今日も朝から暑い!山口の最高気温は36度ですが、宇部はいつもそれより1,2度は低いんですよ。でも今朝は、涼しい内に洗濯や部屋の掃除などちょっとしただけなんですがもう汗だくだくに…。これで外へでも出たりすれば確かに〝熱中症〟になる危険は大!ですね。
ところで、11日に梅雨入りした山口県は、統計史上最も早い28日に梅雨明けとなり、期間も17日間と過去最短でした。その梅雨が短かった分もあって降水量が例年に比べぐんと少なく、県下のダムなどでは貯水率が50%を割る所もあるのだとか。旱害になるかもと…とっても心配です。しかし、ニュースでは台風4号が沖縄から九州へ接近していて、その影響でこちらの天気予報も4日の月曜日から雨が続くと。これが風台風でなく雨台風だったらいいのですが…どうなんでしょうか。でも、どっちにしても大きな被害だけはイヤですけどね。
さて、今日から7月です…そういえば、いつも拝見していますブロガーのこちウワ男様が仰っていましたが、〝ふみづき、という語感には暑さを感じないが、7月の声を聞くと、それだけでアツイ!と感じる〟と。それはそうでしょう。だって、昨日も〝水無月〟のことを書きましたが、〝文月〟というのは陰暦の7月なんですよ。季節でいうなら秋の始めなんです。
ちなみに陰暦では、1月~3月は春、4月~6月夏、7月~9月秋、10月~12月が冬です。また、文月というのは、〝稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)〟がその語源なんですから。
ところが、陽暦の7月はそろそろ梅雨が明けて…今年はもう6月末に早々と明けてしまいましたが…真夏の太陽がギラギラと照りつける月でしょう。先月の水無月も〝水の月(「無」は「の」を意味する)で、田に水を引く月の意〟と言われるように、その前の皐月(さつき・早月とも言う。早苗を植える月)が田植えの時季だとすれば、田に水をしっかり引いて稲を育てないといけませんもの。だから、もし今年が水不足にでもなれば不作になって困りますからね。
このように考えていけば、昔の人がそれぞれの月にあてた言葉には意味があって、それは私たちの暮しと密接に繋がっているのです。それを数字が同じだからといって安易に陰暦の異称を陽暦には使ってほしくないのです。これは私個人の意見なんですけど…嘗ての先人達が長い間培ってきた知識や考えや風習など、とっても貴重なものを大切に受継いで行きたいと思っています。また、それを次の世代へと繋いでいくのが私たちの役目ではとも…特にそれができるのは俳句などではないかと思っているのです。
ああ、また書いてしまいました。でもいろいろな方のブログを拝見していて、中にこの陰暦の異称をたやすく使用されているのを見るたびに…これは正しいことをちゃんと伝えなくっちゃと思うんです。特に元国語教師をしていた身としてはですよ。間違いなく古文で教えてきたことなんですもの。
よく受験する生徒たちから言われていました。〝受験科目でもないのに漢文や古文を勉強して何になるの?〟と。そんな時〝じゃあ数学や物理を勉強したら何になるの?〟と言い返して、〝受験科目だけ勉強して合格したらその先はどうするの?きっといろいろなことがこの先必要になってくるはずだし、何でも知っている方がこれからは役に立つはずだから…〟とか〝物事を損得だけで処理しないで!視野の広い大きな人間になってほしい…〟など、など、など…
最近の教育的事情は違ってきているのでしょうか。今時こんなことを言うなんて私は古いのでしょうか…と、いつも自問自答しながら書いているんですよ。あら、何だかヘンな話になってしまいました…それではもう止めますね。もし気分を害された方がいらっしゃったら…ゴメンナサイ!
ではお口直しにでもどうぞ…写真は〝昼顔〟で、仲夏の季語です。アッ、この句まるで今の私の気持みたい…
昼顔のあれは途方に暮るる色 飯島晴子