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p185ベニバナ油はコレステロールにいちばんいい!

2013-02-24 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』

 

現代医療の誤りを正す

 

第3章 漢方薬は何に効くか

 

コレステロールがたまらぬ法

 

p185ベニバナ油はコレステロールにいちばんいい!

 

アメリカのカリフォルニア州といえば、テキサスにつぐ広大な面積をもつ州です。

南北に走る山脈と山脈の間に、砂漠(さばく)のように乾燥した大地があります。

この砂漠の水の少ない地域には、乾燥に耐えうる植物が必要でした。

 その一番にあげられるのはピーナッツですが、もっと耐えられる植物はないかと、カリフォルニア大学では、世界を股(また)にかけて探したところ、東洋のアザミの花が乾燥地に耐える植物だとわかって、アザミの種子を輸入して植えました。

 このアザミの花は、日本ではベニバナといい、昔から山形が主産地で、化粧の口紅、菓子などの着色料に使われてきたキク科の一年草、漢方では腫瘍や口内炎の薬草といわれています。

 もともと、このベニバナはエジプト産。

イギリスに渡りインドに行き、シルクロードを通って唐代に中国に入りました。

そして朝鮮を通って日本に入った植物ですが、大西洋は渡れませんでした。

アメリカ大陸にはない植物だったのです。

 カリフォルニア大学がこのベニバナに注目したのは、着色料としてではありませんでした。

花より種子である実(み)に興味を持ったのです。

この実からとれる植物油は、リノール酸が七〇パーセントもあり、人間が食べた動物脂肪を溶かす植物油としては、最高の効果のある油だったわけです。

いわゆる美容ビタミンとか、肥満、脂肪太りをスマートにするビタミンFといっていますが、ゴマ油にも五〇パーセント以上入っています。

 じつは、日本でもこのベニバナの研究は黒田ちか先生が、師弟三代にわたって研究されていましたが、種子までには及んでいなかったのです。

戦後すぐにカリフォルニア大学がベニバナを荒野に植えつけ、いち早く油を採(と)ることを考えて、すっかり研究のお株を奪ってしまいました。

ベニバナはいまではカリフォルニア州の百万ドル作物として栽培されているのです。

 中国では、文献によると、宋(そう)の時代にすでに、ベニバナからとれる油は、高血圧の薬として発見されています。

 現在、アメリカではこのベニバナの植物油は、食用、塗料などに広く使われています。

東京のてんぷら屋さんでは、アメリカからこの植物油を輸入して、「コレステロールにいちばんいい油ですよ」と使われていますが、もとは日本からはるばるカリフォルニアに渡ったベニバナだったわけです。

 アメリカ人は、日本人のてんぷら料理から、植物油が脂肪を溶かすことを知り、日本からベニバナの種子を持ち帰り、広大な荒野に植えて、油をしぼり取り、逆に日本にその油を輸出しているのですから、江戸時代から営々と着色料としてベニバナを栽培してきた山形の人たちにすれば、とぼけた話というほかありません。

 しかし、日本人は生活の知恵で、魚や肉やエビを植物油で揚げていたわけですから、これがコレステロールの蓄積を防ぎ、高血圧にかからない食物だったとは、食べている当人はとんとご存じなかったのではないでしょうか。

 漢方が救う人体危機西洋医学一辺倒からの脱出

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