ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝きらら俳句教室〟の…第2回目は?

2024年06月20日 | 俳句

 先日の土曜15日は、第3回目の「きらら俳句教室」でした。さて、その報告を書いておかなくてはと考えていたら…あら、先月5月18日の第2回目を書いていなかったような…と気が付きました。このように段々忘れっぽくなるんですよね。そう言えば、4月の「桜紀行」も〝その5〟で止まったままでした。その続きがまだあるというのに…。時期の遅れた記事を読むというのは、まさに気が抜けたビールを飲むようなもの。面白くもなんともないでしょうね。

 俳句を誉めるとき使う言葉に「臨場感」というのがあるんですが、その意味は現場に臨んでいるような感じ、即ち真に迫った実感の俳句ということです。ならば、当然時期を逸れた気の抜けたような話題はイマイチでしょう。分っているんですがそれが出来ない性分で…ガマンして読んで下さいね。

 さて、先ず第2回目の〝きらら俳句教室〟から書きましょう…と、記事一覧を見ていたら、ナントあるじゃありませんか。5月23日に書いた下書きが…。写真がまだだったのでそのままにしていて、忘れていたんですね。情けないこと!では、ちょっと手直しして今度こそUpしますので読んで下さい。

 今日は、桜紀行をちょっとお休みにして、先日の18日土曜日にあった〝きらら俳句教室〟第2回目の報告をしますね。

 いつもの如く9時30分より開始。今日は〝茅花ながし〟や〝卯の花腐し〟の話でもしてみようと思っていましたのに…いつの間にか朝ドラ〝虎に翼〟の話からだんだんと漫談調になってしまって…。まあ、こんな日もあっていいわよねとみんなで大笑い。

 さあ、10時から吟行…今回は感動したことが三つもあったんですよ。

 まず最初は、蜘蛛の子…夏の季語なんですが、〝蜘蛛の子を散らす〟という喩えがあるように、袋が破れると中から一斉に子蜘蛛が出てきて四方に散ってゆくものとばかり、私は思っていたんです。

 だから、レンジャーのHさんからこれが蜘蛛の子ですよと言われてビックリ!まさか下の写真のように小さな蜘蛛がこんなに固まっているとは…

 すると今度は〝ではこれに触ってみて下さい〟と、Hさんが言うので、木の枝でちょっと触ってみました。すると…エエッ、なんとなんと…この芥子粒のようなつぶつぶがパーッと網の目に広がるではありませんか。見ていたみんなも驚くばかり。

 では、これをちょっと拡大してみましょうか。全部蜘蛛の子でしょう。でもこのようなものが嫌な方はスルーして下さいませね。

 そうなんです。蜘蛛の子が生れたばかりで、まだ独り立ちする前だったんですね。だからその近くには母蜘蛛が見張っていて、周りをウロウロと心配するように動き回っていました。それを撮ったつもりでしたが、残念ながら写っていませんでした。ゴメンナサイ!

 感動した二つ目は、大葭切(おおよしきり)…ギョウギョウシと言われるように、葦原を巡っていると、盛んに鳴いていました。雄の葭切が鳴くときは喉の紅さがよく見えると聞いていますが、私は、姿を見てもその紅い喉はまだ一度も観察したことがないんですよ。それが、今回はHさんがフィールドスコープでしっかりと見せてくれました。やっと念願が叶いました。写真が撮れませんでしたので、これはお借りしました。ゴメンナサイ!

オオヨシキリ

 そういえば時鳥(ほととぎす)も、結核に冒されて喀血する正岡子規が、〝鳴いて血を吐くホトトギス〟と自分を重ねて、俳号をホトトギスの異称〝子規〟と名付けたんでしたよね。

 しかし、ホトトギスの喉は実際にはなかなか観察出来ませんのでまだ見たことはありません。というより、ホトトギスは観察会に行っても声ばかりで、その姿を確認することがなかなかできませんから。たとえ見れたとしても飛んでいくところをちらりとですもの。口の中までは…。ああ、そうそう、鴉の子(雛)は口の中が赤いんですよ。これは野鳥の会の先輩に教えてもらって、実際に観察もしましたから分ります。

 他にこの日は、5月の花として…順にイタチハギ(鼬萩)、シャリンバイ(車輪梅)、ニワセキショウ(庭石菖)、ツバナ(茅花)、ボケていますが絶滅危惧種のニラバラン(韮葉蘭)、自生のシラン(紫蘭)、スイカズラ(忍冬)、トベラ(海桐)などでした。

 観察小屋から覗くと、クロツラヘラサギの保護・リハビリケージ保護センターの傍には、この日はクロツラヘラサギが2羽飛んで来ていました。右側のケージの上にいるのはダイサギで、中にいるのは保護して飼育されているクロツラヘラサギ。遠くなので写りが悪くてスミマセン!

 最後に、もう一つ感動したこと!4月23日に実施した〝子どもレンジャークラブ〟の俳句教室〟、そこでの感想文をHさんに見せて貰ったのですが、それには〝俳句を作って楽しかった!〟とみんなが書いてくれていました。中でも感心したのが、「最後に言いたいことを…ひと言で」という質問に対して、殆どが〝またやりたい〟と書いていたのに、中に〝鳴かぬなら私が鳴こうほととぎす〟と書いてくれている女の子がいたんです。

 もう、ビックリ!です。まだ5年か6年生ですよ。あの信長・秀吉・家康の句(※参照)を知っていて、それをもじって詠んでいるんですよね。こんな子どもたちがこれからドンドン成長してくれたら、俳句の未来は明るいでしょう。嬉しくなりました。こりゃ、大人もおちおちしてはいられませんよ。みんなガンバラナクッチャ…ねえ!では、これで第2回目はオシマイ!

 ※『故事・俗信 ことわざ大辞典』(尚学図書編集 小学館 1982年)に、「鳴かぬなら殺してしまえ時鳥」を織田信長、「鳴かぬなら鳴かせてみしょう時鳥」を豊臣秀吉、「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」を徳川家康の句とし、それぞれの武将の特徴である短気、工夫、忍耐を時鳥への対応をもって表現したもの」とある。

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