先日のこと、車に乗ると車外温度が40度と…。わあ~と思いながらエンジンを掛けて走り出しました。アレッ!しばらく走ったのにスゴイ熱風が…。確か前に乗ったときは直ぐに涼しい風が出たはずなのに…なんで?不思議に思いながら送風を目一杯にしました。するとますます熱い風が…。これはエアコンが壊れた?!また修理代がいる!などと思いつつ…。でもこの暑さで車に乗るなんて地獄だもの…仕方ないかななんて考えながら、フッと見るとエアコンのランプが付いていません。ナンということ!いつも付けっぱなしにしてるから、付いているものと思い込んだんですね。思い込みはオソロシイ!すぐにスイッチを入れると気持の良い冷風が…あれよあれよといううちに30度近くまで下がりました。ホッとですよ。
思えば、初めて車を買ったときはエアコンなんか付いていませんでした。それで真夏は窓を全開にして走っていたっけ。だから遠出するときなどは…覚悟を決めて、それでも車が嬉しくって出掛けていましたもの。ああ、若かったんですね。今だったら到底出来ないな。もちろん気温も今ほどは高くなかったとは思いますけどね。
しかし、この40度の体験をしたら30度なんかはまだ涼しいと思えるんですよね。昨今の地球温暖化でますますそのようになるんでしょうか?一帯どこまで気温は高くなっていくのでしょう。オソロシイこと!
さて話は変わりますが、16日の土曜日は〝きらら俳句教室〟の4回目でした。いつも通り9時半開始、その後吟行して11時からの句会。12時過ぎには無事終了しました。
今回は暑い最中ですので、体調を崩されたりして欠席の方が多く、9名の参加。先ず配られた「今の時期に観察出来る自然」の資料を見ると、とっても珍しいものが…。それは優曇華(うどんげ)です。
これが、その資料とそこにあった優曇華の写真。
〝この「優曇華」の写真、ここで撮ったんですか?〟と聞くと、レンジャーのTさんがそうですと。それで〝じゃ是非見たい!〟というと、〝これ、たまたま見つけたんで今でもあるかな?〟ですって。結果は…やっぱり残念賞!
この「優曇華」というのは、晩夏の季語になっていて、〝草蜉蝣(くさかげろう)〟の卵を指します。白くて1、5㎝ばかりの糸状で柄があり先が丸く、木の枝や天井・壁などに産みつけられているので、一見すると植物のようでもあり、奇異な姿から仏教で3000年に一度咲く幻の花、優曇華の名を借りたものといわれています。
優曇華やきのふの如き熱の中 石田波郷
時間になったのでしばらく園内を歩きましたが、直ぐに汗びっしょり。それでも逞しく句材を探して…、〝夏鶯〟の声を聞いては〈老鶯のひとり舞台や自慢気に〉と、金亀子(こがねむし)を見つけては〈かなぶんの二つ並びて樹液吸ふ〉、今度は燕を見つけて〈鈍色(にびいろ)の湖(うみ)をたたきて夏燕〉などと…。
下の一枚目は普通のコガネムシ…ボケました。ゴメンナサイ!2枚目はマメコガネ。
今年も園内のトイレで燕の二番子が産まれていました。私たちが覗くと、まるで巣の中には一羽もいないような気配でひっそりと…これきっと親から変な人などが来たら身を隠せときつく言われているのよね…なんて話していましたら、〈燕の子隠るる術を覚えけり〉という句が出ていましたよ。
今度は〝先生、ここに写真撮って!と、天牛(かむきりむし)がポーズを取って待ってますよ〟と言われ…ハイ、パチリ。すると〈天牛の角を立てをり大空へ〉という句も。更にもう一句、〈犬食ぶることのありしや犬枇杷を〉なんていう面白いのもありました。
ちなみに〝犬枇杷〟は、クワ科イチジク属の落葉低木、この公園以外でもよく見かけます。名前の由来は、果実が枇杷に似ていても、枇杷ほど食用に向いてないし、不味いからといわれています。だから当然犬も食べないでしょうね。(笑)
以上、4回目のきらら俳句教室も無事楽しく終りました。私は急いで我家へ帰り、自分のは後回しにして仔猫たちの餌を…、その後13時半からの宇部馬酔木句会へと…。ああ、忙しい…疲れました!オシマイ!