ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝泰山木〟が咲いたよ!

2020年06月17日 | 俳句

 今日も昨日に引きつづいて快晴…、でも天気予報は午後からは曇りだと。

 実は2月に行った八代の鶴の吟行会から、コロナによる自粛で中止していた吟行会を、やっと今月から再開、その日が今日でした。その報告は次にするとして、今日は昨日のことを… 

 どこへ行っても三密対策がまだまだ大変のようで、美容院も例に漏れず。整形のリハビリではいつも週刊誌を読んでいるのですが、この美容院では週刊誌無しでした。また、パーマやカラーなどの時はいつも飲み物を出してくれていたのに、今回は紙パックのコーヒー。美容師さんも〝週刊誌がないと退屈でしょ〟と言って気に掛けてくれるのですが、致し方のないことですよね。みんなお互い様ですもの。でも、やっと〝夏バージョン〟に髪を切ってもらったので、さっぱりとしていい気分!コロナで我慢していたんですものね。

 ところで、なぜ昨日の午前中にも病院へ行ったのかというと、この外出自粛と骨折で全く運動をしなくなり、家に籠もってばかりいたからなのか、2ヶ月前ぐらいから朝起きると手の指がこわばって握りにくくなっていたのです。特に左手の中指がいつまでもこわばりが取れず、お茶碗でも持って洗おうとするとしっかり握れなくて落としてしまいそうになるんです。それで、いろいろ調べて貰ったのですが、原因が分らず…もしやリュウマチでは…と。それも違っていました。主人は〝もしかしたら筋萎縮…なんとかいうのじゃあないか?〟とか〝パーキンソンかも…〟などと言うものですから、心配になって見て貰ったのです。

 結局は、整形に戻って腱鞘炎ではないかということで、また、そのリハビリの電気治療をすることとなりました。本当にコロナのお陰であちらこちらと故障ばっかりで、嫌になってしまいます。厄年でもあるまいし…。そういえば、星祭のとき私の運勢は〝八方塞がり〟だったのかも…。今度夏越しの祓えのときには必ず〝茅の輪〟を潜りに行って、厄除けをしてきましょう。その時はまた、報告しますね。

 ところで、今日は我が家の〝泰山木〟のこと。以前ブログに載せたことがありますが、この木に傷を付けて芽吹きを促したという話。その泰山木が、伐りすぎて今年も花を付けていないのではと思ってみると、3つほど咲いていました。本来ならもっともっと花を付けてもいいのでしょうが、もしかすると主人が花芽の付いた枝を切ってしまったのかも。来年はそういうことがないようにして、たくさんの花を期待しましょう。

 泰山木は、北アメリカ原産のモクレン科の常緑高木。名前の由来には二つの説があって、一つは花の形が大きな盃に見えることから「大盃木」がなまり、タイサンボクになったという説。もう一つは「泰山」というのが中国山東省の霊山のことで、その名にふさわしい香気を放つ木ということからつけられたという説。日本には明治初年に渡来したのだと。

 この真っ白で香り高い大輪の花は、開花するとあっという間に終わってしまいますが、その美しい花びらを盃にしてお酒を飲むことができるんですって。言い伝えによると、その芳香漂う花びらでお酒を飲むと不老長寿になれると言われているそうですよ。ああ、じゃあ明日にでも早速飲んでみましょうか。でも、もう遅いかも。これが最後の花ですし、花びらが散ってしまっているかなあ…。もしそうなら来年に、乞御期待。

 ちなみに、花言葉は「前途洋々」「壮麗」「威厳」「真の輝き」とかで、みんな素晴らしい言葉ばかりです。

 この「泰山木」の季語には、一つ忘れられないことがあるんですよ。それは「馬酔木」の僚誌であった「早苗」に投句しだして数ヶ月後、初めて秀句として選ばれたのがこれを詠んだ句でしたから。その時の主宰は、馬酔木同人の秋光泉児先生。私がまだ馬酔木に入門していないときで、実際に2度ほどお会いしたことがありましたが、すぐにお亡くなりになられました。その後の主宰を奥様の秋光道女先生が引き継がれ、その道女先生のお陰で今日の私があるのだと思っています。

  泰山木星と語るや花白く       ちわき

 主宰を退かれた後、ご高齢のため東京のお嬢様の所へ行かれてからはお目に掛かったことがないのですが、先日104歳の天寿を全うされたとの報告を受けました。このコロナのご時世で、お悔やみも何もできずにただ遠くからご冥福をお祈りするだけでした。本当にありがとうございました。

 今思えば、まるで泰山木の花のように気高くて美しいステキな先生でしたね。 合掌

コメント (8)
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