眠りから覚めた。
ここはベッド?。
どうやら寝ていたらしい。
それにしてもここどこ?
何でここに寝てるの。
ゴーゴー、カチャンカチャンと音がする。
どうやら機械の中に閉じ込められているらしい。
そうだ。頭の断層写真を取りに来たんだった。
家内が耳の後ろが腫れている。蜘蛛膜下出血じゃないかと脅すもんだから、穏やかじゃない。
だったらどうしよう。
この前から左手や左足が突然痛くなって力が入らなくなることがある。
暑くもないのに顔が火照ってまるで火の側にいるようだった。
さすがに心配になって、神経外科に走った。
医院は満員。地元新聞に「ドクター・ワッシー」と名乗って毎週コラムを書いているだけあって評判がいい。
断層写真を見ながら「どこも悪くなっていないよ。この前と同じです」
と言われ「そうですか」と引き下がるしかなかった。
昔はレントゲン写真をバックライトがついたガラス板にベタベタと何枚もレントゲン写真を張り付けて調べていたが、今は電子化でコンピューター診断。連続写真も出せる。便利になりました。
あの火照(ほて)りはなんだったのだろう。
場所が場所だけあってそれは気になります。
「又、様子を見ていてください」
レントゲンにMRIと撮ったのに請求されたのは2050円。
1割負担になったので医療費が掛からなくなって助かります。