もう4日間下痢が続いている。こんな事は初めてだ。何か悪い病気が隠れているのではと気になって医院に行って見た。聴診器をあて、お腹を触って診てもらったけどどこも異常がないらしい。「下痢は1週間ほど続くこともあります。お薬を出しておきますが、もし心配なら検査しますよ。どうしますか?」「大した症状もないので、結構です」
「週明けになっても治らなければまたいらっしゃい」
帰ったら、あんなにひどかった下痢が止まっていた。医者に見せただけで病気が治った。よくあることだ。
午後からお寺で法話会があった。
「お医者さんにかかったら病気が治ったのか、お医者さんを変えたらよくなったのか、治る時期が来ていたのか。よく分からないね。たまたまお医者さんを変えたら治ったのでこのお医者さんは名医だと評判になったり。そんなこと誰にもわかりませんね」住職さんがそんな話をしていた。私は何も言っていなのに、どうしてこんな話になったのだろうか。
法話会もだんだん人が集まらないくなって今日は6人だけだった。
「この前、あるお寺の永大経に行って来たけど人が少なくなったね。来ている人は世話役だけやった」と言ってた人がいた。中にはお布施を集めるだけのお寺があるそうだ。大きなお寺では住職が顔も出さないところがあるという。
「このお寺はまだいい方だよ」とその人は言っていた。「うちはこれでトントンで、何とかやっていけます」と住職さんが言った。