明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

誠実な生き方

2010-08-26 01:33:22 | 
今日は、今仕事をいただいている取引先の社長と編集の方と、久しぶりに食事会。
いつかびりけんに・・・と思っていたら、社長が「ぜひそこに」とおっしゃってくださったので、びりけんを予約した。

細かいことはいろいろあるけれど、総括すれば、とても楽しくて幸せな時間だった。
社長も編集の長谷川さんも、本当に素敵な人で。
そして、びりけんのお料理、お酒、器の力、すべてを楽しんでくださった。
それがとても嬉しかった。

長谷川さんは、私のお姉さんみたいな人で。
優しくて、たくましくて、博学で、でも、どこかもろいところもあって。
彼女に触れるたびに、何か力を得ることができる。
私の憧れの人。

社長は社長で、穏やかで優しくて、こんな言い方は失礼かもしれないけれど、可愛らしくて。
会ってお話するだけで、癒される。

お二人に会うたびに、自分がどんなに恵まれているかということを実感する。
長谷川さんが言ってくれるのだ。
「さんのうさんの本を出しましょう」と。
ありがたくて、涙が出そうになる。

お二人と出会って、1年。
少しずついろんな仕事を任せてもらってきた。
本当にありがたい。
私にできることと言えば、少しでも良い仕事をすることだけ。
それだけ。

昨日、夫が帰って来て、「明日びりけんに行くよ」と、話した。
それも、ご馳走していただけるということを。
そうしたら、夫が言った。
「かおりは、恵まれてるよなぁ」と。
「うん、運がいいから」と頷いた私に、夫が言った。

「なんでかなぁ。かおりが誠実やからやな。うん、かおりはいつも誠実やもんな」

私はその言葉を聞いて、涙が出そうになった。
目の奥が熱くなって、涙をこらえるのに必死だった。

この人は、いつも私が「そうありたい」私のことをわかってくれる。

彼と初めて顔を合わせた日、その日の彼のブログに私のことがこう書いてあった。

  『人が好きで、そのつながりで自分の世界を豊かにして。
  相手が今楽しんでいるかを、とても気にしてしまって。
  自分一人の迷惑のことなら、ときには妥協を飲んだりして。
  仕事や周りの迷惑のことなら、真摯にぶつかって。

  会話の端々から薫りたってくる
  自身に対する誠実な生き方に、

  その過程での消耗を想像しながら、

  この人はこういう生き方しか
  できないんだろうなと思うと、胸が熱くなった。』

今でもこの文章を読むと、涙が出る。
初めて会った日、たった一度会っただけ。
それで、私のことをこんなふうに表現してくれた。

これを読んだ時に私は思ったのだ。
今までそんなふうに具体的に思ったことはなかったけれど、
ああ、私はこんなふうに人に思ってほしかったのだ、と。

そして、出逢ってから5年経っても、同じように「誠実だから」と言ってくれる。
もしかしたら、人は私のことを誠実じゃないというかもしれない。
だけど、私はいつも誠実でありたかった。
それが初めて会った日から伝わっていて、今も同じように褒めてくれる。
そんな彼のことを本当にありがたいと思った。

そして、今もあの時の彼の私の初めて会った印象の文章をよく読む。
好きな音楽みたいに、繰り返し。
どうしてこの人は、私が表現してほしかった「私」をわかってくれたのだろうか。
たった一度会っただけで。
こんなふうに思ってくれた人が他にいたとしても、
こんなふうに私を表現してくれた人は他にいない。
今までも、たぶん、これから先も。

そして、この文章を読むたびに、自分自身に誓う。
誠実でありたいと。
とにかく誠実に生きたいと。

たぶん、この文章がある限り、私は絶対に悪くならない。もう二度と。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
誠実な人 (ぁゃ)
2010-08-26 07:33:40
かおりちゃん、朝からうるうるしてしまったよ~(´-`)誠実に生きる人、それがわかる人、そしてそれをこんな言葉で表現出来る人…、尊敬せずにはいられないな~
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かおりん(^○^) (あんこ)
2010-08-26 10:07:04
誠実に。
あんこも、いつもそう思ってる。
くじけそうになったとき、いつも。
ダーリン、ええねえ。
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Unknown (かおり)
2010-08-26 16:26:26
>ぁゃちゃん

うるうる、ありがとね。
間違うことはあるけど(多いけど)、
とりあえず誠実に生きていこうと思います。

>あんこちゃん

そう、くじけそうになったら思うんよね。
とにかく誠実に、と。
それが唯一の武器であるかのようにね。
うちのダーリン、最高です!
いつか会わせるね。
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