ここにきてまた凄い強烈な台風が近づいているようで。しかも日本縦断ツアーするらしく、全く歓迎したくないのですが、日曜日が一番接近するらしいので、仕事じゃないだけまだいいかな。絶対電車止まるわ。
という今日は病院受診日なので出かけてきましたが、余計な買い物とかせず速攻帰宅です。そしてアニメ見て過ごす(笑)
今日は作品が多いので、サクサクっと感想。
『天狼 Sirius the Jaeger』:オリジナルアニメでした。(・・・ちなみにMXの方はまだ最終回未放送なので、ここから先は見たい方だけどうぞv)
日本は大正時代。その頃世界闇を席巻していた吸血鬼たちがおり、日本でも人間への吸血被害を広げていた。そんな中、ロンドンで「吸血鬼狩り」の専門ハンター『狩人』が日本にやってくる。メンバーの一人で主人公のユーリィは、実は吸血鬼たちに滅ぼされた狼「シリウス」の生き残り。吸血鬼への憎しみに戦うユーリィだったが、その吸血鬼たちの中に、幼い頃自分を庇って吸血鬼に殺されたはずの兄:ミハエルの姿を見る。そして日本をはじめとする列強諸国も、吸血鬼たちの狙う、狼の遺産でとてつもない力を秘めているという『シリウスの匣』を探していた。ユーリィは父が封印したという『シリウスの匣』の封印された場所を探し、単独で樺太に向かう。そこでは吸血鬼の族長エフグラフが、ミハエルに『シリウスの匣』の封印を解かせようとするが失敗。ユーリィを巧みに利用し、封印を解かせる。吸血鬼たちは原因不明の病に侵されており、その治癒に匣のちらかを使おうとしていたが、エフグラフは己の欲望の為だけにユーリィたちから匣お奪う。絶体絶命の危機に教授たち狩人の面々が助けに入り、ユーリィはミハエルと共に、エフグラフに最後の戦いを挑む。匣の力を吸収したエフグラフは無敵と思われたが、その力に体が耐え切れず、二人の狼に止めを刺され消滅。そしてミハエルも吸血鬼の病と戦いで負った傷により亡くなる。ユーリィは教授から託された「もう一つの匣」の力をもって、『シリウスの匣』の力をその体内で押さえながら、何処へと旅立っていく―――というストーリーでした。
吸血鬼の物語は結構沢山ある中、人狼の話はあまりなかったので、なかなか新鮮な感覚で見ておりました。
結局『匣』の力とは明確にはされなかったんですが、ユーリィ曰く「人間や吸血鬼も含め、皆が一緒に暮らせる世界を作る力にする」とのこと。多分強大な力で制御できるのはシリウス王家(ユーリィ)だけなので、いざ争いが苛烈したときは、この力で鎮めようという意味、抑止力として使うつもりかもしれません。最後は狩人もユーリィの探索命令が下りましたが、教授たち全員「ユーリィを見つけ、守るため」と心に決めていたので、心強い仲間がまだいてくれることをしったらユーリィもきっと安心できるんじゃないかなと思います。
あと終始物語をけん引していたのはミハエル&ユーリィのシリウス兄弟の絆。弟思いのお兄さんと、そんな兄を慕う弟は、吸血鬼にされてしまった兄であっても揺るぐことがなく、温かかったです。優しい二人が生きていける世界だったらよかったのですが、切なかった・・・。悲しい中、最後までつながった絆が嬉しかったです。
『少女歌劇レビゥスタァライト』:総合メディア作品で、既に2.5次元のミュージカルとして舞台公演が続いていましたが、今期はアニメ版です。
主人公の愛城華恋はスターを目指す聖翔音楽学園第99期生。年度末に開演された学園祭での『スタァイト』では端役程度しかもらえなかったが、新学期に幼馴染で外国の音楽学校にいた神楽ひかりが転入してくる。と同時に実は放課後に謎のオーデションが行われていることを知る。華恋はひかりと純那が対決しているところに飛び入りして、しかも勝利を収めてしまう。そこで初めて華恋はオーディションへ参加していくことに。ひかりの転入により、自分の立場を守ろうとするもの、変化を恐れるもの、なんとしても勝ち上がろうとするもの、皆がそれぞれの思いをかけてオーディションに参加している中、華恋は昔「ひかりとともに舞台に立つ」という夢を手に入れようと、勝利を重ねていく。
ところが最後のオーディションでチーム戦で勝利を得たのもつかの間、ひかりに敗れてしまう。そして日常が戻るもひかりの消息だけがつかめなかった。一人ひかりを探す華恋。そして実は謎のオーディションでは、ひかりは「スタァライト」のストーリーそのまま、全ての業を背負って永遠に結ばれない結末の舞台を一人演じ続けていた。華恋はオーディションで一人すべてを抱えたひかりに、もう一度戦いを挑む。そして「願いが叶う星」は「お互い」であるというストーリーに書き換える。新しい脚本を得た「スタァライト」で、二人は主役を堂々と演じ切るのだった―――というストーリーでした。
ミュージカルの方はどんなストーリーか見ていないのですが、アニメは一種独特の雰囲気で、戦い=主役争いを表現して各々キャラクターの抱える問題を昇華していった感じでした。あの雰囲気、なんとなく『少女革命ウテナ』を思い出して、懐かしい感じがしました。無機質な動きと空間がウテナっぽくて、多分年季の入ったアニメファン(笑)は懐かしかったんじゃないでしょうか。
ストーリーの核心はそれぞれの視聴者の解釈が求められていますが(キリンにも言われたしね)、とにかく「主役を取る!=星を摘む」ことが目的だった彼女たちが、実は舞台は一人ではできないこと(独り舞台ではなく、照明や音響など、サポートがないとダメ)、そして変化を必要とすること=ストーリーを別に解釈して、新たな物語を綴ることの大切さ、のように、舞台の世界の見識を広げること,が最終的な目的になったと思います。後は信頼がないとできませんし。そうやって舞台は作っていくものと、理解したみんなの舞台は更に成功したのではないかな。
今度はゲームも出るようですが、新キャラも加わって、まだまだこの企画は続きそうです。
『暦物語・終物語』:『物語シリーズ』の最後ですね。暦物語の方は、毎回キャラクターが何かしらの問題を抱えて阿良々木君に解決を求め、実際は怪異でも何でもなく、人の心理が作り出したり、言葉の解釈で作り出した問題だったりしたことが、主に羽川さんの推理で判明(笑) ・・・暦ん、あんまり活躍してないじゃないか(苦笑) でもある意味言葉遊びや、そこに含まれているあまり一般的ではない意味の解釈を描くのは、まさに西尾維新先生ならではですね。アニメだとセリフだけなんですが、小説を読むとちゃんと漢字とかその漢字が持つ意味とかを追えるので、小説を読んでから見てもずっと面白いと思います。
そして終物語ですが、何かと阿良々木君を小ばかにしてきた扇ちゃんの正体が、このシリーズでようやく判明。
実は阿良々木君が生み出した怪異だったんですね。いわゆる否定してきたものとか、罪悪感だったり負い目みたいなものの負の集合体。それが具現化したものだったんですが、自分を一番バカにしていたのは自分だった訳です。
故に阿良々木君を彼女から切り離さないと、彼女によって街は荒廃(火事が起きたり)、呪術師専門家たちは巧妙に追い出されるので、彼女(形態は男の時もある)を消さないといけなかったんですが・・・「それも自分」と受け入れた阿良々木君と、彼女の存在を認めてくれた忍野メメによって、扇ちゃんはちゃんと一個の「存在」となりました。
阿良々木君曰く「これが青春の終わり」ですが、ある意味これも一つのアイデンティティなんでしょうね。それを受け入れられたことで「思春期」の最大の山場を越えられたわけです。怪異に例えた精神成長でしたが、いかにも西尾先生らしいストーリー展開で流石面白かったです。
『ハイスコアガール』:漫画原作のアニメ化でした。主人公の矢口ハルオは根っからの格闘技ゲーマー。小6にして敵なし!のはずが、同じクラスのお嬢様:大野さんに負けそうになり、禁じ手を食らわせたことで彼女からぶっ飛ばされる。その時から二人の因縁は始まり、彼女を連れてハルオは離れた町のゲームセンターなどに連れていき、感情の読めない彼女と格闘ゲームを通じた友情を深める。だが、家の都合で大野さんは外国へ行くこととなり、別れを惜しむ二人であった。そして時は流れ、中学3年となったハルオは相変わらず格ゲーを続けていたが、そんな彼の行きつけの店の一人娘で同級生:日高さんが彼に興味を持つ。ハルオの格ゲーを見ているだけが、いつの間にか自分もゲームを始めるようになり、しかもかなりの腕前になる。そんな二人の目の前に、帰国した大野さんが現れる。彼女にどう対したらいいのか悩むハルオ。修学旅行先で格ゲー大会に参加した二人は、機械の不具合を隠していた大野さんが負け、ハルオが優勝。しかし納得いかないハルオと大野さんの間でまた喧嘩勃発。しかしこれでわだかまりが取れたハルオは、大野さんと同じ高校に行くため、ゲームを封印し受験勉強に勤しむ。結局不合格だったハルオは再び格ゲープレイを始める。その時、家の教育方針で自由を封鎖された大野さんが家出を結構。じいやの頼みで大野さんを探すハルオは、以前二人で行ったゲームセンターで、彼女を発見。
ハルオの母親の機転で一泊シティホテルで過ごすことになるのですが、大野さんは春雄の説得で家に帰ることに。その前に2人で撮ったプリクラが、日高さんの目に留まり、ついにハルオに想いを告白。そしてゲームで勝負し自分が勝ったらつくあって欲しいと言われて―――というところで終了でした!あぁぁぁーーーーっ!!なんて盛り上がるところで!!(><)
全体感想としては、懐かしかったですねー!ちゃんと西暦も出してくれていましたが、ハルオたちは現在30代後半くらいですね。かもしたも見事に格ゲー流行に乗って、スト2と餓狼伝説とかやりまくりました。ちなみに「ザンギエフ」(スト2)と「テリー」(餓狼伝説)でしたね。一番人気は春麗だったのですが、使わなかったわ・・・(遠い目) かもしたの時代には既に「ゲーセンは危険なので、学生の立ち入り禁止」看板が結構あちこちに立っていました。不良のたまり場でしたからね。リーゼントのお兄さんたちがカツアゲしてたから、1プレイ50円の時代にはあまりいけなかったです。行ったのは200円(すげー値上がりっぷりΣ( ̄口 ̄|||))になった頃です。この作品は概ねアーケードゲームですが、そんな事情で主にスーファミとかプレステでのプレイでした。なので、コンボが難しいんだよ!!アーケードだとスティックだから、簡単に回せるんですが、家庭用だと十字キー押さなきゃならんから、大体必殺技出せない(哀)
・・・って、かもしたの格ゲー記憶はさておき。もう一つこの作品には恋愛ドラマ要素があったんですが、日高さんはハルオの事が好きなのは見え見え。ハルオは全然気づいてないんですが。大野さんも多分そう。ただ、大野さんは自分も好きでゲームやっているので、ハルオと話が合う(会話じゃなくって雰囲気が)のですが、日高さんはよくよく見てみると、ハルオがゲームが好きなので、自分も近づきたいその材料としてゲームをプレイしている、というスタンスの違いがあります。ゲーム好き、という繋がり以上にハルオの心を捕らえるには、それ以上の心をつかむ必要があるわけで。いいところで終わってしまい、続きはDVDで!というのが何とも悔しいやら、なんですが、日高さんが勝つのか、それとも・・・。ともかくこの三角関係の続きが見る機会があれば、チェックしたいです。
『ロードオブバーミリオン 紅蓮の王』:元々はアーケードゲームのアニメ化です。
突如赤い霧に包まれた東京で、大共鳴が起きた後、半年ぶりに意識を取り戻した主人公:神名千尋は、過去の記憶がない。そんな彼に柿原という記者は「親殺し」と罵るが、彼を庇う虎徹の父で千尋の叔父が謎の化け物へと変貌。その時千尋も英血が覚醒し、伯父を殺してしまう。 悩める千尋に聖マルデウス教会が「AVAL科学財団の仕業」であると説明。彼らの説明で東京を破壊することを指示された千尋は、破壊行動に出るが、そこでAVALの白木優羽莉と出会う。彼女は幼い時の千尋を知っており、異次元に投げ出された千尋を救う。彼女との交流を得ることで、千尋は自身の両親や父を殺した真実と向き合うことができ、彼女に心を開いていく。だが、優羽莉は父でありAVAL創始者のグラマンの元へ帰還を余儀なくされる。戦いで仲間を失いながらも、AVALが2度目の大共鳴を引き起こすのを止めるべく、千尋たちは最終決戦に挑む。何とか千尋たちは共鳴を失敗させることに成功したものの、次元の通路は開いたまま。これを放置すれば世界が巻き込まれてしまう。それを止めることができるのは、紅蓮の王=千尋だけ。千尋を失いたくない優羽莉は必死に止めるものの、千尋は一人時空に飛び込み停止させる。そして世界は平和を取り戻すが、千尋のいない世界で優羽莉はただ一人、帰りを待ち続けていた―――というストーリーでした。
ゲームの方はチーム戦らしくて、自分の陣営を敷きながら戦っていくらしいですが、プレイしたことがないのでアニメで初めてストーリーを追いました。
キャラクターはみんな美形でバトルも描写が細かく描かれていて、迫力ありました。ストーリーはまま分かったのですが、ところどころでちょっと説明がつかないのがあって・・・例えば千尋と優羽莉ですが、一度「彼女は敵」であり、教会の面々も虎徹を救ってくれたはいいけど、それ以外信じていない段階で、グラマンが優羽莉を目の前で迎えにきて彼女も従ってしまう。目の前で裏切られた形になったのに、千尋と優羽莉がまた普通に会っている場面があったり、とか、柿原が何故執拗に「父殺し」と千尋にくっついては言って回っているのもよくわからなかった(※最終的に柿原自身も親殺しの濡れ衣を着せられそうになった過去があったらしいけど、だとしたらむしろ千尋の無実を証明する側に立つはずなのに、陥れようとばかりしていた)です。もしかしたらもっと原作は深いところまで説明していたのかもしれませんが、話数の関係でカットされたのかな?むしろそっちの方が重要なファクターを持っている気がするので、尺の問題であれば勿体なかったかな、と思います。
『信長の忍び 姉川・石山編』:同じに大地監督によります5分アニメ。戦国ギャグ&シリアスの信長の戦いに参加するちどりちゃんの活躍を描いた作品です。が、もはやちどりちゃん以上に個性豊かな武将&姫の皆さんが登場するので、そっちに圧倒(笑) 今回は姉川と石山本願寺との戦いがメインでした。故にやっぱり浅井長政さま&お市さまと、信長たちの敵対関係は辛いですね。ギャグなんですが負けると解っているので、どうにも切ない。小谷城の戦いはまだこの後なので、今期はそれを免れましたが・・・。石山本願寺は面白すぎるw 特に顕如様が。お声が置鮎さんなのですが、バルトフェルドさんとかトレーズ様とか、あの雰囲気とは全然違う。とってもスマ~トなんですが、そこかしこがちょっとおかしいw 如春尼様にデレつつも夫婦漫才状態が何とも言えない。 石山本願寺と比叡山焼き討ちの話は教科書上だと本当に数行しか記載がなくって信長の蛮行が常識になっていますが、深く探ると実は結構理由があったんですね。あまり見えない歴史の奥深くを面白おかしく教えてくれるので、今期も思いっきり笑いまくりでした! 段々過酷な戦いになっていきますが、是非また続きを所望です!
『ハッピーシュガーライフ』:漫画原作のアニメ化でした。
主人公の松坂さとうは高校生。愛を知らないため、それを知ろうと男漁りをしていたある日、神戸しおと出会う。無垢なしおに惹かれるさとうは「これが本当の愛」と思い、しおとの生活のためにアルバイトを掛け持ちするなどして生活を支える。しかしその一方でしおとの生活の邪魔になるものは容赦なく消そうとし、さとうにつきまとう教師・北埋川大地。ビラを見てしおに執着するようになった三星太陽。懸命に妹を探す神戸あさひ。彼らを頭脳的に遠ざけるだけでなく、しおを殺そうとした画家や、友人で事実を知ってしまったしょうこを容赦なく殺す。だが、しょうこと手にかけた時点で危機を察したさとうは、後輩をだましてパスポートを手に入れ、しおと共に海外逃亡を図ろうとする。しかし逃亡当日に指輪を忘れて取りに帰ったときにあさひと鉢合わせ。しおを連れて帰ろうとするあさひに、しおは「さとちゃんといる!」と旭を拒絶。二人は必死に逃れている間に、さとうの叔母が、さとうに指示された通りマンションに火をつけ、しょうこの死体隠滅を図ろうとする。逃げ場を失くした二人は屋上へと追い詰められ、共に死ぬことを覚悟する。マンションから飛び降りる二人だが、最後に本当の愛に気づいたさとうは、しおを庇ったことで、しおは生き残る。
さとうのいなくなった世界で、それでも尚しおはさとうとの思い出と共に生きていこうとする―――というストーリーでした。
実はかもしたが今期面白かった作品のの内、三本の指にはいる一本がこれでした。可愛いキャラクターで少女漫画の世界そのまま飛び出してきた感じのキャラクターなのに、内容は残虐。登場人物みんなどこか精神的に病んでいて、息苦しい感じがするのですが、それでもハラハラして見続けてしまいました。
確かに「絶対あり得ない設定」ではあります。しおを保護したまではいいけれど、隠しながら生活を続けることはまず無理。しおもあさひも就学年齢ですから、余程の無戸籍児(出生届を出していないので、存在記録がない)ならともかく、学令だったら母親が精神疾患でも、学校側が児童相談所を通して警察に捜索させるはずなので、しおよりもまずあさひが保護されるはず。更にあさひは一度警察にしおの保護を訴えていますが、「子どもの言うことだから嘘」と信じてもらえず、取り扱ってもらえなかった、という設定ですが、ナンセンスですね。
でも真実を突いているのは「保護者から愛情をもらえなかった子供の末路」というところです。さとう、しお、あさひ、みんなどこか歪んだ感覚を持ってしまっていて、それを当たり前と信じているのは、明らかに保護者がいなかった、居ても精神疾患・人格障害で育てられなかったからです。かもしたも昔仕事で精神疾患や人格障害の妊婦・産婦と乳児に関わったことありますが、周りのサポートなしに、一人前の人間として子を育てしていくのはまず無理です。そのサポートも得られなかった究極の形ですね。事実は小説より奇なり、でもっと酷いのもあるかもしれない。
ある意味サイコな作品ではありますが、こういった普通の人には見えない社会の黒い部分の存在を知らしめてくれた作品な気がします。
最後の最後にさとうが愛する人の為なら、自分は死んでもかまわず、彼女を救いたい!という愛情に気づけたことだけが唯一の救いでした。しおもまた、なりふり構わず自分を助けてくれたさとうに、親以上の愛情を感じました。血が繋がっているだけじゃ愛情は湧かない。「愛しているふりをしている自分を愛している」んじゃダメなんですね。
原作はまだ続いているようなので、アニメと違った終わりになるかもしれませんが、少しでも救いがあって欲しいです。
『ぐらんぶる』:青年誌の漫画原作のアニメ化でした。
主人公の北原伊織は、伊豆大学に入学したのをきっかけに、おじが経営するダイビングショップ「グランブルー」に居候することになった。はじめは普通に大学生活を満喫するはずだった…にもかかわらず、そこを根城とする伊豆大学ダイビング部の先輩たちに無理矢理入部させられ、成り行きで巻き込まれた同級生:今村 耕平と共に、酒と女と(@男の)裸にまみれた大学生活を送ることとなった―――というストーリーでした。
最初に見た時、「よくこれアニメ化OKできたなー」と唖然としました(苦笑) 多分主人公は元々高校が男子校で厳しかったこともあり、開放感が過ぎちゃったんでしょうが、常識ある大人としてはやっちゃいけないこと、のオンパレードですよ。しかも確かダイビングの話のはずなのに、殆どそのシーンはなくって、最後の3話くらい(沖縄編)でしたね。。。ダイビングの知識は『あまんちゅ』で頂きましたので、そこはおさえておりますが(笑)
実際の大学生は、ちゃんと勉強している・・・はず^^; まぁかもしたもカンペは作らないまでも、先輩から過去問必死に手に入れて単位取った人なので、あまり責められたもんじゃない。でも大学は確かに交友関係の幅が一気に広がるので、勉強以外で手に入れるものがいろいろあります。そこは大事にしておかないと。
先輩方も結構いいこと言ってくれるので、人生教訓になるところもありますが、うちの大学じゃ全裸でお店に入ったり、講義受けたら即刻停学・退学になります故、真似しないように。
『僕のヒーローアカデミア』:こちらももう3期目でしたか。今期は爆豪君がヴィランに誘拐され、その救出時にオールフォーワンとの戦いで、オールマイトが力を使い果たし引退へ。そしてその影響が響く中でのプロヒーロー仮免試験。そしてオールマイトと出久の関係に疑問を持った爆豪君が事実を知る――
ところまでのストーリーでした。
今までもどちらかというと、ヒーローの知識から発想を得た戦い方でやってきた出久君ですが、段々ワンフォーオールの使い方をマスターしてきて逞しくなってきましたね。反対に力任せの爆豪君は、確かに能力だけなら強いんですが、協調だったり優先順位を考えたりはまるっきり。子どもってまだどうしても力押ししてしまう部分もあるんですが、「それだけじゃいけない」ことが、この3期目でかなり出てきましたね。故に轟君もですが、一見優秀と思われた生徒の方が逆に苦境に立たされ、あまり目立っていない生徒たちが協力して乗り越えることができたため、ここで違っていた価値観を受け入れることができるか否かが成長できるかどうか。轟君はどうやらそれを理解できましたが、かっちゃんは・・・。4期目もすでに決定しているようですので、是非「ゴミ捨て」以外でかっちゃんが活躍してくれる場面を望む。
・・・とりあえず「岡本さん、喉、お疲れさまでした」<(_ _)>(ザック(殺戮の天使)と言い、今期怒鳴ってばかりでしたね。声帯労わってください)
という今日は病院受診日なので出かけてきましたが、余計な買い物とかせず速攻帰宅です。そしてアニメ見て過ごす(笑)
今日は作品が多いので、サクサクっと感想。
『天狼 Sirius the Jaeger』:オリジナルアニメでした。(・・・ちなみにMXの方はまだ最終回未放送なので、ここから先は見たい方だけどうぞv)
日本は大正時代。その頃世界闇を席巻していた吸血鬼たちがおり、日本でも人間への吸血被害を広げていた。そんな中、ロンドンで「吸血鬼狩り」の専門ハンター『狩人』が日本にやってくる。メンバーの一人で主人公のユーリィは、実は吸血鬼たちに滅ぼされた狼「シリウス」の生き残り。吸血鬼への憎しみに戦うユーリィだったが、その吸血鬼たちの中に、幼い頃自分を庇って吸血鬼に殺されたはずの兄:ミハエルの姿を見る。そして日本をはじめとする列強諸国も、吸血鬼たちの狙う、狼の遺産でとてつもない力を秘めているという『シリウスの匣』を探していた。ユーリィは父が封印したという『シリウスの匣』の封印された場所を探し、単独で樺太に向かう。そこでは吸血鬼の族長エフグラフが、ミハエルに『シリウスの匣』の封印を解かせようとするが失敗。ユーリィを巧みに利用し、封印を解かせる。吸血鬼たちは原因不明の病に侵されており、その治癒に匣のちらかを使おうとしていたが、エフグラフは己の欲望の為だけにユーリィたちから匣お奪う。絶体絶命の危機に教授たち狩人の面々が助けに入り、ユーリィはミハエルと共に、エフグラフに最後の戦いを挑む。匣の力を吸収したエフグラフは無敵と思われたが、その力に体が耐え切れず、二人の狼に止めを刺され消滅。そしてミハエルも吸血鬼の病と戦いで負った傷により亡くなる。ユーリィは教授から託された「もう一つの匣」の力をもって、『シリウスの匣』の力をその体内で押さえながら、何処へと旅立っていく―――というストーリーでした。
吸血鬼の物語は結構沢山ある中、人狼の話はあまりなかったので、なかなか新鮮な感覚で見ておりました。
結局『匣』の力とは明確にはされなかったんですが、ユーリィ曰く「人間や吸血鬼も含め、皆が一緒に暮らせる世界を作る力にする」とのこと。多分強大な力で制御できるのはシリウス王家(ユーリィ)だけなので、いざ争いが苛烈したときは、この力で鎮めようという意味、抑止力として使うつもりかもしれません。最後は狩人もユーリィの探索命令が下りましたが、教授たち全員「ユーリィを見つけ、守るため」と心に決めていたので、心強い仲間がまだいてくれることをしったらユーリィもきっと安心できるんじゃないかなと思います。
あと終始物語をけん引していたのはミハエル&ユーリィのシリウス兄弟の絆。弟思いのお兄さんと、そんな兄を慕う弟は、吸血鬼にされてしまった兄であっても揺るぐことがなく、温かかったです。優しい二人が生きていける世界だったらよかったのですが、切なかった・・・。悲しい中、最後までつながった絆が嬉しかったです。
『少女歌劇レビゥスタァライト』:総合メディア作品で、既に2.5次元のミュージカルとして舞台公演が続いていましたが、今期はアニメ版です。
主人公の愛城華恋はスターを目指す聖翔音楽学園第99期生。年度末に開演された学園祭での『スタァイト』では端役程度しかもらえなかったが、新学期に幼馴染で外国の音楽学校にいた神楽ひかりが転入してくる。と同時に実は放課後に謎のオーデションが行われていることを知る。華恋はひかりと純那が対決しているところに飛び入りして、しかも勝利を収めてしまう。そこで初めて華恋はオーディションへ参加していくことに。ひかりの転入により、自分の立場を守ろうとするもの、変化を恐れるもの、なんとしても勝ち上がろうとするもの、皆がそれぞれの思いをかけてオーディションに参加している中、華恋は昔「ひかりとともに舞台に立つ」という夢を手に入れようと、勝利を重ねていく。
ところが最後のオーディションでチーム戦で勝利を得たのもつかの間、ひかりに敗れてしまう。そして日常が戻るもひかりの消息だけがつかめなかった。一人ひかりを探す華恋。そして実は謎のオーディションでは、ひかりは「スタァライト」のストーリーそのまま、全ての業を背負って永遠に結ばれない結末の舞台を一人演じ続けていた。華恋はオーディションで一人すべてを抱えたひかりに、もう一度戦いを挑む。そして「願いが叶う星」は「お互い」であるというストーリーに書き換える。新しい脚本を得た「スタァライト」で、二人は主役を堂々と演じ切るのだった―――というストーリーでした。
ミュージカルの方はどんなストーリーか見ていないのですが、アニメは一種独特の雰囲気で、戦い=主役争いを表現して各々キャラクターの抱える問題を昇華していった感じでした。あの雰囲気、なんとなく『少女革命ウテナ』を思い出して、懐かしい感じがしました。無機質な動きと空間がウテナっぽくて、多分年季の入ったアニメファン(笑)は懐かしかったんじゃないでしょうか。
ストーリーの核心はそれぞれの視聴者の解釈が求められていますが(キリンにも言われたしね)、とにかく「主役を取る!=星を摘む」ことが目的だった彼女たちが、実は舞台は一人ではできないこと(独り舞台ではなく、照明や音響など、サポートがないとダメ)、そして変化を必要とすること=ストーリーを別に解釈して、新たな物語を綴ることの大切さ、のように、舞台の世界の見識を広げること,が最終的な目的になったと思います。後は信頼がないとできませんし。そうやって舞台は作っていくものと、理解したみんなの舞台は更に成功したのではないかな。
今度はゲームも出るようですが、新キャラも加わって、まだまだこの企画は続きそうです。
『暦物語・終物語』:『物語シリーズ』の最後ですね。暦物語の方は、毎回キャラクターが何かしらの問題を抱えて阿良々木君に解決を求め、実際は怪異でも何でもなく、人の心理が作り出したり、言葉の解釈で作り出した問題だったりしたことが、主に羽川さんの推理で判明(笑) ・・・暦ん、あんまり活躍してないじゃないか(苦笑) でもある意味言葉遊びや、そこに含まれているあまり一般的ではない意味の解釈を描くのは、まさに西尾維新先生ならではですね。アニメだとセリフだけなんですが、小説を読むとちゃんと漢字とかその漢字が持つ意味とかを追えるので、小説を読んでから見てもずっと面白いと思います。
そして終物語ですが、何かと阿良々木君を小ばかにしてきた扇ちゃんの正体が、このシリーズでようやく判明。
実は阿良々木君が生み出した怪異だったんですね。いわゆる否定してきたものとか、罪悪感だったり負い目みたいなものの負の集合体。それが具現化したものだったんですが、自分を一番バカにしていたのは自分だった訳です。
故に阿良々木君を彼女から切り離さないと、彼女によって街は荒廃(火事が起きたり)、呪術師専門家たちは巧妙に追い出されるので、彼女(形態は男の時もある)を消さないといけなかったんですが・・・「それも自分」と受け入れた阿良々木君と、彼女の存在を認めてくれた忍野メメによって、扇ちゃんはちゃんと一個の「存在」となりました。
阿良々木君曰く「これが青春の終わり」ですが、ある意味これも一つのアイデンティティなんでしょうね。それを受け入れられたことで「思春期」の最大の山場を越えられたわけです。怪異に例えた精神成長でしたが、いかにも西尾先生らしいストーリー展開で流石面白かったです。
『ハイスコアガール』:漫画原作のアニメ化でした。主人公の矢口ハルオは根っからの格闘技ゲーマー。小6にして敵なし!のはずが、同じクラスのお嬢様:大野さんに負けそうになり、禁じ手を食らわせたことで彼女からぶっ飛ばされる。その時から二人の因縁は始まり、彼女を連れてハルオは離れた町のゲームセンターなどに連れていき、感情の読めない彼女と格闘ゲームを通じた友情を深める。だが、家の都合で大野さんは外国へ行くこととなり、別れを惜しむ二人であった。そして時は流れ、中学3年となったハルオは相変わらず格ゲーを続けていたが、そんな彼の行きつけの店の一人娘で同級生:日高さんが彼に興味を持つ。ハルオの格ゲーを見ているだけが、いつの間にか自分もゲームを始めるようになり、しかもかなりの腕前になる。そんな二人の目の前に、帰国した大野さんが現れる。彼女にどう対したらいいのか悩むハルオ。修学旅行先で格ゲー大会に参加した二人は、機械の不具合を隠していた大野さんが負け、ハルオが優勝。しかし納得いかないハルオと大野さんの間でまた喧嘩勃発。しかしこれでわだかまりが取れたハルオは、大野さんと同じ高校に行くため、ゲームを封印し受験勉強に勤しむ。結局不合格だったハルオは再び格ゲープレイを始める。その時、家の教育方針で自由を封鎖された大野さんが家出を結構。じいやの頼みで大野さんを探すハルオは、以前二人で行ったゲームセンターで、彼女を発見。
ハルオの母親の機転で一泊シティホテルで過ごすことになるのですが、大野さんは春雄の説得で家に帰ることに。その前に2人で撮ったプリクラが、日高さんの目に留まり、ついにハルオに想いを告白。そしてゲームで勝負し自分が勝ったらつくあって欲しいと言われて―――というところで終了でした!あぁぁぁーーーーっ!!なんて盛り上がるところで!!(><)
全体感想としては、懐かしかったですねー!ちゃんと西暦も出してくれていましたが、ハルオたちは現在30代後半くらいですね。かもしたも見事に格ゲー流行に乗って、スト2と餓狼伝説とかやりまくりました。ちなみに「ザンギエフ」(スト2)と「テリー」(餓狼伝説)でしたね。一番人気は春麗だったのですが、使わなかったわ・・・(遠い目) かもしたの時代には既に「ゲーセンは危険なので、学生の立ち入り禁止」看板が結構あちこちに立っていました。不良のたまり場でしたからね。リーゼントのお兄さんたちがカツアゲしてたから、1プレイ50円の時代にはあまりいけなかったです。行ったのは200円(すげー値上がりっぷりΣ( ̄口 ̄|||))になった頃です。この作品は概ねアーケードゲームですが、そんな事情で主にスーファミとかプレステでのプレイでした。なので、コンボが難しいんだよ!!アーケードだとスティックだから、簡単に回せるんですが、家庭用だと十字キー押さなきゃならんから、大体必殺技出せない(哀)
・・・って、かもしたの格ゲー記憶はさておき。もう一つこの作品には恋愛ドラマ要素があったんですが、日高さんはハルオの事が好きなのは見え見え。ハルオは全然気づいてないんですが。大野さんも多分そう。ただ、大野さんは自分も好きでゲームやっているので、ハルオと話が合う(会話じゃなくって雰囲気が)のですが、日高さんはよくよく見てみると、ハルオがゲームが好きなので、自分も近づきたいその材料としてゲームをプレイしている、というスタンスの違いがあります。ゲーム好き、という繋がり以上にハルオの心を捕らえるには、それ以上の心をつかむ必要があるわけで。いいところで終わってしまい、続きはDVDで!というのが何とも悔しいやら、なんですが、日高さんが勝つのか、それとも・・・。ともかくこの三角関係の続きが見る機会があれば、チェックしたいです。
『ロードオブバーミリオン 紅蓮の王』:元々はアーケードゲームのアニメ化です。
突如赤い霧に包まれた東京で、大共鳴が起きた後、半年ぶりに意識を取り戻した主人公:神名千尋は、過去の記憶がない。そんな彼に柿原という記者は「親殺し」と罵るが、彼を庇う虎徹の父で千尋の叔父が謎の化け物へと変貌。その時千尋も英血が覚醒し、伯父を殺してしまう。 悩める千尋に聖マルデウス教会が「AVAL科学財団の仕業」であると説明。彼らの説明で東京を破壊することを指示された千尋は、破壊行動に出るが、そこでAVALの白木優羽莉と出会う。彼女は幼い時の千尋を知っており、異次元に投げ出された千尋を救う。彼女との交流を得ることで、千尋は自身の両親や父を殺した真実と向き合うことができ、彼女に心を開いていく。だが、優羽莉は父でありAVAL創始者のグラマンの元へ帰還を余儀なくされる。戦いで仲間を失いながらも、AVALが2度目の大共鳴を引き起こすのを止めるべく、千尋たちは最終決戦に挑む。何とか千尋たちは共鳴を失敗させることに成功したものの、次元の通路は開いたまま。これを放置すれば世界が巻き込まれてしまう。それを止めることができるのは、紅蓮の王=千尋だけ。千尋を失いたくない優羽莉は必死に止めるものの、千尋は一人時空に飛び込み停止させる。そして世界は平和を取り戻すが、千尋のいない世界で優羽莉はただ一人、帰りを待ち続けていた―――というストーリーでした。
ゲームの方はチーム戦らしくて、自分の陣営を敷きながら戦っていくらしいですが、プレイしたことがないのでアニメで初めてストーリーを追いました。
キャラクターはみんな美形でバトルも描写が細かく描かれていて、迫力ありました。ストーリーはまま分かったのですが、ところどころでちょっと説明がつかないのがあって・・・例えば千尋と優羽莉ですが、一度「彼女は敵」であり、教会の面々も虎徹を救ってくれたはいいけど、それ以外信じていない段階で、グラマンが優羽莉を目の前で迎えにきて彼女も従ってしまう。目の前で裏切られた形になったのに、千尋と優羽莉がまた普通に会っている場面があったり、とか、柿原が何故執拗に「父殺し」と千尋にくっついては言って回っているのもよくわからなかった(※最終的に柿原自身も親殺しの濡れ衣を着せられそうになった過去があったらしいけど、だとしたらむしろ千尋の無実を証明する側に立つはずなのに、陥れようとばかりしていた)です。もしかしたらもっと原作は深いところまで説明していたのかもしれませんが、話数の関係でカットされたのかな?むしろそっちの方が重要なファクターを持っている気がするので、尺の問題であれば勿体なかったかな、と思います。
『信長の忍び 姉川・石山編』:同じに大地監督によります5分アニメ。戦国ギャグ&シリアスの信長の戦いに参加するちどりちゃんの活躍を描いた作品です。が、もはやちどりちゃん以上に個性豊かな武将&姫の皆さんが登場するので、そっちに圧倒(笑) 今回は姉川と石山本願寺との戦いがメインでした。故にやっぱり浅井長政さま&お市さまと、信長たちの敵対関係は辛いですね。ギャグなんですが負けると解っているので、どうにも切ない。小谷城の戦いはまだこの後なので、今期はそれを免れましたが・・・。石山本願寺は面白すぎるw 特に顕如様が。お声が置鮎さんなのですが、バルトフェルドさんとかトレーズ様とか、あの雰囲気とは全然違う。とってもスマ~トなんですが、そこかしこがちょっとおかしいw 如春尼様にデレつつも夫婦漫才状態が何とも言えない。 石山本願寺と比叡山焼き討ちの話は教科書上だと本当に数行しか記載がなくって信長の蛮行が常識になっていますが、深く探ると実は結構理由があったんですね。あまり見えない歴史の奥深くを面白おかしく教えてくれるので、今期も思いっきり笑いまくりでした! 段々過酷な戦いになっていきますが、是非また続きを所望です!
『ハッピーシュガーライフ』:漫画原作のアニメ化でした。
主人公の松坂さとうは高校生。愛を知らないため、それを知ろうと男漁りをしていたある日、神戸しおと出会う。無垢なしおに惹かれるさとうは「これが本当の愛」と思い、しおとの生活のためにアルバイトを掛け持ちするなどして生活を支える。しかしその一方でしおとの生活の邪魔になるものは容赦なく消そうとし、さとうにつきまとう教師・北埋川大地。ビラを見てしおに執着するようになった三星太陽。懸命に妹を探す神戸あさひ。彼らを頭脳的に遠ざけるだけでなく、しおを殺そうとした画家や、友人で事実を知ってしまったしょうこを容赦なく殺す。だが、しょうこと手にかけた時点で危機を察したさとうは、後輩をだましてパスポートを手に入れ、しおと共に海外逃亡を図ろうとする。しかし逃亡当日に指輪を忘れて取りに帰ったときにあさひと鉢合わせ。しおを連れて帰ろうとするあさひに、しおは「さとちゃんといる!」と旭を拒絶。二人は必死に逃れている間に、さとうの叔母が、さとうに指示された通りマンションに火をつけ、しょうこの死体隠滅を図ろうとする。逃げ場を失くした二人は屋上へと追い詰められ、共に死ぬことを覚悟する。マンションから飛び降りる二人だが、最後に本当の愛に気づいたさとうは、しおを庇ったことで、しおは生き残る。
さとうのいなくなった世界で、それでも尚しおはさとうとの思い出と共に生きていこうとする―――というストーリーでした。
実はかもしたが今期面白かった作品のの内、三本の指にはいる一本がこれでした。可愛いキャラクターで少女漫画の世界そのまま飛び出してきた感じのキャラクターなのに、内容は残虐。登場人物みんなどこか精神的に病んでいて、息苦しい感じがするのですが、それでもハラハラして見続けてしまいました。
確かに「絶対あり得ない設定」ではあります。しおを保護したまではいいけれど、隠しながら生活を続けることはまず無理。しおもあさひも就学年齢ですから、余程の無戸籍児(出生届を出していないので、存在記録がない)ならともかく、学令だったら母親が精神疾患でも、学校側が児童相談所を通して警察に捜索させるはずなので、しおよりもまずあさひが保護されるはず。更にあさひは一度警察にしおの保護を訴えていますが、「子どもの言うことだから嘘」と信じてもらえず、取り扱ってもらえなかった、という設定ですが、ナンセンスですね。
でも真実を突いているのは「保護者から愛情をもらえなかった子供の末路」というところです。さとう、しお、あさひ、みんなどこか歪んだ感覚を持ってしまっていて、それを当たり前と信じているのは、明らかに保護者がいなかった、居ても精神疾患・人格障害で育てられなかったからです。かもしたも昔仕事で精神疾患や人格障害の妊婦・産婦と乳児に関わったことありますが、周りのサポートなしに、一人前の人間として子を育てしていくのはまず無理です。そのサポートも得られなかった究極の形ですね。事実は小説より奇なり、でもっと酷いのもあるかもしれない。
ある意味サイコな作品ではありますが、こういった普通の人には見えない社会の黒い部分の存在を知らしめてくれた作品な気がします。
最後の最後にさとうが愛する人の為なら、自分は死んでもかまわず、彼女を救いたい!という愛情に気づけたことだけが唯一の救いでした。しおもまた、なりふり構わず自分を助けてくれたさとうに、親以上の愛情を感じました。血が繋がっているだけじゃ愛情は湧かない。「愛しているふりをしている自分を愛している」んじゃダメなんですね。
原作はまだ続いているようなので、アニメと違った終わりになるかもしれませんが、少しでも救いがあって欲しいです。
『ぐらんぶる』:青年誌の漫画原作のアニメ化でした。
主人公の北原伊織は、伊豆大学に入学したのをきっかけに、おじが経営するダイビングショップ「グランブルー」に居候することになった。はじめは普通に大学生活を満喫するはずだった…にもかかわらず、そこを根城とする伊豆大学ダイビング部の先輩たちに無理矢理入部させられ、成り行きで巻き込まれた同級生:今村 耕平と共に、酒と女と(@男の)裸にまみれた大学生活を送ることとなった―――というストーリーでした。
最初に見た時、「よくこれアニメ化OKできたなー」と唖然としました(苦笑) 多分主人公は元々高校が男子校で厳しかったこともあり、開放感が過ぎちゃったんでしょうが、常識ある大人としてはやっちゃいけないこと、のオンパレードですよ。しかも確かダイビングの話のはずなのに、殆どそのシーンはなくって、最後の3話くらい(沖縄編)でしたね。。。ダイビングの知識は『あまんちゅ』で頂きましたので、そこはおさえておりますが(笑)
実際の大学生は、ちゃんと勉強している・・・はず^^; まぁかもしたもカンペは作らないまでも、先輩から過去問必死に手に入れて単位取った人なので、あまり責められたもんじゃない。でも大学は確かに交友関係の幅が一気に広がるので、勉強以外で手に入れるものがいろいろあります。そこは大事にしておかないと。
先輩方も結構いいこと言ってくれるので、人生教訓になるところもありますが、うちの大学じゃ全裸でお店に入ったり、講義受けたら即刻停学・退学になります故、真似しないように。
『僕のヒーローアカデミア』:こちらももう3期目でしたか。今期は爆豪君がヴィランに誘拐され、その救出時にオールフォーワンとの戦いで、オールマイトが力を使い果たし引退へ。そしてその影響が響く中でのプロヒーロー仮免試験。そしてオールマイトと出久の関係に疑問を持った爆豪君が事実を知る――
ところまでのストーリーでした。
今までもどちらかというと、ヒーローの知識から発想を得た戦い方でやってきた出久君ですが、段々ワンフォーオールの使い方をマスターしてきて逞しくなってきましたね。反対に力任せの爆豪君は、確かに能力だけなら強いんですが、協調だったり優先順位を考えたりはまるっきり。子どもってまだどうしても力押ししてしまう部分もあるんですが、「それだけじゃいけない」ことが、この3期目でかなり出てきましたね。故に轟君もですが、一見優秀と思われた生徒の方が逆に苦境に立たされ、あまり目立っていない生徒たちが協力して乗り越えることができたため、ここで違っていた価値観を受け入れることができるか否かが成長できるかどうか。轟君はどうやらそれを理解できましたが、かっちゃんは・・・。4期目もすでに決定しているようですので、是非「ゴミ捨て」以外でかっちゃんが活躍してくれる場面を望む。
・・・とりあえず「岡本さん、喉、お疲れさまでした」<(_ _)>(ザック(殺戮の天使)と言い、今期怒鳴ってばかりでしたね。声帯労わってください)