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亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

海藤花

2015-08-10 | 法話

今度の法話は副住職の身の上話だった。

今月一日金沢の西別院で若いお坊様の法話会がありました。

副住職はそこで30分ぐらい法話をさせてもらいました。

その時に話したものをそのままお話しされました。

住職さんは用事があったのかそのときは留守をしていました。

お母さんには恥ずかしいので奥へ引っ込んでもらいました。

いつもはぼそぼそとお話しされるお坊さんですが、この日は張り切っていつにもなく大きな声ではっきりとした声でお話しされました。

自分がお寺の後を継ぎたくなかったこと、反抗期で2ヶ月ほど家出していたこと、カナダの高校へ5年間通ったこと。などなど初めて聞くことばかり、まさかこの真面目そうなお坊さんにそんな人生があったのかととても新鮮味がありました。

お盆です大きな切篭灯篭(きりこどうろう)が両側に飾ってあります。キリコは人間の頭を模したものです。頭を逆さにつるしてその下にあるのが髪の毛だそうです。綺麗な飾り物に見えるがなんだか恐ろしい物を感じます。

海藤花(かいとうげ)という話をしてくださいました。

タコは漏斗のような口を体外に出して一つ一つ卵を吐き出します。その卵には細い糸が付いていてその糸を総の様に編むのだそうです。

その姿が藤の花に似ていることからこの名が付いたと言う。

タコのお母さんは玉子を産みだすと 飲まず食わずで1ヶ月ほど離れることなく一生懸命卵の世話をするのだそうです。

ゴミが付いたら取ってやり新鮮な海水を送り込んだり外敵から卵を守ったりと一生懸命卵を守り抜き卵が孵化したことを確かめると死んでいくそうです。そのときの体重は10分の1以下になっているそうです。

子供にとっては親は生きようと死のうと関係ないことかもしれないが、親が子供を思う気持ちはそんなものではないようです。

自分にとっては親など関係がないと思っていても親にしてみれば大切な息子なのだと気付かされました。

という副住職のお話でした。

お話が終わった後2,3人の方が思わず拍手。お寺では拍手はいけないのだそうです。

なぜなのでしょうかね。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

家に帰ってからネットで〝海藤花″を検索しました。

どうやら食べ物としか見ていないらしいです。レシピの紹介とか美味しく食べさせてくれるお店とかばかり出ています。

人間って残酷ですね。タコが命がけでも持っている卵を美味しい美味しいと言って簡単に食べてしまうのですから。

おや!!。LEDの街灯のようです。

これから街灯もだんだんLEDに代わって行くのだろうか。

コメント
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