高野文子の『絶対安全剃刀』という本がある。『週刊少年ジャンプ』すら読んでいない私にとって80年代に初版が出版された、それも失礼ながら超ドマイナーな作家の短編集を買うということなど普通ありえない。せいぜい浦沢直樹の作品ほどしか読んでいないのに。
では何故購入したかといえば、『BSマンガ夜話』の中で高野文子の『るきさん』が取り上げられた際、援用されていたからだ。
私には全くの別の地平の作品、エンターテイメント作品ではなく作家性の強い作品。私の興味の範疇の外だ。それをマンガ玄人たちが楽しげに語る。地上波、民放では当時はほとんど見かけることのない人たちが自分たちの言葉で語る。そこにはテレビという広範囲の視聴者を想定した情報の切り取りはほぼない。
浦沢直樹ほどしか読んでおらなんだ私が西岸良平や高野文子、永島慎二までマンガの幅を広げた。そればかりか夏目房之介のマンガ表現論の著書群や伊藤剛の著書にまで手を伸ばした。ミーハーと言われれば其れまでかも知れないが、『マンガ夜話』は少なくとも私にとってはマンガと言うものに当たる意識の変化を促してくれた重要な番組だった。
『BSマンガ夜話』公式ウェブ
近年『BSマンガ夜話』はその人気から徐々にその範囲を広げてきている。数時間にわたる特別番組から、題材をアニメにまで広げた『BSアニメ夜話』、少年マンガとは別のベクトルで成立していたいわゆる少女マンガに焦点を絞った『THE少女マンガ』などなど。
そしてその一方で大本の『BSマンガ夜話』は昨年の3月の放送を最後に放送されていない。レギュラー出演者のウェブなどを見ると『BSアニメ夜話』の方が題材の知名度の高さから視聴率も良いとのこと。また一部から放送100回を超えてすでに役割を終えたとの声もあった。
初めて高野文子の短編集『絶対安全剃刀』を読んだとき、ミーハーな私には正直『田辺のつる』くらいしかその面白さを理解できなかった。漫画表現というものもよくわからなかった。背伸びをして、別の世界を覗いている感覚だった。
でも今はなんとなくではあるが、高野文子の良さが分かり始めた。駄々かも知れない。でもまだ『BSマンガ夜話』を見たいと思う。
では何故購入したかといえば、『BSマンガ夜話』の中で高野文子の『るきさん』が取り上げられた際、援用されていたからだ。
私には全くの別の地平の作品、エンターテイメント作品ではなく作家性の強い作品。私の興味の範疇の外だ。それをマンガ玄人たちが楽しげに語る。地上波、民放では当時はほとんど見かけることのない人たちが自分たちの言葉で語る。そこにはテレビという広範囲の視聴者を想定した情報の切り取りはほぼない。
浦沢直樹ほどしか読んでおらなんだ私が西岸良平や高野文子、永島慎二までマンガの幅を広げた。そればかりか夏目房之介のマンガ表現論の著書群や伊藤剛の著書にまで手を伸ばした。ミーハーと言われれば其れまでかも知れないが、『マンガ夜話』は少なくとも私にとってはマンガと言うものに当たる意識の変化を促してくれた重要な番組だった。
『BSマンガ夜話』公式ウェブ
近年『BSマンガ夜話』はその人気から徐々にその範囲を広げてきている。数時間にわたる特別番組から、題材をアニメにまで広げた『BSアニメ夜話』、少年マンガとは別のベクトルで成立していたいわゆる少女マンガに焦点を絞った『THE少女マンガ』などなど。
そしてその一方で大本の『BSマンガ夜話』は昨年の3月の放送を最後に放送されていない。レギュラー出演者のウェブなどを見ると『BSアニメ夜話』の方が題材の知名度の高さから視聴率も良いとのこと。また一部から放送100回を超えてすでに役割を終えたとの声もあった。
初めて高野文子の短編集『絶対安全剃刀』を読んだとき、ミーハーな私には正直『田辺のつる』くらいしかその面白さを理解できなかった。漫画表現というものもよくわからなかった。背伸びをして、別の世界を覗いている感覚だった。
でも今はなんとなくではあるが、高野文子の良さが分かり始めた。駄々かも知れない。でもまだ『BSマンガ夜話』を見たいと思う。