日本広報協会が主催する「映像セミナー」が開かれた。
広報番組など広報映像に関するこのセミナー。講師をさせていただいて、すでに何年にもなる。
今年も、全国の地方自治体から広報担当の皆さんが集まった。
各地の広報番組の中には、いまだに「行政側が、伝えるべきことを、伝えさえすればOK」という考え方のものがある。
しかし、そんな一方的な情報発信は、市民から、とっくに見放されているのだ。
同じ情報でも、そこには、見せ方・伝え方の工夫が必要で、しかも「コミュニケーション」を意識していなければならない。
選考委員をしている「全国広報コンクール」の入選作、逆に入選しなかった作品、その両方を見てもらいながら、解説を行った。
さらに、グループワークでの企画立案・プレゼンの実習も行う。
参加者は自治体の広報担当者であるから、普段はプレゼンを受ける側だ。
だからこそ、自ら企画を考え、まとめ上げ、プレゼンを行うという体験が、今後効いてくる。相手が何を考え、何を苦心し、何をポイントにしてプレゼンを行っているかが分かるからだ。
参加者は今回も熱心で、こちらもつい力が入る。
朝から夕方まで、結局、終わりの時間を大幅にオーバーしながら、少しでもヒントになればと思われることを伝えていった。
終了後、参加者は、また全国へと散って行ったが、どんな形であれ、少しでも今日の内容を生かしてもらえたら、とても嬉しい。
皆さん、おつかれさまでした。