ゲームホリック

ゲーム大好きぃ!!でゲーム脳なのであること無いこと書き散らします。

Shadow of the colossus

2009年06月21日 | ゲーム
『再会の街で』を観ていると、コロンビアの映画らしくソニー製品が目に付く形で出てきます。アランの診療所においてあるパソコンがVAIOの今は亡きType-V。何で馬鹿でかいメディアパソコンを事務用に使ってるんだろうと。

とか何とか思っていたら、チャーリーが没頭しているゲームとしてPS2の『ワンダと巨像』が取り上げられてました。でもVAIOはこそっとあったのに対して、『ワンダ』の場合は幾度と無くチャーリーがプレイし、結局は最後まで。

いくらなんでも出しすぎだろうと思って、見終わった後に調べるとkotakuに記事が。


-Feature: The Colossus and the Comedian(kotaku)


この記事を読むと特にソニーグループ製品だから映画に採用されたわけではなく、主人公チャーリーの孤独を描くための小道具としてビデオゲームを使ったと。でもよくドラマや映画に出てくるようなゲームプレイのシーンにしたくなくてこのゲームを選んだと。その中でも『ワンダ』での巨人に主題との関連性を見出して採用したということらしいです。

誰もが巨人(自分の問題)に立ち向かわなければならないと言うことらしいです。劇中チャリーは現実の問題から避けていようとも、ゲーム中では何度も何度も巨人を打ち倒しています。宣伝のためならPS3のゲームを使ったのに、既に当時旧世代だったPS2のゲームをわざわざ使ってる。仮に任天堂やマイクロソフトのゲームだとしても使ったというほどに真剣に必要としていたようです。


映画を観た感想から言うと、『ワンダと巨像』を用いた演出意図というのは分かりにくいなぁと思いました。特にゲームに詳しくない人が観たら、一部では超有名ですが一般的知名度は思いっきり低いこのゲームから主題との共通性を見出すには相当の洞察力が求められると思います。ゲームリテラシーがあって、よほど深く全体を俯瞰する映画のリテラシーがないと非常に唐突な印象だと思います。

でもゲーム世代が映画に関わり始めているこれからの映画ではより誠実にゲームに向き合ってもらえるやも知れません。