亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

濡れ衣

2018-11-17 | 

「なんやてんや。なんやてんや。」と何度も何度も叫んでいる。

真夜中の事である。あまりにひつこいので。

「どうしたんや」というと。

「あんた、人のココ(脚の付け根)を押し付けてなんだかわめいていたやろ。どうしたんや」

「何もしていないよ」「そんなことないやろう。痛かったわ」

「夢を見たのだろう」「夢なら痛くない筈よ。なんかしたんやろ。声を出そうとしたけど出なんだわ」

「夢でも痛いことがあるよ」

NHKの連続テレビ小説(再放送)でほっぺをつねるシーンがあった。

会えると思わなかった自分の家族に会えて。夢を見ているのではと自分の頬をつねって確かめるシーン。

ドラマではよくあるシーンだ。

夜中にトイレに行きたくなってトイレを探し回るが、ここぞと飛び込んだ所が実はトイレで無かった。という夢をよく見る。

その内目が覚めると本当にオシッコがしたかった。ということが良くある。

でも、痛くもないのに痛いという夢も何度か経験している。

夢だって痛いことがあるのだ。

モノクロの夢は普通の夢。ちょっと疲れているとカラーになる。そして最悪になると痛い夢も見るのだ。

一番良い夢は、「何やら一杯夢を見ていたけど、目が覚めたら途端に全部忘れたわ」。という夢である。

家内は信じられない様子で、長い間人をいじっていた。

とんでもない濡れ衣を着せられた。

でも、これが無意識でやっていたらと考えると何だかおそろしくなる。

クワバラクワバラそうならないように気を付けなければ。

 

この前割安のカメラがカメラ店に有ったので、店員に尋ねた。

「これ、売れ残りですか?」

「そうではないですよ。今人気のカメラですよ」

という訳で買ってきた。

ところが、大変、機能があり過ぎて、何がなんだかさっぱり分からない。それに年を取っている性か、説明書に書いてある意味がよく分からない。とんでもないカメラを買ってしまった。今考えると、店員にもっと詳しく説明を求めるべきだった。大失敗だった。

未だに使い方が分からず、まともな写真は一枚も撮っていない。


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