明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

栃木・東京旅行 ~じわじわくる人

2007-08-19 16:58:15 | 
2日目の朝、6時過ぎに起きてシャワーを浴び、身支度。
ご飯もしっかり食べて、荷物をまとめて待つ。

誰を?
彼を(笑)

いつもギリギリまでバタバタしている彼に多少イラつきながらも、最近は随分私も気が長くなったもんだと思う。黙って待っていた。

7時半にホテルを出たら、既にもんちゃん&いあんが待っていた。
今日は日光へ。

東照宮だけ行くのかと思いきや、なんとスペシャル観光コース!
華厳の滝、龍頭の滝、湯元温泉などに連れて行ってくれた。

華厳の滝は迫力がすごかった。
それに、水のそばは涼しい。

それから、龍頭の滝では、おだんごを食べた。
あんこの乗った「おぐら」と「みたらし」があって、どっちを食べようかと悩んでいたら、もんちゃんが「両方買って4人で分けよう」と提案した。
1人で1皿食べようとたくらんでいた私はびっくりしたが、協調性を乱してはいけないと思い、うなずいた。
しかし、よほど顔がこわばっていたらしく、
「食べたかったら、1皿頼んでいいよ」といあんに言われた。
いやいや、そんなことはできませぬ!

テーブルに置かれたおだんごを見たら、1皿9個。
頭の中で計算。
9個×2皿=18個
18個÷4人=4.5個
つまり、2人は4個、2人は5個。

勝手に自分は「5個もらえる人だ」と決め、パクパクっと5個食べた。
でも、お皿にはまだ何個か残っている。
みんなゆっくり滝を眺めながら食べていたのだ。
私は一人で滝を見るどころじゃなく、おだんごばかりを見つめていた。

じっとだんごを見つめる私に、もんちゃん&いあんが「もっと食べー」と言ってくれる。
「ううん。私、もう5個食べたから」
と、さっきの計算式を説明すると、2人とも苦笑。

「いいよ。もっと食べー」
パクッ
「もっと食べー」
パクッ

ああ、優しい人々の計らいで、7個も食べてしまった。
たぶん、いあんは3個しか食べていないはず・・・。
なんと人間のできた人なんだ!

皆の優しさで心も満たされた。

お昼ごはんにつれて行ってもらったレストランもログハウスのような雰囲気で、お料理もとても美味しかった。
私はクリームソースのペンネを注文したのだけど、最後まで悩んでいたチキンバジルソースのクロワッサンサンドがもんちゃんの前に運ばれてきたとき、「しまった!」と思った。
あっちのほうが美味しそうだったし、ボリュームもあった。
自分の分も美味しかったけれど、量がまったく足りない。
もんちゃんの付け合せのポテトをじーっと見ていたら、サンドイッチを食べ終わったもんちゃんが言った。

「ポテト、食べて」
「え!いいの?!」
「うん。半分くらい食べて」

なんて親切な人なんだ!
自分の食料を半分も分けてくれるなんて!
さっきのだんごといい・・・女神様だ!

その後は、お腹も膨れ、温泉では無料の足湯に浸かり、ほっこりした時間を過ごした。
足をつけていただけなのに、その後、なんだか体全体がスッキリしていて、足湯のすごさを実感。
ぶくぶくと湧く源泉を見るのも面白かった。
近くにある湖も、こじんまりとして、ゆったりした世界が広がっていた。

「夜もキレイやねん」ともんちゃんが言う。
ああ、きっと降るような星空で、とても美しいんだろう。

昨日とはうってかわって、山の中だからとても涼しくて、心地良く過ごした。
ようやく「避暑」という感じ。
今度はゆっくり温泉に入りにきて、昼間は釣りをしたり、ボートに乗ったりして、バーベキューして、・・・そんな過ごし方も良さそう。

最後は東照宮へ。
遊び疲れて、お腹もいっぱいになった私は、いあんが運転してくれる車の中でぐーぐー眠っていた。
本当に失礼極まりないヤツだ。

しかし、東照宮はすごかった。
ウワサには聞いていたが、まあ、目も覚めるような美しさ!
こんなものを誰がどうやって造ったのやら。
その細工には本当にびっくりした。

「鳴龍」というのも面白かった。
龍の絵が天井に描いてあって、その龍の顔の下で拍子木を叩くと、その反響した音が龍の鳴き声に聞こえるというもの。
いろいろ考えてるなぁ。昔の人は。

京都のこじんまりした、侘びさびの寺とは違い、とにかくその華やかさに圧巻。
一度は来てみたかった日光東照宮。
昔の人が、これを見て「思い残すことがない。往生できる」と思うのも納得できる。

とても楽しい時間を過ごした2日間だったが、いよいよお別れ。
駅まで送ってくれた。
彼がだんだん無口になる。
「しんどいの?」と聞くと、「淋しい」と言う。
2日間、一緒に過ごしたからなぁ。
本当に至れり尽くせりだったしなぁ。

「すごくよかった。楽しかった。ありがとう」と言うと、もんちゃんが本当に嬉しそうに、
「よかったー!喜んでくれたら、うちらも嬉しい」と言って、いあんもうなずく。
・・・なんだか涙が出そうだった。
なんで私の友達はみんな、人の喜びを自分の喜びにできるのかな・・・

東京へ向かう私たちを改札で見送ってくれた二人。
いつものようにもんちゃんは、私が見えなくなるまで手を振ってくれた。
昔から、いつだって、そうだった。

「いい人らやなぁ。ほんまにすごい」
彼もそう言って、二人でしんみり。
栃木がとても好きになった。

もんちゃんも、昔は「栃木もいいけど、大阪はやっぱりいい」と言っていたのに、最近はそういう言い方をしなくなった。
栃木を心から愛してるのがわかる。
もんちゃんが結婚して栃木へ行くことになったとき、私は本当にいあんを恨んだ。
嫉妬に狂った。
だけど、今は幸せそうに栃木で暮らすもんちゃんを見て、いあんに感謝している。
私たちにも本当に良くしてくれた。
テキパキと動き、もんちゃんをフォローしているのもよくわかった。
いいダンナさんだ。
これからも、もんちゃんをよろしく頼むぞぉぉー!!と心の中で泣きながら叫んだ。

ちなみに、もんちゃんも、私の夫・まおまおをとても気に入ってくれている。
彼の天然っぷりに非常にウケていた。
彼の「見切り発車」で「ツメが甘い」エピソードをいろいろ話すと大笑い。
彼は自分の話でウケているので、ちょっと嬉しそうだった。(こういうところがええ人や~)

大阪人にとって「おもしろい」というのは、最高の褒め言葉だ。
「カッコイイとか可愛いとか言われるより、面白いと言われたほうが嬉しい」と、栃木県人のいあんに話すとびっくりしていた。
「おもんないヤツ」とか「しょうもないヤツ」と言われる人は、大阪人にとって、一番人間のランクが低いってことだ。
ちょっと生きていくのが辛くなるよなぁ。
逆に、「おもろいヤツ」は子供の頃からそれだけでヒーローだ。

そんなわけで、彼は自分が知らないうちにウケている「天然」を脱出して、最高級の褒め言葉「おもしろい」を授かる人間になりたいらしいのだが・・・。
でも、彼は、彼のままでいいと思う。

もんちゃんも、「じわじわくる人やな」と言っていた。
彼のことを後で思い出したら、じわじわと笑えてくるらしいのだ。
私もそう思う。
これからは、じわじわクンと呼ぼう。

本当に楽しい充実した2日間だった。
ありがとう。
もんちゃん&いあん


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2 コメント

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食料て (もんちゃん)
2007-08-19 19:38:37
あんた戦時中やないんやから

だんごは実はわたしも一皿食べたかったんやけど
いあんが「え?!」みたいな感じやったから
なんとなく自分の意見をひっこめてしまった

天然でウケるのと技巧的にウケるのとは違うの?
天然ものって、レベル高いと思うんやけど・・・。
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女神様だ! (かおり)
2007-08-20 16:40:52
いっぱい食べ物をありがとう。
お好み焼きも最高やったよ♪

だんご、7個食べてもまだ食べたかった・・・
やっぱり1皿頼めばよかったかなー、
もんちゃんも食べたかったんや・・・

天然モノってあんた、寿司ネタみたいな(笑
どっちがレベルが高いかはわからんなぁ。
もう好みの世界というか。

じわじわクンには、天然っぷりを大事にしてもらいたいものです。
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