亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

新聞の小説

2023-04-28 | 歴史
新聞に載っている小説を切り抜いてスクラップをしていたがなんだかごじゃごじゃして邪魔になってきたので、今度はパソコンに転写することにした。
安部龍太郎の「銀嶺のかなた―利家と利長」を写しています。
今日の記事は、信長の娘永姫と前田利家の息子利勝(利長)が結婚することになりました。
今回はその披露宴の席でのことです。

この日、利家は朝から落ち着かなかった。これで前田家は織田家の一門衆に準じた地位を与えられる。それは信じられないような幸運、身にあまる厚遇で、嬉しさのあまり地に足が付かない感じがする。
 まるで雲の上を歩いているような心地だが、それと同時に立場が変わることへの言いようのない恐れがあった。
 一門衆になったなら、これまで以上に苛烈な働きが求められる。織田家の対面を汚すことは絶対に許されないので、不様なことを仕出かしたなら、即座に死が命じられるだろう。たとえ命じられなくても、おめおめと生きているわけにはいかないので、腹を切って責任を取るしか道はない。
シンデレラのようにはいかない。
安部龍太郎の小説は無学の私でも分かりやすくスーッと頭に入ってきます。
いい小説ですね。
桜の季節も過ぎました。
これは・・・・まるで桜が咲いている様に綺麗でした。

一寸カメラブレしたようであまりきれいに写りませんでした。オオデマリでしょうか。
この頃いい天気が続きます。この夏が気になります。

コメント (1)
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