明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

サクセスストーリー

2010-02-26 00:18:52 | 仕事
引っ越し日が決まった。
3月11日

家の引き渡しは4日の予定。
もうすっかりできている。
2、3ヶ所気になっているけど、基本的には満足している。
こじんまりと、あったかい、可愛いお家になったと思う。

しかし、急に引っ越しが決まったため、忙しさも倍増!
荷造りは勿論、買い物やら手続きやら、やることいっぱいだ。
なのに、仕事はどんどん入ってくるし、塾は入試前やし、
確定申告もせなあかんしで、ちょっと混乱している。

今日も朝から打ち合わせ。
数年前から仕事をさせてもらっているところから、新たに冊子の制作を頼まれた。
50ページくらいあるんだが、
「構成、取材、ライティング、編集と全てお願いします」とのこと。
「ま、いわゆる『丸投げ』ってやつです(笑)」
と担当者が笑って言うからとりあえず笑ったが、
実際にはあまり笑えることではない

でも、内容はとても興味深い。
簡単に言えば、限定された対象者へ向けての就活マニュアルみたいなものだ。
取材中心でライティングできるのもいい。
また、冊子といえど本のような形になる仕事はやはり嬉しい。
こんなふうに自分の実績となるような仕事は断れない。断りたくない。
報酬も●十万円になるし…

ただ、納期が短く、これを一人で3週間でやれというから驚きだ。
ただでさえ、他の仕事と引越しで忙しいっちゅうのに……

打ち合わせを終えたらすぐに移動。
今年からスタートした、某ブランドの仕事。
今日はサイトのコンテンツの一つで、この会社のヒストリーを文章化するというもの。
そのために会長と社長に取材した。

それがまあ、会長がしゃべるしゃべる!!
それもほとんど「脱線」。
脱線8割、本題2割みたいな……?

そのため、会長で2時間。
その後、社長で1時間。
合計3時間の取材だった。

その後、授業やで

家に帰って晩ごはんの用意してから塾に行こうと思っていたのに、
そんな時間もなく、中途半端に時間が余ってしまった。
帰り道の南方のモスで、しばらく放心状態……

3時間、五感をフルに活動させながら人の話を聴きつつ、ずっとメモを取っていると、
めちゃくちゃに疲れる。
プールで500メートルくらい泳いだ感じ。
(……って、私は5メートルくらいしか泳げないが、想像すると)

でも、疲れてはいたけど、気分的にはとても良かったのだ。
今日はいろいろ褒められることが多かったので。

まず、朝の打ち合わせのとき、前回作った広告がとても好評という話を聞いた。
自分でもこれはよくできたと思っている。
一緒にやったデザイン事務所の人がすごくよかったのだ。
自分の力が1.5倍くらいに発揮できたと思う。

それから、午後の社長の取材のときも、
会っていきなり社長が言ってくれたのが、
「この間の商品コピー、とてもよかったです!」
だった。
そして、「中長期的に一緒にやっていきたい」という意味のことを言ってくださった。
本当にありがたかった。

「世界を目指す」と社長は言う。
私はこれを決して大きすぎる夢だとは思わない。
むしろ、こういうことを言える社長(たぶん私より年下)がとても素敵だと思う

ふと、ライターの駆け出しの頃、私を拾ってくれたある社長のことを思い出した。
この社長の会社も、その時はまだ40店舗くらいしかなかった。
でも、今ではその10倍の店舗が全国にある。東証一部上場会社だ。

この社長が昔よく話していたのが、
「1店舗目をオープンしたとき、僕が『100店舗作る』と言ったら、
社員も仲間もみんな笑ったんや」
信じられない夢物語だと思ったのだろう。
だけど、社長は平気だった。

「100の夢がなければ、100の実現はない」

そのとき、社長が言った言葉がこれだ。
まず夢ありき。
1の夢をもてば、現実になるのも1だけ。
でも、100の夢をもてば、100が現実になるかもしれないのだ。
少なくとも夢をもたなければ現実になることもありえない。

そして、社長は数年後、夢を実現した。

私は10年間、「夢」が「現実」になっていく様子を追い、取材し、
社内報という形で書き続けていた。
1つの会社のサクセスストーリーを目の前で見られて、それを書けるというこは、
宝くじに当たるよりも運がいいと思った。
それくらい、すごい経験だった。

だから、今日取材した社長が、自分たちのブランドが目指すのは世界なんだというのを聞いて、どきどきした。
また、そばでそれを見られるのかな、と思った。
決して「夢」を笑うような気持ちにはならなかった。
ただ、どきどきした。

授業が終わって、帰って3品ご飯を作って。
あっという間に夜中が来た。
ふらふらでまだこれから原稿書くけど、気分は悪くない。
まだどきどきが続いてる。