明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

暗くて深い穴にはもう落ちることがない

2007-03-26 17:19:59 | 
挙式まで、ほぼあと1ヶ月。

「さとしくんのブログ読んだんだけど……大丈夫?」
と、会う人がよく気にかけて言葉をかけてくれる。
(まだの人は左のブックマークからどうぞ)

彼も自分で書いたから、ようやく私もここに書けるけれど、
彼のお父さんが手術をした。

一時は「ガンかもしれないし、ガンだった場合は末期」といわれ、家族はもちろんのこと、さんのう家にも不安の影が押し寄せた。
両親も落胆の色を見せ、黙りこくった。

挙式も延期。
そんな話も出た。

私が一時期、ブログにもなんだかやり場のない気持ちをぶつけていたのは、このことが原因だった。

どうしても、どうしても、振り払えなかったのだ。
「ほら、そんなにあなたが簡単に幸せになれるわけがないでしょ?」
と囁く、昔の自分を。

この想いをどう説明したらいいのかわからない。
ただ、真っ暗な穴があって、私を引きずり込もうとする……、そんな感じだ。
真っ暗な穴は、深くて怖いのだけど、でも、ずっとそこにいたから、懐かしくもあり、安心できる場所でもあった。

やっとあの深くて暗い穴からはいずり出したのに、また引き戻される……
そんな感情に何度も何度も飲み込まれそうになった。
でも、進化した「私」もいて。
その「私」が、深い穴に飲み込まれそうになる私を、必死になってくいとめていた。

多重人格のように、2人の「私」が自分の中で争い続ける。

あの穴の中に落ち込んでしまえたら、どんなに楽になるかという、そんな変な欲望と毎日闘い続けた。
「幸せになれるなんて思った自分が間違っていた」と認めた瞬間に、すべてが元通りになって、とても楽になれる気さえした。
幸せをかみしめて生きている自分を否定できたら、どんなに楽だろうかと。

だけど、少しだけお酒の力も借りながら、
そんな時間をなんとかやり過ごした。

普通に幸せを受け入れられる「私」が、ほんの少しだけ勝った。
本当に、わずかだった。

とても、怖かった。

彼のお父さんは、結局ガンではなかったけれど、ただそんなに喜べる状態でもなくて、まだいろいろと大変だ。
でも、昨日、お見舞いに行き、痩せた体で私に一生懸命笑顔を見せてくれるお父さんと、自分も病弱でくたくたなのに看病疲れも見せずにいるお母さんを見ていたら、「絶対この人たちを守っていこう。もっと優しく、強くならなくては!」と思えた。

何があっても、この人たちを守っていこう。
自分の両親よりも。

幸い、うちの両親は二人とも、バカみたいに健康で、会うといつも言うのは、
「ご飯が美味しくて美味しくて」

↑ホンマです。

この人たちは放っておいても、まぁ、大丈夫。

今は、夫婦になる前に、1つの苦難を一緒に乗り越えられて、よかったとすら思えている自分がいる。
もう大丈夫だ。

深くて暗い穴は、いつでも口を大きく広げて待っているけど、ぎゅと目を閉じて歩いていこう。
あそこに向かっていかないように。
彼が手を引いてくれるから、絶対私はあの穴には落ちない。

昨日、式場の打ち合わせがあって、司会者や式当日のキャプテンや、そのフォローをしてくれる女性や、いろんなスタッフと会って話をして、私はとても誇らしい気持ちになった。

会う人がみんな、彼のことを「いい人ですねぇ」と、本当に心からそう言ってくれるからだ。
周りの人にそう思ってもらえる人が、自分の夫になることが誇らしかった。

ただ、調子乗りなところはねぇ・・・。
帰り道に私がそう思ったと話すと、
「それ、またブログに書きな!この間の太陽さん、よかったわー。俺のこともっと書いて。」
と言われた。

んー・・・
ほんまにいい人?!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そんなもの埋めてしまえ (ライチ!)
2007-03-27 12:56:53
暗くて深い穴…そんなもの、もう埋めてしまえ。
っていうか、最初から、そんなものは無いのです。
全部自分で作り上げた幻想。
ほら、もう怖くなんか無いでしょ。
アタシは、そんなもの埋めてしまいました。
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そうですね (かおり)
2007-03-30 13:44:21
そんなもの、埋めてしまいます
返信する