ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

心がキュンとなったこと、二つ!

2021年07月14日 | 俳句

 九州北部と中国地方が昨日の朝梅雨明けしたというニュースをテレビで…今年はこちらでは約2ヶ月もという長~い梅雨でしたものね。それがやっと明けてすっきりしたのはいいのですが、暑さが倍増。今朝のラジオ体操へ行く8時過ぎはもう道路にも日が燦々と差していて、ちょっと歩くだけで汗をかきます。

 いつもの道を二人で体操のあるふれあいセンターへ。主人は足が早いのでスタスタと先を…、あれ、急に曲がってどこへ…付いていくとまた曲がりました。そうなんです!余りの暑さで陰のある方を選んで行っていたのでした。

 後を追いながら…先にセンターに着いていた夫に、ほら一句出来たわよと次の句を。〈片蔭へ角々曲がる夫を追ふ〉と言うと笑っていましたが。ハイ!今朝の一句でした。

 ついでにちょっと説明を…上掲句は「片蔭」が季語ですが、これは〝かたかげ〟といって、朝のうちや午後から町中の通りや家の周囲などに太陽が作る片側の陰のこと。暑い最中に日傘も持ってなければ、人はみなそれを選んで歩いたりしますものね。

 ではこれからも漫然と体操に行かず何か見つけたら一句詠んで行くことにしようかな。これはグットアイディア!でも、ズボラな私にできるかしら?まあ、できたときのことでいいにしましょうか。

 さて、昨日も俳句教室。会場が新しく建て変った小学校の傍になりましたので、迷いながら…。でも綺麗な会場で、なんだか勝手が違いましたが、新しい方も入られて心機一転…まあ、よかったかな。兼題は〝蟬〟でした。

 ところで、今日は昨日のことでなく、先日のフォーユーの教室でのことを報告しましょう。

 以前に、4月25日のブログ〝ああ、無常!〟で書きましたが、この日の教室にMさんのご主人が全員に礼状とお菓子を持ってご挨拶に来られたのです。

https://blog.goo.ne.jp/kanekuti3515/preview20?eid=1898b3dae0cd09c6fa0017e4609e3b30&t=1626236239525

 その礼文の一部を…

〝…故人の最後を飾っていただきましたお心に厚くお礼を申し上げます。…(中略)…元来元気であったM子は畑仕事に加え、最近特にいろんな趣味のグループに参加し、仲間の皆さまに大変お世話になっていたようです。特に俳句の教室については興味を持って取組み、毎月の宿題にも時間をかけて推敲し楽しんでおりました。特に3月13日の楠町への吟行は初めての経験で楽しかったようでございます。…〟(実は彼女はM・M子さんなんです)

 これを読んでここまで感謝していただいて…こちらの方が本当に辛くなりました。俳句だけでなく他にもいろいろとやっておられたようで、全てのお世話になった方々へも御挨拶に行かれたのでしょう。どなたかが言っていましたもの。新聞にも奥様のことを書いて出されていたそうな。きっと供養にとそうされたのでしょうが、ここまでして貰えればM子さんも幸せ、あの世で楽しそうに笑っておられることでしょう。

 写真はその礼状とM子さん。写真のぼかし方を知らずこんなになって…M子さん、ゴメンナサイね。

 このようなことができるというのも、お二人の仲がとっても良かったということですね。またM子さんが明るく外交的な方で、誰とでもすぐに仲良くなれるというお人柄だったということもあるのでしょうが。

 皆さんと一緒にもう一度黙祷して冥福を祈りました。合掌!

 それにしても、ここまではなかなかできないことよ。お二人を見習わないといけないわねえ~…と言うと、みんな同感!と。

 実は、4月に亡くなられて満中陰が終り、6月の会の時に来られる予定でしたが、コロナ自粛のため6月の教室が中止になり今月になったのでした。

 もう一つ、この教室に嬉しいことがあったんです。7月から新会員さんが2名入られたのですが、その1名のこと。2年ほど前だったかな?、まだコロナでなかった時ですが、この教室に来ておられたんです。ところが、突然自宅で倒れられて入院し、退院後リハビリ中というお話までは聞いていたのですが、その後のことは分からず…。その方が元気になって来られるようになったから、中途でもいいですかと申し込まれたのです。そりゃもう喜んでOKですよ!

 この日お顔を久し振りに拝見しましたが、もう全く以前のままで…教室には彼女を知っている人も何人かいますので、みんなで大喜びをしました。

 この頃、何だか私の廻りに人が増えてきたみたい…これも〝俳縁〟のお陰かなと…気分良く過ごしています。アリガタイコト!

 私のモットーは、〝去る者は追わず、来る者は拒まず〟なんですよ。(^_^)


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23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (ミルク)
2021-07-14 15:17:55
真夏日で暑くて、だれています(^^;
しんみりと読ませていただきました。
素敵なご主人ですね。とても仲が良かったことを感じました。
奥様も、もちろん素敵な方でしたのね。

新しい方が2名入会下さって,嬉しいですね~。
私も車で行ける範囲なら、参加したいですが・・・

「片影」初めて聞いたような(^-^; 俳句は奥が深いですね。
ひとつ教えて頂きました。と言いましてもいつまで、覚えていられるか💦

メッセージ届きました。ありがとうございます。
でも、そんな難しくはないような。
私も他の方にかく事ありますが、大丈夫なんですよ。
返信する
Unknown (ちわき)
2021-07-14 23:05:04
ミルクさん、こんばんは!
こちらも真夏日で、今日は車内が34度まで上がっていましたから。
でも夕方突然豪雨が襲ってきて…あのバケツをひっくり返したようなという比喩がピッタリの雨…いやあれは夕立だったんでしょうか。
メッセージは文章を長く書くと下が見えなくなって、その画面を動かそうとしてもビクともせず、結局送信ボタンが出てこないのですよ。
それで短い文にやり替えてみたらやっと下の送信ボタンが出てきたということ。
これやっぱりおかしいでしょう?
どうしてこうも人の言うことをPCは聞かないのかしら…いや理解していない人の言うことを聞かないんでしょうね。
分かっている人には簡単なことでも…
また、短いメッセージを書くわね。
暑いからお体お大事に!
返信する
Unknown (Unknown)
2021-07-15 06:17:41
お早うございます!
リンクの仕方、編集画面の右側に
ブログパーツ | リンクの方法 | 文字数について
がありましたので、クリックされてみたらと思います。実技と違い文章だけではなかなか伝わりにくい、いや私の文章力が未熟であること、ごめんなさい🙇
今回の挑戦はいかに、・・・・・・  K.M
返信する
Unknown (ちわき)
2021-07-15 12:14:04
K.Mさん、いつもいろいろ教えていただき、ありがとうございます。
先日の後に編集画面の右側にあるリンクの仕方も見てみました。
今回の貼り付けは一応自分のPCではその時のブログがきちんと開けて読めたのですが…
K.Mさんのはいかがでしたか?
PCの説明というのは先ず用語から理解しないといけないので…途中で?となるとお手上げなのです。
また何かありましたら教えて下さいね。よろしく!(^_^)
返信する
Unknown (信州人)
2021-07-15 19:56:03
ちわき様、こんばんは。

日中は蒸している、梅雨明け間近の信州です。
まだ死というものを意識していない夫婦ですが、ブログを読ませていただきますと、自分など妻の日常、知らないことも多いです。
片蔭、また勉強させていただきました。
影ではないのですね??
ちわき様の夫婦愛に、こちらの相棒は犬で一句つぶやきます。
かたかげへ犬の手綱を絞るかな
飼い犬は小型犬ですので、ちょっとおおげさですね。

平凡に夏らしい夏と五輪を楽しみにしています。
返信する
Unknown (ちわき)
2021-07-15 23:39:11
信州人さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
信州はまだ梅雨明けではないのですね。
お二人はお若いのでしょう。それにきっと健康なんでしょうね。
死というものを意識しないですむということは…。
私も現実的ではないですが、死は常に傍にあります。いつ何が起っても…という気持を常に持っていますから。
でも突然に襲ってきたらと思うと…やはり別れを受入れる時が欲しいかなと思います。
〈かたかげへ犬の手綱を絞るかな〉…
信州人さんは本当に初心者ですか?
これも〝つぶやき〟ですか?
犬への思いやりがよく出ていますよ。
要らぬ事を一言…
こういう時は〈かな〉でなく〈絞りけり〉とかの方がいいですよ。
私の句に〈盲導犬片陰をはみだして来る〉というのがあります。ご参考までに…。またつぶやいてくださいね。
返信する
夫唱婦随 (風の盆)
2021-07-16 14:31:56
片蔭 か
確か。ちわきさんだったかな
芭蕉は一生に一語でも自分が作った季語を残したいなという願望があったとか

地球から見ると、太陽の位置は動くんだな
俺には感性的には理解できないが、太陽の上る位置が春夏秋冬動くな
影自体は冬の方が長くなるが、夏の太陽の方が暑い
真上に上るので朝と夕方の片方の日陰か
誰が残したか巧いな

さて、片蔭へ角々曲がる夫を追ふ
この夫は旦那、亭主、主人、男であろうな
婦女でなく妻でなく、男なんだろうな
読み方はオットであるかな、そうすると字余り
読み方はツマでも良いかな

しかし文字では夫であろうな
まるで見えるようであるな、説明文も前書きもあったが、小さいちわきさんがチョコマカと追う姿が見えるようだな
そして、その姿を自らの追う姿を楽しんでいるようだな
夫唱婦随そのものだな
昨今の世の夫婦はほとんど夫唱婦随でなく、婦唱夫随が多いが、そしてその方が上手くいくがの

夫唱婦随は生きているな

まあ、今一つは片割れとなったが、同時に逝くことは飛行機事故ぐらいだな

返信を入れておいた
返信する
Unknown (Unknown)
2021-07-16 15:31:19
ちわき様、そんなに若くないですよ。
二人とも五十路は過ぎています。
今日は年休でのんびりと、嫁さんの受診に付き合いました。
けり、ちわき様に直していただいて、縦書きに書いてみたら、あれ、俳句だなあ。
自分の「かな」はつぶやきで雨かなあ、絞ろうかなあ、の呟きのかなです。

その後、けり、理解できればと。古本ですが大量にランダムに俳句の本を買ってきました。
大型本の箱入5冊の歳時記が2500円とは・・安い

風の盆様の「読み方はツマでも良いかな」これも勉強になりました。

つぶやきまして
梅雨明けのニュース卵は茹で上げる

当地も梅雨明けのお墨付きをいただきました。
返信する
Unknown (ちわき)
2021-07-17 06:55:16
風の盆さん、お早うございます。
返信もありがとうございました。〝風のたより〟が時々聞けないと淋しいですから…また書いて下さいね。
芭蕉の言葉を弟子の向井去来が『去来抄』の中に、「先師、『季節の一つも探り出したらんは、後世によき賜』となり。」と書き残しています。
〝季節〟というのが季語のことで、芭蕉は新しい季語の発見に積極的だったようですね。
季語には誰が発見したのかということは分かりませんが、ヘエッと感心させられるものがたくさんありますね。
でもまだ知らない季語だらけですが…。近年で知っているのは中村草田男の〝万緑〟です。
新しい季語を作るというのは、元々あった言葉でも、季語として認められていないものを季語と認めて貰うということ…それにはそれを使った俳句が認められることなんですが、万人に認められるような傑作はそうは詠めませんものね。
ところで〝夫〟は殆ど〝つま〟と読み、俳句では常識です。
元々〝つま〟は「端と同じ語で、相対する位置のもの、人なら配偶者のこと」ですし、古事記の時代から相手を〝つま〟と言っていたのですから。
ただ現代は女性だけに使いますので、間違われないために、女の時は妻を、男の時は夫と書き分け、読みは〝つま〟なのです。
夫唱婦随…なら理想ですが…どうでしょう?我家は殆ど対等ですね。〝運命共同体〟とでもいいますか?これもまたいいですよ。男女抜きの〝戦友〟みたいなもの…かな。(^_^)
返信する
Unknown (ちわき)
2021-07-17 07:10:30
Unknownさん…いや信州人さんですよね。お早うございます。
何だかとても嬉しいです。五十路は過ぎています…ですって、これは羨ましいこと!
大型本の箱入5冊の歳時記を早速買われたよし…この行動力がいいですね。
〈梅雨明けのニュース卵は茹で上げる〉…
なかなかの発想…お見事です。きっと感性の豊かな方なのでしょう。こうやってすぐに身近なもので詠めるということは…
これでちゃんと勉強なさったらすぐに上達しますよ。上掲句でいえば、〈卵は茹で上げる〉のところは〈卵の茹で上がる〉でないといけないでしょう。
ちなみにもう一つ…俳句では〝かな〟も〝けり〟も重要な切字です。それを付ければ一応俳句らしくなると言うこと。他に〝や〟がありますよ。全部詠嘆の意味を持った語です。
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