ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝きらら俳句教室〟の第3回目で~す!でも、その前にちょっと…

2024年06月24日 | 俳句

 一昨日の21日は〝夏至〟でしたね。全国的に〝梅雨入〟も宣言され、こちらでは毎日雨が降って鬱陶しい日が続いています。ところで、歳時記の〝夏至〟の例句を見てると、

  夏至の日の手足明るく目覚めけり    岡本 眸

という句がありました。でも私はなぜか、この日は今までにないぐらい気怠い朝で、この句とは真反対。手足が重くて暗~い目覚め…何にもしたくないという感じだったんですよ。それで〝特別何もしてないのに、どうしてこんなダラしいのかしら?〟と主人に言うと、そういうのを〝フレイル症状〟というんだよと。何それ?…と聞いたら、特別な原因もなく、何となくダルイとか、何もする気がしないとか、気分が乗らず重苦しいなどの状態をいうんだそうな。じゃあ昔よく言っていた〝不定愁訴〟とかいうものなの?と言うと、まあ、似ているかも知れんが、今では〝フレイル〟と言うんだそうだと。

 ヘエッ!と思って、ちょっと調べてみました。すると、〝フレイルとは英語のFrailty(虚弱・老衰)という言葉に由来し、一言で表すと「加齢に伴い心身が虚弱している状態」のことです。人は年齢を重ねると筋肉が衰え、外出や人との交流も少なくなり、心も体も弱ってくる傾向があります。フレイルは、明らかな認知症や病気などを発症しているわけではないものの、確実に衰えを感じるような状態です。つまり、健康な状態と介護を必要とする状態の間の段階がフレイルだといえるでしょう〟ですって!

 更には、〝フレイルを放置しておくと、そのまま介護が必要な状態にまで発展してしまいますが、早期に適切な対処をすれば症状が改善することもあります。フレイルを予防するとともに、フレイルの症状が見られる場合は、改善に向けて動くことが大切です〟とも。

 じゃあ、その〝フレイル〟かどうかを調べるにはどうしたらいいのかしら?と思って見ると、その診断基準がJ-CHS基準と呼ばれるもので、以下の5つの項目のうち、3つ以上が該当するようであれば、フレイルだと診断されますって。じゃあその5つの項目とは?「体重減少」「筋力低下」「疲労感」「歩行速度」「身体活動」だそうです。もし1~2項目に該当する場合は、プレフレイルと呼ばれるフレイルの前段階だとも…ですってよ。こりゃあ、大変!…筋力低下と疲労感、歩行速度は該当する…じゃあ私は〝フレイル〟になっているんでしょうかね。イヤダ~!放置すると認知症になるかもですって…それは困りますよ。なら気を入れて予防にガンバラナクッチャ…ねッ!

 それでは今日は頑張って、15日にありました〝きらら俳句教室〟第3回目の報告をしておきます。

 いつもの通り、9時半から開始。この日は事前に吟行の意義を説明しました。せっかく実物を目の前にしているのですから、その時の実感を詠むことが一番大切ですよと。上田五千石氏の〝眼前直覚〟の論を例に解説しました。

 さあ、では10時から吟行です。今日は先ず〝干潟ふれあいゾーン〟へ行き、童心に返って蟹の穴を探しました。ある、ある…ちょうどいい具合に潮が干いていましたので、〝蟹の砂団子〟が無数に…すると蟹もチョコチョコ逃げて岩場に隠れようとします。

 俳句ではただ「蟹(かに)」といえば、沢蟹、川蟹、磯蟹などの小蟹のことで、夏の季語なんですよ。トビハゼもいましたが、これは鯊(はぜ)の一種ですから秋の季語になるんですね。

 「蟹の穴」でも「蟹の砂団子」でも季語になりますよ。

 今度はいつもの道をしばらく歩いて行くと、見たことのない変な虫(※1)が…あら、ちょっと変わった蜘蛛(※2)も…レンジャーのHさんにそれぞれの名を教えて貰いながら…でも、その時だけでセンターに帰るとすっかり忘れています。この歳になると新しいものって何度聞いてもなかなか覚えられませんね。特に花の名などは最近の洋花は全くダメ。一つ覚えたら前に覚えたのを忘れて…まるで記憶の抽斗が一つしか入らないようになってるみたい!皆さんはいかがですか?

※1 ヨコヅナサシガメ(横綱刺亀、学名Agriosphodrus dohrni)は、カメムシ目(半翅目)サシガメ科に分類されるカメムシの一種。オオトビサシガメと並び、日本サシガメ科中最大級の種である。

※2 キマダラコガネグモ で、北アメリカではこのA. aurantia がもっとも普通なクモの一つで、 black and yellow garden spider、corn spider、writing spider と呼ばれてよく知られている。

 最後はビオトープまで来ました。すると、いろんな種類の蜻蛉(とんぼ)があちらこちらに飛び回っています。「川蜻蛉」や「糸蜻蛉」などは夏の季語ですが、「塩辛蜻蛉」や「赤蜻蛉」「鬼やんま」などは秋の季語。それで「蜻蛉生る」と言えば夏の季語なのよと言うと、早速〈生まんとて蜻蛉(とんぼう)水を打ちつづく〉という句が出ていました。作者に聞いてみると産卵しているところを見たんですって。これぞまさに現場に出なかったら詠めませんものね。さすが皆さん〝有言実行〟です!

 蜻蛉の写真はなかなか撮れませんでしたので、代わりに〝睡蓮〟を。これも夏の季語ですからね。でも最後の写真…こんなの撮った覚えがないんだけど、なかなかいいじゃない!なんて思って見ていましたら、ああ、思い出しました。〝たぬき藻〟の花を撮ったんでした。真ん中の黄色の花…見えますか?やっぱり何でもすぐにしなくっちゃ忘れてしまいます。いけませんね。これからは気をつけよう!

 さて、いつもの如く12時過ぎには終って急いで帰り、13時半からの宇部馬酔木句会へ行きました。ああ、疲れました。こんな様子なら私〝フレイル〟とは言えないんじゃないかしら?ねッ!はい、オシマイ! 

コメント (7)
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