ゲームホリック

ゲーム大好きぃ!!でゲーム脳なのであること無いこと書き散らします。

アーカイブス

2009年06月09日 | ゲーム
-「“アニメの殿堂”必要」――里中満智子さんら、「原画やゲーム基板の保存場所を」と訴え(ITmedia)

そんな中、施設が必要と考える有識者が「計画が流れてしまわないか不安」(里中さん)に思い、「国立メディア芸術総合センターを考える会」を発足。記者懇親会を開いて必要性を訴えかけた。

懇親会には里中さんのほか、検討会主査の浜野保樹東京大学大学院教授、アートユニット・明和電機の土佐信道さん、東京都現代美術館学芸員の森山朋絵さんが参加。「漫画の原画やアニメのセル画、ゲーム基板などを収集し、メディアアートを発信する拠点として、施設は不可欠」と訴えた。
里中さんは、「漫画の原画は作者が個別に管理しているので、捨てられたり、なくなったり、海外の収集家に買われて流出していることも多い。このままでは100年後に漫画の資料が残らない。ハコモノ行政という批判もあるが、漫画の原画を保存するにはハコモノが必要」と話した。
浜野教授も、ゲームの基板やアニメのセル画、アニメ制作に必要な機器などを保存・展示する拠点が必要と主張。「古い名作ゲームを基盤ごと保存しておくにはスペースが必要だが、置き場がなく、どんどん捨てられているのが現状」と訴えた。(上記記事より一部引用)


里中さんはもう大分前から漫画家だか政治家だか分からないような感じです。また浜野保樹さんもメディア論の方ではあるもののちょっと…見るからにあぁ、という顔ぶれです。

-「国営マンガ喫茶」に、自民党PTが「不要」を宣告(産経新聞)
ヒアリングでは、文化庁の事業説明に対して「運営コストを含めた見積もりがいい加減だ」などと批判が続出。河野太郎PT主査は「このマンガ喫茶は予算執行を停止すべきだ」と、鳩山代表と同じ表現を使って不要を宣告した。(上記記事より一部引用)


マンガは京都精華大学のマンガミュージアムや明治大学が米沢嘉博さんの蔵書をベースにした米沢嘉博記念図書館がオープンしますし、しかも米沢嘉博記念図書館のほうは漫画のみならずゲームとアニメのアーカイブス化も表明されています。このアーカイブスがどの範囲までを指すかは分かりませんがでも着実に国内の研究機関を中心としてアーカイブスは構築されつつあります。

ゲームに話を限定してみてもゲーム学会系を中心にたしか立命館大学の細井浩一教授が中心となって10年以上前からゲームアーカイブスプロジェクトとして既にテレビゲームを対象としてアーカイブス化を開始しています。また全てのゲームに対応したエミュレーターも開発していたような気もします。ただしアーケード基盤はどうも範囲外のようでその点だけはパブリックなアーカイブスは無いかもしれません。


個人的には10年前くらいからゲーム、マンガ、アニメの基礎研究が国内でも活気付きはじめアーカイブス化も果たされ始めているので、新しく国が新規に大きな箱を建てるのはアーカイブスの分散を招くような気がしてならないので、新しく作るのではなく現在あるプロジェクトを拡張させる形で研究予算を各研究施設、研究者に付けたほうがはるかに有用だと思います。