明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

コミュニティ構想と自分の味方

2011-02-16 23:35:56 | 友達
最近、なかなか日記を書く時間もないので、少し前の話になるが、
先週、中野と京都にゴハンを食べに行った。

いつも中野と行くときは、京都のおいしいお店を紹介してもらうのだけど、
今回は私がずっと行きたいと思っていたお店へ。
とにかくお魚料理がおいしいとのこと。

評判通り、お料理はとてもおいしかった。

中でも来た人が必ず注文するというのが、このお造り盛り合わせ。



仕入れによって内容は変わる。時価。

この日は、太刀魚のあぶり、金目鯛、真鯛、鯖の「昨日しめたもの」「今日しめたもの」
たこ、アジ、まぐろの子供(?)、あと……鰆の生とあぶりかな?

とりあえず9種類の盛り合わせ(写真は2人前)。

これが店の売りの一つというだけあって、どれも抜群に旨い。
鯖は今日しめたものより、昨日しめたというものの方が圧倒的に旨かった。
こういう比べ方ができるのも面白い。

他にも雲子と九条葱の醤油焼きや、本日の白身魚と九条葱のコロッケとか、
春野菜の天ぷらとか、最後はパスタまでいろいろ食べたのだけど、
もう一つ特筆すべきは、焼き物。

のどぐろ、片身焼き。



写真で見ると、死んだ鳥みたい
炭火でじっくり焼いていて、中身がすごくしっとりしていておいしい。

とりあえず、すべての料理が旨かった

日本酒もいろいろ置いてあったのだけど、
これにはやや不満……。

とにかく高い!!

うーん……、やっぱりもとの値段を知ってるしなぁ。
1升で3000円台のお酒を、1合あるかないかの量で1000円とかとられると、
やっぱり「うーん」と思ってしまう

商売だから仕方ないけど、
もっとこだわった日本酒を良心的な価格で提供してくれるお店もいっぱいあるので。

お店は、暖簾も看板も出していなくて、一見では入りにくい。
中は洗練されていてきれいだけど、いかにも京都と言う感じでもなく、わりとラフ。
カウンターと、テーブルが2つ。
奥に個室っぽいのもあったかな。

店主は職人気質っぽい人で、丁寧にしっかり仕事をするタイプ。
まだ若い感じ。

しっかり食べて、4杯ずつ飲んで、一人1万円いかなかった。
まあ、妥当な値段かなと思うし、おいしかったんだけど、ちょっとだけ不満。

不満の理由は、たぶんやけど、料理の値段がわからないこと。
その日仕入れたお魚でお造り盛り合わせをしてくれるお店は他にもいろいろ知ってるけど、先に値段ありきなのだ。
例えば、2人前3300円とか。
最初から値段は設定されていて、その中で今日のお造りが出る。

焼き物も時価だから仕方ないとして、他の料理はどうなんだろう。
メニューにある料理はやはり値段を明記するべきじゃないだろうか?
そんなふうに思うほうが野暮?

それと、もう一つは、お店が楽しくないんだなぁ……
別にパフォーマンスを求めているわけではないけど、
例えば中野が「パスタだったら、どのお酒が合いますか?」と尋ねても、
「うーん、パスタだったら、どれでも合いますけどね」という。

・・・そんなわけないやろ!

結構、日本酒をそろえているから、日本酒にこだわってるのかなと思ったんだけど、
そういうことでもないのかなぁ……
なんか不思議……

たぶんやけど、そんなに悪い店主じゃない。
あんな誠実な調理をする人が絶対悪い人のはずがない。
だから、不器用なのかなとも思う。それはいい。
でも、プロであれば、仕事において、やはり不器用だから……では済まされないと思うのだ。

もう1軒、めちゃくちゃおいしいのに、楽しくないお店があって、
そこも2回行ったけど、たぶんもう行かないと思う。

ここはどうだろう。
京都でおいしいお魚が食べたいといわれたら、連れて行くかもしれないけど、
悩むところだなぁ。
そのとき考えよう。

ただこの日、おいしい料理とお酒を堪能しながら、中野としゃべっている時間は楽しかった

最近友達の間で出る「コミュニティ構想」。
この日もその話をしていた。
政治も年金も福祉も信じられない。子供もいない。
そんな中、これから親も亡くなった後、頼れるのは親友だけだ。
もちろん夫はいるけど、どちらかが病気になったり、いろいろ大変なことがあるかもしれない。
でも、私には絶対的に信頼できる親友がいる。
そういう信頼できる人達が集まって、一つのコミュニティを作り、
助け合いながら生きていけば、老後もきっと楽しい。

私は誰とでも仲良くすることや、うわべだけの付き合いが苦手で、
自分が本当に好きな人とだけしか、それも本気でしか付き合わないのだけど、
この歳になって、そういう付き合いをしてきて本当によかったなと思う。

もし私に何かあったら「家も近いし、必ずできるだけのことはするから」と、
中野は言った。「それはもうずっとそう思ってるから」と。
そして、もちろん私も中野に対してそう思っている。

そういう関係って、やっぱりいいなと思った。
嬉しかった。

人生で、お金はためられなかったけど、
親友は何人かできた。
そのことが、自分の誇りでもある。

生きていれば悩みもあるし、しんどい日もある。
だけど、仲間とこうやって楽しく飲める時間があるからこそ、
毎日を乗り越えられるんだと思う。

ただ、友達にも友達の生活があるから、いつも自分の都合で会えるわけじゃない。
だから、何か一つでいいから、自分の絶対的な味方をもっているといいなと思った。

例えば夫は、この勤労日本の中でも最もよく働く人の一人だと思うが、
真夜中に帰って来ても、たまにギターを鳴らす。
音楽は、10代からずっと彼の味方なんだろう。

ある人は絵を描き、ある人はお菓子を作る。
ある人は本を読み、ある人は舞台を見る。
ある人は料理をし、ある人は子供を抱きしめる。

私はこうやって、書く。
仕事とは違うものを書く。つらつらと。
これも、私の味方。

いびつに生きる自分には、こういう味方がないと、ちょっと辛いよね