明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

信念のかけら

2010-11-25 00:09:31 | Weblog
16日は、ゆうちゃんの新居にいわさきっちと二人で遊びに行った。
2月に引っ越していたはずなのに、この日が初めてのおよばれ・・・
というのは、このおうちは、ベランダや物置や・・・いろんなものを手作りしているからだ。
ダンナさんがアーティストなので、そういうのは大得意
本当に、テーブルでも小屋でも棚でも、何でも作ってしまうのだ。
それで、人を呼べるまでに随分時間がかかったというわけだ。

私と同じ時期に家を建てたので、ゆうちゃんとはいろいろ相談できてよかった。
まあ、私の家より格段広いが・・・
敷地が私の家の2倍近くあるので、ゆったりと造られ、お庭もとても広かった。
いいなぁ・・・
私の家もあれくらいの庭があれば、畑を作るのだけど。
まあ、上を見ればキリがないので、贅沢言っちゃダメだね

家の中もとても素敵だった。
芸術家らしい、センスのよいお家。
テーブルと、大きなソファと、こたつとを置ける、広いリビング・・・
そして、随所に二人のこだわりが見え、居心地のよい空間ができあがっていた。

しかしながら、夏に私の家に連れて来てくれた子犬のくぅちゃんが大きくなり、
すっかりわたしのことなんか忘れて、
死ぬほど私を怖がって、ぶるぶる震えて吠えまくっていたのは、ショックだった・・・
なんか私にとり憑いてるのが見えてるんじゃないかと思うほどだった

・・・そのうち慣れるか。

ティータイムには、いわさきっちが焼いてきてくれたリンゴのタルトと、
ゆうちゃんが買っておいてくれた木の実のタルトをいただいた。



リンゴのタルトは、紅玉の酸味と中の甘味のバランスがよく、とてもおいしかった。
見た目も美しい



木の実のタルトは、京都のグルニエ・ドールのもの。
ここのケーキは本当においしいのだ。
見た目も「おおー!」という豪華さ。



コーヒーや紅茶をいれてもらって、両方おいしく食べた。

そしてこれは、いわさきっちに、自分のおやつとして注文していたクッキー。
大好きなアマレッティとメープルクッキーだ。



仕事の合間に、ちょっと甘いものが食べたくなる私・・・
2週間くらいは保存がきくので、贅沢にもたくさん自分用に注文してみた。

今、毎日少しずつ食べているが、やっぱり頼んでよかった
めっちゃ幸せになる。

今日もちょっと嫌なことがあって、人と向き合うのに疲れてしまったけれど、
上等のコーヒーを豆から挽いていれて、
クッキーを、2、3個つまんだら、
なんだかいっぺんに疲れやイライラが吹き飛んでしまった。

でも、なんか安心した子供みたいに、
じんわりとして、涙が出た。

甘くて優しい味。
いわさきっちのお菓子は、年々おいしくなるように感じられる。
特にこの1年くらいで、劇的にレベルアップしたと私は思っている。
なぜなのか、わからないけれど・・・

「自分らしいお菓子を作りたい」といわさきっちはいつも言う。
その信念が、今の味を作ったんだなと感じることがある。

比べても意味のないことだけど、
信念のかけらもない自分に、誰よりも臆病な自分に、
本当にやりきれない気持ちになる。

怖がりな犬は、吠える。

自分がすぐに言葉を沢山使って人に攻撃するのは、臆病だからだと知っている。

寡黙に、ただじっと信念を貫ける・・・そんな人間になれたらと思い、また涙が出る。
理想ばっかりでちっとも近づけない。
日常に忙殺され、あがいている間に10年以上の月日が流れてしまった。

自分自身を恢復させる<物語>と言葉は、
私の中にもう存在しないのか?
本当に空っぽなことを確認するのが怖くて、また目をそむける。

今日は仕事で、感情的に言葉を扱ってしまった。
そんなちっぽけなことが尾を引いて、感性が過敏になっているらしい。
こういう日は、お酒も飲めない。
つらつらと言葉を綴っているときだけが、安心できる。

こういうことを書くと、心配してくれる人がいるが、心配は無用。
よくあることだ。
書くのは、儀式みたいなもの。

明日は元気になる。