明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

美味しそうなおうち

2010-02-13 22:33:25 | 生活
久しぶりに新居を見に行った。

遠くから見ても、すっかり「家」らしくなった。


テンション上がる上がる

外壁もできてる!!

本当はリアルなレンガのサイディングにしたかったのだけど、
耐久性、耐火性、防湿性、遮音性、断熱性、すべてにおいて勝るパワーボードにした。
ただ、見た目はちょっと人工的で安っぽい

近づいて見てみると・・・


美味しそう~

画像ではわかりにくいかもしれないけど、近くで見たらお菓子の家みたい。
夫と二人で
「美味しそう~!チョコビスケットみたい」
「この辺りで俺らの家が一番美味しそうやな!」
「見てるだけでよだれ出そう!」
と盛り上がった。

まあ、他の人たちは「美味しそうかどうか」を基準に建ててないだろうけど

中もほとんどできている。


リビングの吹き抜け。


リビング階段。


トイレはタンクレスだし


和室の丸窓もいい感じ・・・


玄関ホールには壁にニッチを作ってもらった。
ちゃんとライトアップもできる。


2階からリビングを見たところ
窓の外に見える庭みたいなのは、うちの庭じゃないけどね。


2階のベランダから見える南の風景。眺めがいい!


これが西側。のどか~


リビングからキッチンを見たところ。
手前にカウンターで、奥がシンクとコンロ。


無駄に広い北側のベランダ・・・

こんな感じでほぼ出来上がり。
来週は外溝工事に入り、花壇や柵、ポストができる。

ポスト~
早く見たい、ポスト~

めっちゃ興奮した。
すごく嬉しくて飛び跳ねた

中のクロスが思っていたより真っ白だったのがちょっと怖かったけど。
汚さないように気をつけないとね・・・
でも、ナチュラルな木のブラウンがアクセントになっていい感じ。

私も夫もこの家が大好き
興奮しすぎて、サントリー山崎に寄ってウイスキーでカンパイした。
(すぐ帰ったけど)

おかげでまだ仕事が山積み・・・
明日も朝から授業だし、一体どうしたもんかね



取材、いろいろ

2010-02-13 00:59:22 | 仕事
3日も4日も自分の思考を書かないでいると、腐ってくる気がする。
自分の感情を言葉にして・・・文字にすると安心する。
楽しいことも、辛いことも。


とにかく仕事が多い。
いくらでも仕事があるというのは、本当にありがたいことだ。
大変だけど、精神的には助けられる。

月曜日中に仕上げないといけない原稿が山積みだ。
小さなものだけど、インタビュー記事が10人分。
病院の記事は、がっつり2ページ分。
メルマガ1本。
商品コピー5本。

10人分のは、今週火・水と東京で取材してきたもの。
スーパーの社内報の仕事で、また社長と二人で行ってきた。
行きも帰りも新幹線の中でずっとお話し、食事も一緒にとり、
もちろん取材も一緒にし、2日間ずっと社長と行動を共にした。

とてもおしゃべり好きな方なので、一緒にいても退屈しない。
学生運動の話から、経済学の話、お酒の話、料理の話と、いろいろ聞いて楽しかった。
そのスーパーの窓口になっている方も、すごくいい人で。
なんか、シュッとしてる
(シュッとする=大阪人にとって最高の褒め言葉)
東京の人は違うなぁ、といつも思う。

東京に行くと、お昼も夜も食事をご馳走になる。
それがありがたいけど、申し訳なくて恐縮してしまう。

今回は、夜は社長と二人で天ぷら屋さんに行った。
久しぶりにカウンターで食べる天ぷら!
私には大阪でも福島に行きつけの天ぷら屋が1軒あるが、
カウンターで揚げたてを食べるって、本当に贅沢で気持ちがいい
社長に連れて行ってもらったお店もとてもおいしかった。

置いてある日本酒は、福井の「黒龍 純米吟醸」と佐賀の「東一 純米吟醸」だった。
どちらも美味しいお酒だ。
黒龍はやや辛口で、お米の旨味はあるけどそれを前に押し出すことなく、
わりとさらりと飲めるタイプ。
東一は、新酒だったので、フレッシュさがあった。
注ぐだけで香るフルーティーな吟醸香。
味わいもやはり爽やかな酸味があり、フルーティー。
お酒だけで飲むなら東一が好きだけど、天ぷらには黒龍のほうがいいかなと思う。
でも、ちゃんとこういうお酒が置いてあるのがうれしい

社長は東京に来るとよくこの店に来るらしく、店主とも顔見知りだった。
私のことを「きき酒師」と紹介してくれたら、なんとこの店主もきき酒師!

私も嬉しかったが、この店主のほうがすごく喜んでしまって、
そこから酒談義が続く続く・・・
ちょっと社長には申し訳ないくらい、二人でマニアックな話をして盛り上がった。

そんなこともあり、とても楽しい食事だった。
取材も問題なく終わった。

ここの仕事をもらえたことは、昨年の出来事で一番嬉しかったことだ。
もう一度社内報の仕事ができるなんて夢にも思っていなかったし、
何よりいい人たちなのである。
社長も、私を誘ってくれた編集の方も
だから、ちゃんといい仕事をして、お返ししたいといつも思っている。

東京から帰ると塾で・・・
私立の入試を終え、生徒はなんだか変な感じ。
緊張感と、ふわふわと。

みんなが真剣に机に向かってるのを見ていると、またちょっと泣きそうになる季節がやってきた。
あと1ヶ月でお別れ・・・
入試が早い子は、もう数日でお別れだ。

この時期がいつも辛い。
辛いけど、楽しい。

生徒の顔つきが変わってくる。
それを見て、じんとする。また。

そして、今日は病院の取材。
結構大きな総合病院で、そこの院長先生と息子さんに取材した。

それがまあ、大変だった。
院長先生は今年80歳とかで、とにかくよくしゃべる。
とてもいい人だということは、その笑顔を見るだけで伝わってきたし、
お医者様としても素晴らしい人だった。
だけど・・・
とにかくしゃべりがすごいのだ

聞きたいことはいっぱいあるし、絶対に埋めないといけない項目もあるのに、
それに全く辿り着かない。
延々と戦時中の話をなさる
私にちょっとの口も挟ませない。

戦時中の話を聞いて1時間が過ぎた・・・

ようやく息子さんが来てくれて、なんとか取材になったが、
途中でまた息子さんが退席し、今度は学生時代のアルバイトの話が・・・

どこで終わらせようかと伺っていると、
しまった!
星座・血液型・出身地・出身大学というデータをとるのを忘れていたことに気づいた

この4項目を聞くのにまた30分・・・
ようやく「院長先生、こちら教えていただけますか?」と口を挟め、
「ああ・・・血液型は・・・」と答え始めたのでほっとしていたら、
出身地を答えた後で、またそのご実家に焼夷弾が落とされた時の話が始まった

もう一息だったのに・・・

そこからまた30分。

・・・・・・・・

なんとか無理やり終わりにして、挨拶をして病院を出た。
院長先生の姿が見えなくなったとたん、カメラマンの人がこらえきれないように大爆笑。
私が困っていたのがよほどおかしかったらしい。

「ちゃんと取材できたんですか?」と笑いながら聞く。
「なんとか・・・。ほとんど戦時中の話でしたけど」

また大爆笑。

「出身地まで来た時、やっと終われると思ったんですけどね、また焼夷弾の話が始まって・・・」
「ひゃはははは!」

そして、駅で「本当に、お疲れ様!」と声をかけられ、カメラマンの方と別れた。

ほんまに疲れた・・・
2時間半、ほとんど口も挟めず、ずーっと人の話を聞くだけって、
たぶん想像以上に疲れるよ。

電車の中でぐったり・・・

でも、本当にいいお医者様だったんだ。
それだけは確か。
笑顔が素敵で、とても優しく知的なおじいさんという感じで。

取材はうまくいったとは言えないかもしれないけど、
こんな中でも「あっ!」と思う瞬間があったから満足。
その人の一番美しい心や生き方に触れる瞬間・・・

「患者さんにね、ありがとうって言われるとやっぱり嬉しいよ。
でも、死ぬこともある。
死ぬのは嫌だね。慣れない。何年やっても。
これだけは慣れない。
・・・神の手をくださいって、思う」

これを聞いて、心が震えた。

神の手をくださいって、きっと本当に何度も何度も人の死に立ち会うたびに、
自分が助けられなかった患者さんを目の前にするたびに願ったんだろうな・・・
この一言で、院長先生の医療に対する姿勢が見えた。

いい原稿が書けると思う。

人の生き様を、想いを、言葉にする。
この仕事をいつも誇りに思う。

私が書きたいのはいつだってこういうことだ。
歴史に残るような偉い人のことじゃなく、
すぐ隣にいるような普通の人の生き様。

今日は本当に疲れたけど、結果的にはよい取材だったな。
(疲れすぎて眠ってしまい、原稿が遅れているが・・・
また土日休み返上で書き続けなければ・・・)