それに気づいたのは、ほんの些細な一言を聞いてしまったからだ―――
盛夏を過ぎると、流石の南国オーブも夕暮れ時には涼しい風が凪いでくる。
窓からそれが舞い込んで、フワリと彼女の柔らかな金糸を弄ぶ。
心地よいはずだが、机を前にした彼女の表情はどことなく影を落としている。
既に決算の済んでいる書類を目下にしつつ、心はどこか上の空。やがて掻き毟るようにした後、耳を布座ぐ形で頭を抱える。
(あんなこと、聞くんじゃなかったな…)
それは今から数時間前の事―――
議会を終えて、執務室に戻るカガリ。あれだけ話詰めだったせいか、ふと喉の渇きを覚え、ドリンクスタンドの並ぶロビーで、自販機のアイスティーのボタンを押した時だった。
「ねぇ、で、結局何をプレゼントしたの?」
背後で若い女性たちの声が近づいてくる。議員の秘書たちだろうか。あまり見かけない顔だ。
「この前言った通り。ネックレスにしたわ♪」
大理石の廊下に甲高い声が弾むように答える。どうやら彼氏への誕生日プレゼントか何かの事だろう。
「えー、でも男性ってあんまりネックレスとかしないよね?」
確かに、とカガリもそこは肯定する。
軍であればネームタグをかけて仕事をするのがほぼ定例だが、それ以外で男性がネックレスなどというのはあまりお見掛けしない。まぁ余程チャラチャラした男なら、あちこちにシルバーのアクセサリーでもつけるだろうが。
しかし、
「うん、でもね、思い切ってプレゼントしたら、その日からずっと付けてくれているの!もちろん、あんまり派手に嫌味にならないようなものだから、付けやすいのを選んだって言うのもあるかしらね。」
(ふ~ん…)と普通に聞き流していると、目の前の自販機がアイスティーを紙コップに注ぎ終わったことを告げる。それに手を伸ばそうとするカガリ。その時真後ろを通り過ぎる彼女たちが言った。
「へぇ~…余程あなたの事、好きなんだね~♪」
「もちろんよ!でなきゃ常時身に着ける、なんてしてくれないわよ~v」
(―――っ!)
カガリの指先がコップにぶつかり、水面を乱暴な紅の波紋が広がっていく。
(そういえば、最近全然見ていない…)
―――続きはこちらから。
***
先月から思いつくままSSを書いてはUPしておりますが、先日「ハウメアの行方」について、ちょっとフォロワーさん方とお話した時に浮かんだシチュエーションを形にしてみました♪
そう、本放送の時からずぅ~~~~~~~~っと思っていたのですが、「種運命に入ってから「ハウメアの護り石」が登場するシーンを見たことがある人(`・ω・´)/モトムキョシュ」…多分殆どの人が「見ていない」と思います。かくいうかもしたもリマスターになってもずっと追っかけているのですが、この17年見かけたことがないという(ノД`)・゜・。 その代わり、カガリの指輪の描写はいっぱい出ているんです。なので「無印=護り石」「運命=指輪」でイメージを作り上げているのかもしれませんが、それにしてもハウメアが出てこないのは寂しい。
というか、目に付かないだけで、ちゃんとアスランは肌身離さず持っている!というのがアスカガーさん共通の認識♥ なので「見えない位置」=「服の上からじゃ分からないところ」=「直肌✨」だろう!?(´∀`*)ウフフ♥ ということにしましたw
肌の上から直接姫を感じているんですよ♥そういう妄想を働かせれば、こんな話まで生まれちゃったという。過去にもハウメアの行方をテーマにSS書いた記憶があるんですが、どれだったかなー?いえ、もう3桁も書いていると、一体どの作品がどんな話だったかも覚えてないっす💧だって来月もう20周年ですよ?翌年からアスカガ同人始めた身としては、もう初期の頃はほとんど覚えてないよ…寄る年波には敵わん💦
―――そういうことで、気持ちも新たに書いてみました。
でも…本当はね、この「続き」があったんです(苦笑) そう、当然Rのつく「イチャイチャシーン♥(/ω\)イヤン」が。でも書いている途中で、あまりのくどさに結局スパッと消しちゃった✨ この辺りはむしろ、読み手の皆様の妄想の方がきっと素敵だと思うので(*´ω`*)
「この護り石のお陰じゃない。君がいてくれるから、俺は生きたいと思ったんだ。何があっても、生き恥を晒すこととなっても生にしがみ付いたんだ。「もう一度、君に会いたい」―――ただそれだけを願って…」
と言いながら、胸の中でお休み中の姫様を、ハウメアごと「ギュ♥」とやるとこまで書いたんですけど、最近この辺りの時間軸ばっかり書いていたせいか、内容が被っている気がして止めました。はい、すっぱりと。
是非この後は、皆様で「よろしくお願いしまーす<(_ _)>」
盛夏を過ぎると、流石の南国オーブも夕暮れ時には涼しい風が凪いでくる。
窓からそれが舞い込んで、フワリと彼女の柔らかな金糸を弄ぶ。
心地よいはずだが、机を前にした彼女の表情はどことなく影を落としている。
既に決算の済んでいる書類を目下にしつつ、心はどこか上の空。やがて掻き毟るようにした後、耳を布座ぐ形で頭を抱える。
(あんなこと、聞くんじゃなかったな…)
それは今から数時間前の事―――
議会を終えて、執務室に戻るカガリ。あれだけ話詰めだったせいか、ふと喉の渇きを覚え、ドリンクスタンドの並ぶロビーで、自販機のアイスティーのボタンを押した時だった。
「ねぇ、で、結局何をプレゼントしたの?」
背後で若い女性たちの声が近づいてくる。議員の秘書たちだろうか。あまり見かけない顔だ。
「この前言った通り。ネックレスにしたわ♪」
大理石の廊下に甲高い声が弾むように答える。どうやら彼氏への誕生日プレゼントか何かの事だろう。
「えー、でも男性ってあんまりネックレスとかしないよね?」
確かに、とカガリもそこは肯定する。
軍であればネームタグをかけて仕事をするのがほぼ定例だが、それ以外で男性がネックレスなどというのはあまりお見掛けしない。まぁ余程チャラチャラした男なら、あちこちにシルバーのアクセサリーでもつけるだろうが。
しかし、
「うん、でもね、思い切ってプレゼントしたら、その日からずっと付けてくれているの!もちろん、あんまり派手に嫌味にならないようなものだから、付けやすいのを選んだって言うのもあるかしらね。」
(ふ~ん…)と普通に聞き流していると、目の前の自販機がアイスティーを紙コップに注ぎ終わったことを告げる。それに手を伸ばそうとするカガリ。その時真後ろを通り過ぎる彼女たちが言った。
「へぇ~…余程あなたの事、好きなんだね~♪」
「もちろんよ!でなきゃ常時身に着ける、なんてしてくれないわよ~v」
(―――っ!)
カガリの指先がコップにぶつかり、水面を乱暴な紅の波紋が広がっていく。
(そういえば、最近全然見ていない…)
―――続きはこちらから。
***
先月から思いつくままSSを書いてはUPしておりますが、先日「ハウメアの行方」について、ちょっとフォロワーさん方とお話した時に浮かんだシチュエーションを形にしてみました♪
そう、本放送の時からずぅ~~~~~~~~っと思っていたのですが、「種運命に入ってから「ハウメアの護り石」が登場するシーンを見たことがある人(`・ω・´)/モトムキョシュ」…多分殆どの人が「見ていない」と思います。かくいうかもしたもリマスターになってもずっと追っかけているのですが、この17年見かけたことがないという(ノД`)・゜・。 その代わり、カガリの指輪の描写はいっぱい出ているんです。なので「無印=護り石」「運命=指輪」でイメージを作り上げているのかもしれませんが、それにしてもハウメアが出てこないのは寂しい。
というか、目に付かないだけで、ちゃんとアスランは肌身離さず持っている!というのがアスカガーさん共通の認識♥ なので「見えない位置」=「服の上からじゃ分からないところ」=「直肌✨」だろう!?(´∀`*)ウフフ♥ ということにしましたw
肌の上から直接姫を感じているんですよ♥そういう妄想を働かせれば、こんな話まで生まれちゃったという。過去にもハウメアの行方をテーマにSS書いた記憶があるんですが、どれだったかなー?いえ、もう3桁も書いていると、一体どの作品がどんな話だったかも覚えてないっす💧だって来月もう20周年ですよ?翌年からアスカガ同人始めた身としては、もう初期の頃はほとんど覚えてないよ…寄る年波には敵わん💦
―――そういうことで、気持ちも新たに書いてみました。
でも…本当はね、この「続き」があったんです(苦笑) そう、当然Rのつく「イチャイチャシーン♥(/ω\)イヤン」が。でも書いている途中で、あまりのくどさに結局スパッと消しちゃった✨ この辺りはむしろ、読み手の皆様の妄想の方がきっと素敵だと思うので(*´ω`*)
「この護り石のお陰じゃない。君がいてくれるから、俺は生きたいと思ったんだ。何があっても、生き恥を晒すこととなっても生にしがみ付いたんだ。「もう一度、君に会いたい」―――ただそれだけを願って…」
と言いながら、胸の中でお休み中の姫様を、ハウメアごと「ギュ♥」とやるとこまで書いたんですけど、最近この辺りの時間軸ばっかり書いていたせいか、内容が被っている気がして止めました。はい、すっぱりと。
是非この後は、皆様で「よろしくお願いしまーす<(_ _)>」
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