ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

エエッ!〝宗匠〟?〝師匠〟ですって?

2022年07月03日 | 俳句

 昨日は30度を越していましたが、今日は予報では最高気温は28度と。しかし、風はあっても湿度が90%以上もあるんですから朝から蒸し暑くてやりきれません。

 台風4号は5日(火)には九州にかなり接近して上陸する恐れがあるとか。その頃は雨が降ったりして少しは涼しくなるのかしら。でも暴風雨はイヤですけどね。

 さて昨日は二十四節気七十二候のうち、夏至の三候の〝半夏生(はんげしょう)〟でした。サトイモ科の半夏が生じるので、この名があるといわれています。この半夏を漢名では〝烏柄杓(からすびしゃく)〟というのですが、今年も我家の庭に生えていました。それを見ているとふっと思い出したことが…

 ちょっとおこがましいのですが、実は私を〝宗匠〟と〝師匠〟と呼んでくれるお弟子さんが二人いるんですよ。昔から〝先生〟と呼ばれるのは職業柄慣れていましたから、俳句を指導するようになってそう呼ばれるのにも何の抵抗はありませんでした。しかし、宗匠とか師匠とか言われるのはとっても面はゆい!宗匠と言ってくれるのは以前ブログでも紹介したことがある大学時代ワンゲル部の同期生、今横浜に住んでいる〝Nくん〟です。もう一人師匠と呼ぶのはこの私のブログで一年前に知り合った〝信州人〟さんです。

 その信州人さんとの出逢いがこの〝烏柄杓〟だったので、それを思い出して今日はそのことを書いておこうかなと…。最近は何の音沙汰もなく、かれこれ2ヶ月以上過ぎましたけど、お元気なんでしょうね。

 昨年の7月10日の私のブログ「〝半夏雨〟はコワイ!」の〝烏柄杓〟を見て初めてのコメントを頂いたのですが、それがこれ…

はじめまして、ちわき様。
庭の隅の草花を調べているうちに、ここへたどりつきました。烏柄杓(からすびしゃく)、「半夏雨」、勉強になり、ありがとうございました。
俳句はまったくわかりませんが、一句作ってみました。
ふるさとも半夏雨かな鎌洗う
大変失礼しました。

 それに対しての私の返信は…

信州人さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
俳句をしていて、烏柄杓という名前が面白くて…見ると我家にもありました。
どんな雑草?にも立派な名前があって、俳句をしていなければ知らないことだらけでした。
それだけでも俳句はいいものですよ。
でも、咄嗟にこのように詠めるというのは…〝才能あり〟でしょう。(^_^)
ふるさとも半夏雨かな鎌洗う〉…これは全くの素人では出来ませんよ。下五お見事!

 するとその日のうちにまたすぐ返信が来ました。それはこれ…

ちわき様、過分に褒めていただいて、ぽかんとしております。
ただのつぶやきが句として受け取っていただいて、とても嬉しいです。
半夏雨という言葉は一生忘れません。
鎌を洗うが普通の言葉ですが、575にしようとして鎌洗うにしてしまいました。そこが一番緊張しました。
詩心もなく古典文法もわかりませんが、またブログの更新を楽しみにしております。
また,つぶやきたいです。

 こうやって始まった俳句のやり取りは、毎日とは言わずとも、月の3分の2ぐらいは書いていましたね。そして、彼はその都度自作の俳句を送ってきましたので、私がその句に対する感想や助言などを送ると、それをノートに書き留めているのだと。ではそのうちにそれが溜まったら一冊の本が出せるかもねなんて冗談を言ったりして、とっても愉しい時間でした。また、そんな二人のやりとりを奥様も面白がって応援して下さっていましたのに…。ある時から急にコメントが来なくなってしまったんです。どうしたのかと心配していましたら、確か眼の病気で夜の読書やPCの使用にドクターストップが掛かったからだとかでしたね。しかし、それでもボチボチとやり取りは続いていましたし、俳句は作っていますと言ってたから、きっと大丈夫だとは思いますが。

 昔から〝打てば響く〟という言葉があるように、彼は俳句に対する私の助言を直ぐに理解吸収して自分でいいと思ったら即実行するというタイプ。だからその熱意や行動力にはいつも敬服していました。彼も俳句が性に合ったのかみるみるうちに上達していき、新聞に投句したり俳句大会などにも応募したりとか言っていましたのに…。まだまだ若いし、やる気もあるというので会社でも認められているのでしょう。管理職にも昇進したとかでしたので、きっとお忙しくなられたのでしょうね。

 一度は俳句の魅力に嵌まったと、そう考えれば恐らく彼のことですから今でもボチボチとではあっても作句しているのではと…安心していますが…いかがですか?

 あのプレバトの夏井いつきさんがよく仰っていることなんですが、〝俳句の種蒔き〟ということ。私がブログを始めたのもそういう意味合いでした。特に結社でも若い人が少なくなって、私が指導していますコーナーも今後のことを考えると本当に前途多難なんです。そういう意味でも若い人が俳句に興味を持ってくれたとしたらとっても嬉しい!

 〝信州人〟さんも、お願いですから私の撒いた俳句の種を枯らさないで下さいね。お願いしま~す!

 もう一人の〝Nくん〟については、また今度…ね。

 写真は「烏柄杓」です。仲夏の季語で、これを見るとすぐに飯島晴子の〈わたくしに烏柄杓はまかせておいて〉という句を思い出してしまいます。 

烏柄杓(カラスビシャク) - 行く川の流れ

コメント (6)
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