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黄帝内経素問 太陰陽明論篇 第二十九 第一節 語句の意味

2013-09-12 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 太陰陽明論篇 第二十九

第一節

 黄帝問曰。太陰陽明爲表裏、脾胃脈也。生病而異者何也。

 岐伯對曰。陰陽異位。更虚、更實。更逆、更從、或從内、或從外。所從不同。故病異名也。

 帝曰。願聞其異状也。

 岐伯曰。陽者天氣也。主外。陰者地氣也。主内。故陽道實、陰道虚。故犯賊風虚邪者、陽受之。食欲不節、起居不時者、陰受之。陽受之則入六府、陰受之則入五藏。入六府身熱、不時臥、上爲喘呼。入五藏則 (月に眞)満閉塞、下爲飧泄、久爲腸澼。故喉主天氣、咽主地氣。故陽受風氣、陰受濕氣。故陰氣從足上行、至頭而下行、循臂至指端。陽氣從手上行、至頭而下行、至足。故曰。陽病者上行、極而下、陰病者下行、極而上。故傷於風者上先受之、傷於濕者下先受之。

 

語句の意味

太陰=経脈の名称の一つ、脾肺両経の代名詞であり、陰気旺盛の意味がある。三陰経の最も表層にあるので、「太陰を開と為す」ともいわれる。

<霊枢根結篇>「太陰隠白に根ざし、太倉に結す。」

<霊枢九鍼論>「太陰多血少気なり、太陰出血悪気を刺す。」

<素問陰陽離合論>「中身より上、名づけて広明という、広明の下、名づけて太陰という。」

太陰経=手太陰肺経(てのたいいんはいけい)、足太陰脾経(あしのたいいんひけい)

この篇での太陰は脾胃をいっているので足太陰脾経をいう。

 

陽明=①経脈の名称の一つで、足陽明胃経と手陽明大腸経のこと。陽気の最も盛んなもの。

<素問陰陽離合論>「太陰の前を名づけて陽明という。」

<素問至真要大論>「陽明とは何ぞや。両陽合明なり。」

<霊枢根結篇>「陽明は兌に根ざし、顙大に結す。」

<霊枢九針篇>「陽明は多血多気なり。」「陽明を刺せば気血を出だす。」

②陽気が充満し光輝いている意味。

<素問血気形志篇>黄帝内経素問 血氣形志篇 第二十四 第一節 語句の意味

この篇では脾胃を言っているので足陽明胃経をいう。

 

表裏=黄帝内経素問 血氣形志篇 第二十四 第二節 語句の意味

 

陰陽・いんよう。中国古代の哲学理論で、古人の自然界の事物の性質及びその発展・変化の規則に対する認識である。

医学における陰陽学説は、古代の素朴唯物自然弁証の思想方法と医学的実践を結合した産物である。

すなわち陰陽の対立と統一、消長と転化という観点で人と自然界の関係を説明し、さらに医学領域における一連の問題を説明している。

1)解剖:人体の臓腑組織の属性を帰納する。たとえば

<霊枢寿夭剛柔篇>「是れが故に内に陰陽有り、外にまた陰陽有り。内に在りては五蔵を陰となし、六府を陽となす。外に在りては筋骨を陰となし、皮膚を陽となす。」

2)生理:人体の生理機能を分析する。たとえば陰は物質の貯蔵を代表し、陽気のエネルギーの源である。

陽は機能活動を代表し、外を衛って陰精を固守する作用を有する。

<素問生気通天論>「陰は精を蔵して起こること亟(すみ)やかたり。陽は外を衛り固むるをなすなり。」

3)病理:病理変化の基本的規律を説明する。

<素問陰陽応象大論>「陰勝れば則ち陽病み、陽勝れば則ち陰病む。陽勝れば則ち熱し、陰勝れば則ち寒える。」

<素問調経論>「陽虚すれば則ち外寒え、陰虚すれば則ち内熱す。陽盛んなれば則ち外熱し、陰盛んなれば則ち内寒える。」

4)診断:病証の属性にしたがって、陰証と陽証とに分ける。

<素問陰陽応象大論>「よく診する者は色を察し脈を按じて先ず陰陽をわかつ。」

5)治療:有余は瀉し、不足は補い、陰陽の相対的平衡を調整する原則を確定する。

<素問至真要大論>「寒は之を熱し、熱は之を寒す。」

<素問陰陽応象大論>「陽病は陰を治し、陰病は陽を治す。」

このほかに薬物の性能や針灸の手法などにも、相応する陰陽の属性がある。

臨床上では必ず、証の陰陽と治の陰陽の関係に注意しなければならない。

総合すると、陰陽は基礎理論の重要な部分であり、さらにまた臨床実践経験を総括する手段でもある。漢方用語大辞典

 

陰陽(いんよう)

 中国古代哲学理論を構成する要素の1つ。

(<素問>生気通天論、陰陽応象大論、<霊枢>論疾診尺篇) 最初の陰陽の概念は大変素朴なもので、日光に対して向かい合うか背を向けるかの違いで陰陽が決定された。

日光に向かい合うものが陽、背を向けるものが陰とされた。

古代中国人は、まずすべての事物・現象には正・反という2つの側面(陰陽)があることを観察した。

すなわち気候の寒暖、方位の上下・左右・内外、運動状態における動静などである。

そして、その観察結果から得られた陰陽の概念をもって、自然界のすべての現象を分類し、万物が流転・変化する自然界の法則を、陰と陽が相互に対立し、また消長するシステムとして示したのである。

すなわち、陰陽とは、自然界に存在する事物と現象が相互に対立しながらも統一されている様相を説明する概念であるといえる。

さらに陰と陽とは事物間の対立を代表するだけではなく、1つの事物に内在する相互対立をも示す。

このように万物は無限に陰陽に分割されていき、その様相を固定的にとらえることはできない。

一般的に、「陽」は軽清・機能・亢進・運動・上昇あるいは熱性の性質といった側面を、「陰」は重濁・形態・衰退・静止・下降あるいは寒性の性質といった側面を代表する。

例えば、1日の中では昼が陽であり夜が陰、また季節では炎熱の夏季が陽であり寒冷の冬季が陰である。東洋学術出版社中医基本用語辞典

 

位=イ。クライ。朝廷での臣の席順。官位。天子の地位。身分。境遇。順序次第。席。事物のあるところ。方向。しるし。位どり。クライする。位置をしめる。=人。人を数える敬語。一位。各位。

 

鍼灸医学大系 語句の解

そこで本文の「陰陽は位を異にす」とは「陰と陽とは、その居る場所も、行動する方向も違って居る」ということである。

*更虚・更実・更逆・更従 これを「こもごも虚し、こもごも実し、こもごも逆し、こもごも従い」と訓読して置いたが「こもごも」という日本語は「たがいに」又は「かわるがわる」という意味であるが更の意味はそれとは少し違っている。

・・・・・

 そこで「更虚」とは、「或る時になるとシャンと虚の状態になる」という意で、つまり平易に申せば、「虚になったり、実になったり、逆になったり、従になったり」という意である。

 

或從内

内=〔ない〕

①内部の意味。外に対して言う。

<素問調経論>「陽虚すれば外寒し、陰虚すれば内熱す。」。この篇では陰を意味する。陰者地氣也主内

或從外

外=がい。病位用語。内(ない)に対していい、身体浅表部をいう。表よりは内部でやや含む部位が広い。この篇では陽を意味する。陽者天氣主外

 

陽=陰と相対する一類の事物あるいは性質をいう。

中国の古代哲学家は、すべての事物を陰と陽という二つの対立する面でとらえている。

陽は一般に、軽清的・機能的・亢進的・運動的・上昇的・熱性的な一面を代表し、

陰は重濁的・形態的・衰退的・静止的・下降的・寒性的な一面を代表している。

いいかえると以下のようである。

①気質が流動的で温熱なもの。

<素問陰陽応象大論>「陽は気なり。」

<素問陰陽応象大論>「気厚きものは陽なり。」

<素問陰陽応象大論>「陽気上竅に出づ。」

<素問陰陽応象大論>「気味辛甘、発散を陽となす。」

<素問陰陽応象大論>「陽勝れば熱し、陽勝れば陰病む。」

②人体の外側および四肢をいう。

<素問金匱真言論>「背は陽なり。」

<素問陽明脈解篇>「四肢は陽なり。陽盛んなれば四肢熱す。」

③人体の陽脈および六腑をいう。

<素問金匱真言論>「胆、胃、大腸、小腸、三焦、膀胱六府は皆陽なり。」

 

天気=

①陽気をさす。<素問天元紀大論><素問五常政大論><素問六元正紀大論>

②天の寒暑燥湿風火の六気をいう。

③人が天より受けた生気をいう。

<霊枢玉板篇>「此れいわゆる其の天気を奪するものなり。」

 

陰=

①気質が寒涼沈滞のもの。

<素問陰陽応象大論>「陰は味と為す。」

<素問陰陽応象大論>「味厚きは陰と為す。」

<素問陰陽応象大論>「陰味は下竅に出づ。」

<素問陰陽応象大論>「陰はその精下に併する、下に併すれば則ち下盛にして上虚す。」

<素問陰陽応象大論>「気味、酸苦、湧泄は陰と為す。」

<素問陰陽応象大論>「陰勝れば則ち寒し、陰勝れば則ち陽病む。」

②人体の内側及び五臓のこと。

<霊枢邪気蔵府病形篇>「それ臂と胻、その陰、皮薄く、その肉、淖沢、故に倶に風を受けて独りその陰傷る。」

<素問金匱真言論>「腹を陰と為す。」

<素問金匱真言論>「肝心脾肺腎五蔵皆陰と為す。」

③人体の生殖器のこと。

<霊枢五味篇>「陰は積筋の終るところなり。」

<霊枢五癃津液別論>「陰陽和せざれば液をして溢せしめて下りて陰に流る。」

 

地気=陰気(いんき)に同じ。<素問六元正紀大論>

 

賊風=人身を侵襲する外来不正の邪気。新・東洋医学辞書ソフトH25・9・12

賊風=ぞくふう

①単に風邪のこと。悪しき風のこと。また「虚邪賊風」の簡称。四時の正常でない気候をいい、それらは有害な性質をもっていて、人に病をおこすのでこの名がある。

<素問移精変気論>「賊風数至る。」

<素問上古天真論>「夫れ上古聖人の下を数えるや、虚邪賊風、これを避くるに時あり。」

②痛痹のこと。

<霊枢賊風篇>「賊風邪気は離さずに非ず・・・故に邪相襲うときは、寒痹を為す。」

虚邪賊風=一切の異状を引きおこす気候をいう。<素問上古天真論>

 

鍼灸医学大系語句の解

不時臥=・・・これは張志聡の註の如く、「時を以て臥することを得ず」の意に解すべきではあるまいか。つまり「胃の調子がおかしいので安眠できない」ことを意味するものと思うのである。

 

喘=ゼン。アエぐ。せく。せかせかする。ササヤく。いびき。

喘=ぜん。病証名。呼吸が急促なこと。

<説文>に「喘は疾息なり」とある。疾とは快速のことであり、息とは一呼一吸のことであるので、疾息とは、呼吸回数が正常な人と比べて速いことをさしている。

⇒喘証(ぜんしょう)。

<傷寒論釈解>「喘とは、気液、邪の為に壅がりて宣通するを得ず、胸中に逆し湊まりて呼吸を阻礙し、喉下に声を作すの称なり。」

<素問逆調論>「臥するを得ず、臥すれば喘する者は、是れ水気の客なり。」

腎主納気=じんはのうきをつかさどる。腎は吸気の働きと関係がある。

<素問評熱病論>「諸諸の水病は故に臥することを得ず。臥するときは則ち驚す。驚するときは則ち欬甚だしきなり。」

 

呼=こ。

①息をはき出すこと。刺針時に針を穴中に留めおく時間を、古法では呼気の回数を基準とした。

<素問離合真邪篇>「呼を候いて鍼を引く。」

<黄帝内経素問王冰注>「呼は気出るを謂う。」

<霊枢経水篇>

②五声の一つ。五行の木に配当される。

常に人を呼び、怒ったり命令ばかりする状態をいう。

 

鍼灸医学大系語句の解

 (月に眞)=・・・つまり充填の填の原字で、空隙なくいっぱいに、つまったことを意味するものである。

填満=「藏器の中がいっぱいに充満すること」であるが、・・・・

 

飧泄・飱泄=そんせつ・病名。飧瀉、水穀利ともいう。不消化便の下痢をいう。

これは脾胃の気虚陽弱により、あるいは風・寒・湿・熱の諸邪が腸胃を犯して発するものである。

多くは腸鳴・腹痛・脈弦緩などをともなう。

<霊枢師伝篇>「寒に中れば、腸鳴飧泄す。」

 

腸澼=病名。

①痢病の古称。澼とは垢膩粘滑で涕や膿に似ている液体をさす。

②便血をいう。

<古今医鑑>「それ腸澼は、大便下血なり。」

腸澼=痢疾の古称で、澼は脂垢のようにべとべとした液体のこと

 

故=「・・・であるが故に」という場合の「故」とは少々意味を異にし「既定の事実として」という意である。鍼灸医学大系

 

喉=コウ。ノド。のどもと。咽喉。喉頭。のどぶえ。要所。急所。

 

鍼灸医学大系語句の解

喉=・・・従って喉とは現代医学にいう「気管の入り口」を意味するもので、従って天気を主るというのである。

 

咽=イン。ノド。咽喉。口の奥。急所。エツ。ムセぶ。のどにつかえる。悲しみが胸にせまり、声がつまる。風や水流などが物にあたり、さまたげられてたてる音の形容。ふさがる。エン。ノむ。のみ込む。嚥下。咽下。

 

鍼灸医学大系語句の解

咽=従って咽とは「食道の入り口」であり、又地気を主るものである。

 

陰気=いんき。陽気に対していわれる。

広くはこれらに代表される事物の二つの対立面の一方をさす。

たとえば、機能と物質でいえば陰気は物質をさし、臓腑の機能では五藏の気が陰気であり、営衛の気では営気が陰気である。

運動の方向と性質では、内を行り、向下的、抑制的、減弱的、重濁的なものが陰気である。

例えば:

1)身中の営気。

<素問至真要大論>「陰気多くして陽気少なければ、その発する日遠し、陽気多く陰気少なければ、其の発する日近し。」

2)足の厥陰の気。

<霊枢経筋篇>「治は水を行らすにあり、陰気を清す。」

3)水のこと。

<素問脈解篇>「水は陰気なり。」

4)生殖器のこと。

<霊枢経脈篇>「筋は陰気に聚まりて、脈は舌本を絡うなり。」

 

臂=ひ。ひじ。うで。かいな。

臂=ひ。前腕部。肘から腕(手首)にかけての部分。下膊に同じ。

 

指端=手指の端、先端

 

陽氣=ようき。陰気と相対しているもの。

一般的には、二つの対立する事物の一側面をさす。

たとえば、機能と物質でいえば陽気は機能をさし、臓腑の機能についていえば六腑の気が陽気であり、営衛の気では衛気が陽気である。運動の方向と性質では、外表を行り、向上的・亢盛的・増強的・軽清的なものが陽気である。

<素問生気通天論>「陽気は、天と日の若く、その所を失えば、折寿して、彰ならず。」「故に陽気は、一日にして外を主る、平旦に人気を生じ、日中にして陽気隆なり、日西にして陽気すでに虚し、気門すなわち閉ず。」「陽気は、精なれば神を養い、柔なれば筋を養う。」

 

極=キョク。コク。キワめる。つくす。おしつめる。キワまる。つきる。極端に達する。キワめ。かぎり。鑑定。キワみ。キワまり。きわまるところ。キワめて。この上もなく。南北両極。極上。屋根の棟。天子の位。イタる→至。遠いはて。中正の道。疲れる。北極星。

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典、 参考・鍼灸医学大系、東洋学術出版社素問

 

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