ゲームホリック

ゲーム大好きぃ!!でゲーム脳なのであること無いこと書き散らします。

ゲームに点数を付けるのって大変なことだなぁ、と。

2008年06月29日 | ゲーム
いまさらながらに『MGS4』を終了しましたが、何ともデモが長いこと長いこと。
おまけにデモとデモの間に、これまでに無いようなゲーム全体のテンポを破壊する
程のロードが発生し、正直のめり込むことを阻害しされてしまいます。
ストーリーも『MGS』や『MGS3』を超えるかと言えば、それもまた難しいです。

看板が大きくなりすぎたためか、テーマ性が先行し過ぎたせいか、物語を収束させ
ようとしたせいなのか、、本シリーズの魅力(と個人的に思っていた)である所の
ストーリーテリングが大幅に直接的になり、説明的になり、ストーリー全体の流麗さが
犠牲になってしまったように思えてしまいます。

けれどもその長いデモの凄いこと、凄いこと。リアルタイムのデモでこれだけの事を
やってくれると言うのはある意味凄い。邦画に限らず映画館を覗いてみたとしても、
これだけのクオリティの映像を見せてくれる映画は、実写、CGに関わらずなかなか
無いなぁ、と思います。デモを見るだけでも『MGS4』を遊ぶ意義はあると。


そのデモと同じもので行えるゲームプレイが凄くないはずが無く、グラフィックと
その遊び心と演出には良い意味で馬鹿と言うか、頭が下がるとしか言えません。


ただし『MGS2』以降の欠点と言うべき点、ゲームプレイには高度なスキルが
求められるけれど、そんなプレイヤーにはシステム自体が物足りないであろう点は
やはりそのままで純粋にシューティングとしては満足させることは難しいだろうと。
ある意味自由度が低く、自由度の高いなかなかに難しいゲームという印象です。

つまり一言で言えば、一長一短。とてつもなく凄いグラフィックやプロット、演技、
演出、細かなギミック、確かなゲームプレイなどなど長所は確かに多いけれど、
長い長いデモ、多すぎるロード、全体で見た場合それほど魅力的と言えない
ストーリーや無難すぎるストーリーテリングなど短所も少なくないと思います。



『MGS4』は確かに凄いゲームです。でも満点のゲームではないだろうと思います。
映像の表現、演出方法、ゲーム表現は小島監督くらいにしか出来ない新規性に溢れた
凄さがあるけれど、そのために、それを生かすがために全体としてプレイアビリティは
相対的に低下してしまっているかと思います。