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柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑤ 黄帝内経素問 太陰陽明論篇 第二十九
第四節
(原文)
帝曰。脾與胃以膜相連耳。而能爲之行其津液何也。
岐伯曰。足太陰者三陰也。其脈貫胃、屬脾、絡嗌。故太陰爲之行氣於三陰。陽明者表也。五藏六府之海也。亦爲之行氣於三陽。藏府各因其經而受氣於陽明。故爲胃行其津液。四支不得稟水穀、氣日以衰、陰道不利、筋骨肌肉、無氣以生。故不用焉。
(訓読)
黄帝曰く「脾と胃とは、膜を以て相連なるのみ。而して、よくこれがために其の津液を行るとは何ぞや」と。
岐伯曰く「足の太陰は三陰なり。其の脈は胃を貫き、脾に屬し、嗌を絡す。故に太陰は之がために氣を三陰に行(や)る。陽明は表なり。五藏六府の海なり。亦之がために氣を三陽に行る。藏府は、各々其の經に因って氣を陽明に受く。故に胃の爲に其の津液を行(や)る。四支水穀の氣を稟くるを得ざれば日に以て々衰え、陰道利せず、筋骨肌肉、氣の以て生ずるなし。故に用(もち)いられざるなり」と。
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