがよく、夕方の『相棒』再放送から、そのまま2時間枠でバラエティが始まり、9時からドラマ、10時からニュースと、他の局に浮気させない流れなんです。この春から本格的な、テレ朝、日テレの“新2強時代”に突入するでしょう」

予想通り軍配はテレ朝に上がるのか、果たして!?


(アサヒ芸能 2013.04.18特大号)