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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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言葉の備忘録41 田口賢司『メロウ』

2010年10月23日 | 言葉の備忘録

今週久しぶりで再会した田口賢司さんは、テレビプロデューサーであり、小説家でもある。

『ボーイズ・ドント・クライ』『センチメンタル・エデュケ―ション』『ラブリィ』などの作品がある。

2004年に出版された『メロウ』(新潮社)は、ドウマゴ文学賞を受賞し、芥川賞の候補にもなった。



『メロウ』の中に、マイケル・ジャクソンの名前が出てくる。

刊行から5年後、2009年6月25日にマイケルが亡くなった時、この小説の一節を思い出した。



「死って何?」
 女がきいた。
「マイケルジャクソン」
 エドは言った。
 マイケルジャクソン。それが死だ。
――田口賢司『メロウ』