明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

我が家が一番!!

2008-11-09 14:16:31 | 生活
先週はぐちゃぐちゃの1週間だった。
生活乱れまくり
もういい歳で、さらに主婦なんだから、
もう少しまともな生活をしないと……と、
反省。

5日、朝4時までぶっ続けで仕事をして、
その日はふらふらのまま友達と飲んで、
その後まだ一人でバーで飲んで、
翌日は気分悪いまま次の飲み会に突入。
そして、朝帰り……。

いや、オールまでする気はなかったんだけど、
塾のみんなで飲みに行って2軒ハシゴ。
そろそろ帰ろうかと思ったら、樋口先生が私の手を握って離さない
「私の家に泊まって行ってくださいよ~」というので、
夫にメールしたら「いいよ」と言う。

そしたら、みんなでカラオケに行くことになって
ついていったら、樋口先生はソファでぐっすりとお休み。
そのうえ、知らぬ間に帰っていたのである。

え~

あんなに「泊まっていけ」と私の手を握り締めていたのは?!

仕方なく、そのまま始発まで待ち、
「昭和の歌」大会でなんとか朝まで時間をつぶし、
始発に乗った。

しかし、気付くと、なぜか梅田にいた。
なぜ?!

ぼんやりした頭でいろいろ考える。
確か私は淡路から京都線の河原町行きに乗った。
もし寝過ごしたとすれば、河原町で目が覚めるはず。
なのになぜ反対方向の終点にいるのか……。

答えは簡単!
そう、一度河原町まで行き、そのまま目覚めることなく
今度は梅田まで行ってしまったのだ。

仕方ないのでもう一度引き返そうと目を閉じた。

しかし、次に目を開けると、今度は河原町にいた
時間を見ると、もう8時をまわっている。

あー、一生この電車から降りられないんじゃ……。
助けて~!!

もう3時間も電車に乗ってるので、お尻も痛い。
新幹線ならとっくに東京についてるよ……。

阪急京都線を私は一体何往復してるんだ?

しかし、どうしても家に辿り着きたい私は
今度こそ!と気合で目を開け、
気を紛らすために本を読み、
ようやく家の最寄駅で降りることができた。

家に帰ると、もう9時をまわっていた。
ぐったりだ。
気分も悪い。

なのに、昨日の晩は彼がまた「炭火焼きしよう」と言う。
あまり気乗りしなかったが、家の「水コンロ」で焼肉をすることに。
それが、家にあった炭が安物だったので、火が全くつかず、
悪戦苦闘の数時間。
ちっとも楽しくないうえに、窓を開けたままだから寒い。
そのうえ、一酸化炭素増えすぎで気分悪い。

家は炭だらけ、焼肉の匂いがぷんぷん。
それを掃除するために、また1時間。
もうぐったりだ。

風呂にも入らず、そのまま死んだように寝た。

死んだように寝たはずなのに、いちいち目が覚める。
というのは、彼が私を心配してなのか、
ちょこちょこ様子を見に来ては起こすのだ。

頼むから、私を寝かせてくれ……。

という1週間。

今日もまだちょっとぐったりしていたが、
午後になって少し気分もよくなってきた。
なんとか今日中にリセット!
体調も整えて。

明日から1週間は規則正しく生きよう。

そういえば、6日に高校時代の友達Yの家に遊びに行った。
この間、10年ぶりくらいに一緒にランチをした人で、
もう一人共通の友達Sも一緒に誘い、自宅に招いてくれたのだ。
そのSは高校卒業以来会っていなかった。

取材が入っていたので無理だなと思っていたら、
その取材がキャンセルになったので行けることに。

駅前まで車で迎えに来てくれて、向かったおうち。
噂には聞いていたが、見上げるほどの大豪邸!!

玄関ひろっ!!
リビングひろっ!!
寝室、ひろっ!!

「いい暮らし、してんなぁ……」と何度も繰り返す私。

共通の友達Sと二人で「すごいなぁ」と感心していたのだが、
それでも話を聞いてみれば、Sも最近マンションを購入したところ。
二人とも子供が一人いる、専業主婦である。

いろいろと衝撃を受けながらお手洗いを借りると、
トイレットペーパーが、分厚いダブルの花柄&香り付き!!

トイレットペーパーをからからとまわしながら、また呟いた。
「いい暮らししとるなぁ……

人の家に行って、トイレットペーパーが花柄だったりすると、
「おー、金持ちだ」と思ってしまう私。
それもダブルって、すぐになくなるから、私は絶対シングル派。
トイレットペーパーに暮らしレベルを見てしまうのって、私だけ?!

便器に座りながら、ぼんやりと考えた。
そうか。
実は私も一歩違えば(?)こういう奥様になっていたのかもしれないんだなぁと。

まあ、彼女たちとのおしゃべりは非常に楽しく、
人間的にも優れているし、気が利くし、立派な人たちだなと感じた。
10年以上ぶりに会ったというのに、少しも気まずい感じはなかった。

帰りに、Sが「今度はうちに遊びに来て」と言い、
私も「私の家にも」と言いながら、
あの小さな古いハイツを見たら、二人ともどう思うんだろうな……と、
ちょっと恥ずかしく感じている自分に気付き、
そして、そのことを恥じた。

私は人を家に呼ぶのが大好きなのに、初めてそんなことを感じている自分に気付いて、あー、意外に私も見栄っぱりなんだなぁと思った。
自分の家を恥ずかしいなんて思ったこともなかったのに。
なのに、大豪邸を目の前にして、モヤモヤしている自分に気付いた。

そのモヤモヤの正体に気付くまで少し時間がかかった。
一瞬、普通に就職してエリートサラリーマンと結婚していたら、
専業主婦でこんな豊かな生活が手に入るんだなぁと、
そんな人生に憧れているのかと思った。

でも、違った。
やっぱり憧れてなかった。

私は自分で成功して、自分の力でまだ家が建てられていないということに
ショックを感じただけだったのだ。
そう。
30代にはもっともっと成功して、家も建てているはずだった。
なのに、実際は飲んだ暮れているだけである。

その日の夜、ようこちゃんと飲みながらその話をしていたら、
「かおりちゃん、男やなぁ!」と言われた。
そうかもしれない。
男の人は、友人が自分よりいい暮らしをしていたら、
「俺ももっと頑張らないと!」と思うんだろうな。
私も同じで、なんだか火がついた。

損な性格である。

生活費も折半して、夫の世話にはならずに生きていることを
私は自分で誇らしく思っていたけれど、
専業主婦で豊かに暮らしている人にとったら、
そんなことはどうでもいいことだということも、最近知った。

「変わっている」と思われるだけである。

まあ、この歳になっても、朝帰りで阪急京都線を3時間も往復しているようでは、いつになったら成功できるのやら

人の生活と自分の生活を比べて劣等感を抱いている自分のことも
バカバカしいと思い直した。

あんなに気に入って愛情をもっている「我が家」なのに、
なんてことを思ってしまったんだろうかと、自分を恥じた。
夫にもこの話をして謝った。
「感謝の気持ちを忘れたらあかんなぁ」と。

「我が家」がやっぱり一番!!