映画「鈴木先生」の劇場公開が始まった。
監督 河合勇人
原作 武富健治
脚本 古沢良太
一見普通に見える生徒達ほど、心の中には鬱屈したものを抱えていると感じている、黒縁メガネとループタイがトレードマークの悩める国語教師・鈴木先生(長谷川博己)。教育現場の常識を打ち破り、独自の<鈴木式教育メソッド>を駆使して、理想のクラスを作り上げようと奮闘しているが、妊娠中の妻・麻美(臼田あさ美)がいるにも関わらず、自身の“実験教室”に不可欠な“スペシャルファクター”となる女子生徒・小川蘇美(土屋太鳳)を重要視するうちに、良からぬ妄想をすることもしばしば。
やがて、二学期が始まり、生徒会選挙と文化祭の準備に追われるなか、教育方針の対立により“壊れてしまった”天敵の家庭科教師・足子先生(富田靖子)が、休養から復活。さらに、ドロップアウトしてしまった卒業生・勝野ユウジ(風間俊介)が学校に立てこもり、小川が人質に取られるという史上最悪の事件が発生。どうする、鈴木先生!?
連ドラは全10回で終わったが、この映画「鈴木先生」の冒頭、タイトルに「エピソード11」の文字が入っているのが嬉しい。
ドラマの続き、というニュアンスを残しつつ、映画らしいスケールの、でも決して大きすぎない物語が展開される。
舞台は、もちろん緋桜山中学校。
描かれる「生徒会選挙」が熱い。
学校は社会の縮図というけど、昨年12月の衆院選なんてもんじゃない(笑)。
そして、「鈴木先生」名物の議論、というか理論闘争も十分堪能。
さらにサスペンスや、アクションだってあるぞ(笑)。
映画を見たら、またドラマを見返したくなりました。