早春の京都府立植物園見学

2008-03-25 21:06:25 | 植物と動物
 立春を越えると梅の花が咲き始め、東風も吹き始め、立春の前日の夜に節分の豆撒きをすませると暦の上では春となる。この日を基準にして八十八夜や二百十日などの日取りが決まる。しかし、立春とは名ばかりの春で一年の一番寒い季節である。ところが、ベランダの鉢の草花が春を告げる花芽を持ったと思ったら急に暖かくなり、京都では昨日桜の開花宣言が報じられてしまった。今頃“早春の報告”で申し訳ないが、どうしても記録に残したいので、掲題の報告をさせていただく次第である。
 京都府立植物園では平成18年(2006)から毎年「早春の草花展」を開催しており、今年の開催期間は2月15日から3月20日であった。地下鉄北山駅上の植物園「北山門広場」が会場となっているが、今年から会場が昨年の3倍に拡大され、公式報道によると、期間中に70種・200品種・2万鉢が展示された。2つに折れた散策道の距離は延べ100mあるが、菜の花の黄色をベースとして早春の各種草花が美しく飾られており、別世界に迷いこんだような集団の美の中で早春の到来を心から楽しむことができた。
        
 早春の季節は、黄色の花が多いと報告されており、2月から3月に咲く樹木や草花の半数近くが黄色と云われている。今回の「早春の草花展」でも、クロッカス・キンギョソウ・菜の花ランナキュラスルピナスなど黄色の花が基調色であった。
 黄色は太陽光を一番集めやすい色と云われ、昆虫に一番目に付きやすい色とも云われている。今回もテント張りの上部の隙間から多数のミツバチが入り込んでいた。また、各草花には名札がついており、勉強になった。これだけの豪華な「早春の草花展」は京都市内でも他に例がない。私にとってこの草花展のあと桜を楽しむのが春の定例コースとなったようである。皆さんも来春からぜひ楽しんでいただきたい。