次世代機に入り、ゲーム自体の複雑化が顕著になり始めたころ、カルチュアパブリッシャーズ(現D3パブリッシャーズ)がシンプルで、しかも1500円という低価格な商品群、SIMPLE1500シリーズをリリースした。パソコンではそれまでに同様のコンセプトの商品がリリースされていたが、プレイステーションはもちろんコンシューマーでも初の試みであった。『THE麻雀』や『THEビリヤード』などはともに100万本のセールスを記録した。
初期のシリーズはこれらに代表されるようにテーブルゲームの類であったが、シリーズ後半辺りから、その傾向に変化が見られ始める。例えば『THE登山RPG』だ。SIMPLEシリーズは『THE麻雀』のように既存のゲームのジャンル名が冠されていた。しかしながら登山RPGなどというジャンルは無い。登山をRPG化した今作の敵は山。既存のゲームでは見られない奇抜さだ。面白いかどうかはともかくこの奇抜さは評価されうる。
プレイステーション2になってリリースされたSIMPLE2000シリーズとなると、この傾向はより明確になる。裁判をモチーフにしたADV『THE裁判』。巨大な美少女を倒す『THE大美人』。水着姿の美少女たち同士が戦う『THEキャットファイト』。巨大なありなどの宇宙からの侵略者に立ち向かう『THE地球防衛軍』。水着姿の美少女がゾンビを切りまくる『THEお姉チャンバラ』。
こんなジャンルは聞いたことも見たことも無い。子供が妄想したような、酔っ払って企画されたようなとんでもないものばかりだ。はっきりといえば馬鹿なゲームだ。だがファミコン時代はこれらに負けず劣らないとんでもないゲームたくさんあった。しかしハードの高性能化、市場の拡大、グローバル化の進展などとともに、ゲームが小奇麗になっていった。ゲームは洗練されたが、灰汁は抜けていってしまった。SIMPLEシリーズはもうシンプルではないが、現代の多くのゲームには無いケレン味あふれる昔のゲームを思わせる愛すべきソフト群であるのだ。(出来においてもファミコン時代を彷彿とさせるものがあるがご愛嬌だ。)
ちなみに発売されたばかりの『地球防衛軍2』は全国で品切れのようである。
初期のシリーズはこれらに代表されるようにテーブルゲームの類であったが、シリーズ後半辺りから、その傾向に変化が見られ始める。例えば『THE登山RPG』だ。SIMPLEシリーズは『THE麻雀』のように既存のゲームのジャンル名が冠されていた。しかしながら登山RPGなどというジャンルは無い。登山をRPG化した今作の敵は山。既存のゲームでは見られない奇抜さだ。面白いかどうかはともかくこの奇抜さは評価されうる。
プレイステーション2になってリリースされたSIMPLE2000シリーズとなると、この傾向はより明確になる。裁判をモチーフにしたADV『THE裁判』。巨大な美少女を倒す『THE大美人』。水着姿の美少女たち同士が戦う『THEキャットファイト』。巨大なありなどの宇宙からの侵略者に立ち向かう『THE地球防衛軍』。水着姿の美少女がゾンビを切りまくる『THEお姉チャンバラ』。
こんなジャンルは聞いたことも見たことも無い。子供が妄想したような、酔っ払って企画されたようなとんでもないものばかりだ。はっきりといえば馬鹿なゲームだ。だがファミコン時代はこれらに負けず劣らないとんでもないゲームたくさんあった。しかしハードの高性能化、市場の拡大、グローバル化の進展などとともに、ゲームが小奇麗になっていった。ゲームは洗練されたが、灰汁は抜けていってしまった。SIMPLEシリーズはもうシンプルではないが、現代の多くのゲームには無いケレン味あふれる昔のゲームを思わせる愛すべきソフト群であるのだ。(出来においてもファミコン時代を彷彿とさせるものがあるがご愛嬌だ。)
ちなみに発売されたばかりの『地球防衛軍2』は全国で品切れのようである。