うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

2022夏アニメ最終回②

2022年09月19日 21時46分25秒 | アニメ
台風14号が凄いことになっていますが、西日本の皆様ご無事でしょうか…
かくいうこちらも凄い横殴りの雨が降ったと思ったら、いきなり日が出てきたりで、いかにも台風のしっぽが引っ掛かってきている的な天気です。
明日はこちらに最接近してくるはずなんですが、運休が出ていない限りは仕事に行かねばならず💧 これはレインコート『モジモジ君(※頭から足先まで隠れるので、見事に全身タイツのモジモジ君状態になる。傍から見ると怪しさ全開)』を出動させなければいけませんな。電車内の視線が気になりますが、頑張っていくしかないです(T0T)
そしてこちらも台風と共に去り行く夏アニメの感想です。

『彼女お借りします 第2期』:おなじみ人気漫画原作の2期目です。
主人公の大学生:木ノ下 和也が、初カノに振られたショックでネット検索していた時に「レンタル彼女」の存在を知り頼んでしまうと、そこに現れたのは同じ大学でアパートもお隣の部屋同士の水原千鶴だった。以降色々なヒロインとの付き合いを通して、やはり自分は水原千鶴が好きだと感じた和也だったが、告白らしいこともできずにつかず離れずのあいまいな状態が続いていた。実際千鶴は自分の夢である「祖母と同じ女優になる」ことを目指し、大学に行きながらアクタースクールに通い、小さな劇団の様々な舞台に立っていた。こっそりとその千鶴の舞台を見た和也は、彼女の努力の凄さを実感し、自分の矮小さに落ち込む。一方舞台に高名な演出家がきていると知り、目に留まればチャンスの可能性が高かったものの、既に演出家は関係者の女性に目をかけていたという、コネの世界であることに打ちのめされていた。これを機に、レン彼を辞め、きちんと女優一本に絞ろうかと決めていた千鶴だったが和也からの真剣な感想を聞き、また前に進みだす勇気をもらう。しかし時は待ってくれず、千鶴の祖母の病状は確実に悪化していた。誕生日が近かった和也と千鶴の二人をお祝いしようと祖母の和が二人を招くが、和也を思い続ける瑠夏が乗り込んでくる。しかし、和を含め皆が千鶴しか見ないことに業を煮やした瑠夏は強引に和也にキスをしたり、攻撃に転じる。だがその場に千鶴の祖母の状態が悪化したと連絡が入り、千鶴と和也と和は病院へ。持ち直してはいたものの、確実に終わりが近づいていることを悟った千鶴は、祖母にスクリーンの中に立つ自分を見せたいという夢が叶わない不安を口にする。それを聞いた和也は何とかしたいと必死に調べ、ある時「クラウドファンディングでスタジオや撮影機材を借りながら、自主製作映画を撮って祖母に見せる」ということを提案。戸惑う千鶴だったが、その提案を受け入れることにしたのだった―――というストーリーでした。
一期目の時も思っていたのですが、なんとなくモヤる作品なんですよ…というのも、各キャラの個性が強いというか、デフォに近い表現なので、共感できる人はできるのでしょうが、ちょっと押しつけというか強さを感じるんです。例えば和也はとにかく優柔不断で嘘は良くつくし、千鶴が好きだと自覚した割には、隙があり過ぎて瑠夏にキスされたり、他の女子の事も受け入れちゃう。千鶴は真っすぐなんですけど、それが強すぎて周りが見れないときもあり、瑠夏はとにかく強引。そこが可愛いところと思うかもしれませんが、相手の心がざわつくことも知りつつ平気でする。麻美に至っては言うに及ばず。彼女にするなら面白いかもしれませんが、相手できるのは同じ遊び人くらいですね。…登場人物が皆こんな感じでアクが強いので、そこが面白いといえばそれまでなんですが、現実にいたら多分皆付き合えない(苦笑) ただここに来て少しずつですが、和也は和也なりにけじめをつけようとしてきていますし、千鶴は育ての親替わりで唯一の血縁である祖母が危険な状況で、いつも鋼の心が揺れてくる。固い殻がちょっと破れて人の意見を聞くようにもなってきました。こんな感じで皆がそれぞれ危機的状況を抱えつつあるのですが、これをばねにして成長できるような予感もしてます。何とか自主映画が間に合って欲しいですが…3期が既に決定しているので、この決着がつくまで次回も見てみようと思います。
『RWBYー氷雪帝国ー』:元々アメリカで制作されたCDアニメで日本でも13話まで放送されました。それが今から9年前。今期は日本のスタッフが冲方丁さんの脚本で制作されたオリジナルストーリーでした。
人類を脅かす『グリム』という敵に対し、人間が持つ『ダスト』という力でもって排除する「ハンター」が存在する世界。そのハンターを要請するビーコン・アカデミーに姉のヤンが入学することとなったが、元ハンターの父と共に彼女を見送りに来た際、現れたグリムを倒した主人公のルビーは学長から特別に入学を認められ、姉と共に憧れのアカデミーに入学を果たす。そしてチーム分けの際、ダストを取り扱う最大手企業の令嬢であるワイスと、ファウナスと呼ばれる獣人であり、元「ホワイトファング」のメンバーであるブレイクと姉ヤンと共に「チーム・ルビー」を結成。価値観の違いでぶつかり合いながらも、何とかチームは演習をこなしていくが、ある時ワイスが夢をグリムに乗っ取られてしまう。目覚めぬワイスをこのまま放置しておくと、内部からグリムに破壊されてしまうため。ルビーたちは教師のシオンの協力の元、ワイスの夢への潜入を成功させる。しかしそこは極寒の世界でこの世界に君臨する女王ワイスの目を覚まさせなければならないが、ワイスの夢だけに、彼女が望んだものは無限に現れる世界だった。たちまち追い込まれるルビーたちはチーム・アークの手も借り、再度ワイスの夢に潜入。幼いころから一族に認められる実力の無かったワイスは、その不満を夢で満たそうとしていた。それをグリムに付け込まれたことを知ったルビーたちは、必死にワイスに呼びかけるが彼女は正気を取り戻さない。そこで彼女と対立関係にあったブレイクが、ワイスと同じ状況を自分の中に作り出し、ワイスがブレイクを倒させることで正気にさせようとする作戦を立案。それが功を奏し、グリムに囚われたブレイクを倒そうとワイスが正気を取り戻す。そしてルビーとヤン、ジョーン達の助けを得て、ルビーがグリムを破壊。ワイスとブレイクを無事に取り戻すのだった―――というストーリーでした。
ファフナーシリーズでおなじみの冲方さんの脚本だけあって、人間の内面に抱える葛藤や劣等感を見事に浮き彫りにしてくれてましたw。そしてフルCGだったアメリカの作品と違って、日本オリジナルだったせいか、キャラデザもちょっと変わって可愛くなってましたw 流石に9年前のCG創世記と比較しても、格段に動きが自然になってきましたね。背景とかも例えば「ガラスを割って飛び込む」というシーンでも、ホントに破片の散らばり具合とか小規模だったんですけれど、そういう演出がダイナミックに盛り込まれていて、やっぱりCGの進化って凄いもんだなぁ~と感心一頻りでした。キャストは前回と変わっておらず、新キャラもおりましたが、違和感なく9年前を思い出して見れました。懐かしかったです♪
『ユーレイデコ』:オリジナルアニメでした。
主人公の少女:ベリィは「トムソーヤ島」という島に住む。そこは島全体が電脳化されている情報都市で、住人には視覚情報デバイス・デコが支給され、仮想データがデコに映る現実空間でデータに触れたり、「超再現空間」と呼ばれる別個に構築された仮想世界にダイブすることができ、人々は現実と虚構の世界を行き来している。そこでは「らぶ」という評価指数でその数で生活の質が向上される場所でもあった。しかしある時突然そのらぶが0になってしまう、「ゼロ現象」という事態が起き、その犯人は「怪人ゼロ」と呼ばれた。ベリィは興味本位からその怪人ゼロを追っている途中、天才ハッカーのハックと出会う。彼女はやがて「怪人ゼロ」と勘違いされ、捕まって裁判にかけられるが、ベリィの助太刀により脱出。足がつくことを恐れたベリィは仮想空間の意識でのみ生きる実体のない「ユーレイ」となることを決意。ハックの仲間「ユーレイ探偵団」の一員となって、事件を解決しながら怪人ゼロを追うことに。そしてメンバーの一人フィンがかつて嫌疑をかけられ、故郷から追いやられた事実を知る。その原因も怪人ゼロが関わっていると知ったベリィたちは、フィンと共に向かうと、フィンは怪人ゼロの居場所が「マークトゥエイン」というカスタマーセンターの最上階にあることを突き止める。幾度となくカスタマーセンターに捕まりそうになりながらも、マークトゥエイン担憑りついたベリィとハック。そこにいたのは怪人0ことカスタマーセンター長だった。彼女は個人の眼の先の欲望渦巻く仮想空間の在り方に疑問を持ち、こうしてらぶをコントロールしていたのだった。だが、自分の眼で見たものしか信じないと言い切るハックの強さに興味を持ったセンター長は怪人ゼロというこの場所をハックに交代を持ちかける。それに乗ったハックは「怪人0」はユーレイ探偵団ではないことを島中に知らせ、逃走劇は幕を閉じる。ユーレイ探偵団の皆もそれぞれの仕事や適応した場所へと向かい、ベリィも普通の学生に戻った。しかしハックの行方だけが分からないことに寂しさを覚えるべりィの眼には、ユーレイの様で実態を伴ったハックを見つけることができたのだった―――というストーリーでした。
こうしたネット関係、サイバー関係のアニメは多数ありますが、特にSAOみたいに精神と実際の命が繋がっているようなものは、最近沢山出来てきました。でもこれは現実世界の中に仮想世界も取り入れるという、ある意味「ポケモモンGO」みたいなものですね。そしてこの「らぶ」というのは、言ってしまえばTwitterやインスタの「いいね♥」の事だと思います。今の現代社会では「いいね♥」はある意味自己顕示欲とか自己肯定感を満たすものですけど、こっちのアニメの世界では、リアルの「生活の質」に繋がるので、必死にかき集めるという状況。それこそ命にも関わってくるので、他人がどうであろうと、多少危険であろうと、大量の「♥」を貰うためなら迷惑をかけてもいい!な状況を生み出してしまって、それを懸念したのが「怪人ゼロ」だったということですね。確かにそれもそうですけど、このネット社会に適応できない人って必ずいるはず。ちなみにかもしたも未だガラケー💧 私はトムソーヤ島なら速攻貧民ですね^^; 自己顕示欲や承認欲求はそれ自体が悪い事じゃないですけど、過激になると問題を孕んでくるので、それをデフォルメ化したのがこの作品かと思います。ある意味現代社会への警告みたいでした。キャラもストーリー展開も軽快だったので表面的には楽しい話でしたけど、深く掘れば色んな問題があることの警鐘を孕んでいた作品でした。
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