今まで1番慌ただしかった年末は5年前の暮れで、忘れられない、
ロンドンにいた娘が1月出産予定で、3か所の催事の準備を済ませ1月1日に
羽田からヒースロー空港に向かうことになっていた。
ロンドンは2度目で、旅の不安はなかったが、仕事が中々片づかなかった。
「きりがない」と腹をくくり、スタッフに後を任せ、抜けるような元旦の青空の朝、機上の人となった。私は一睡もしてなかった。
飛行機の中で寝ればいいと思いながら、映画を2本見て、週刊誌を読んで、
新年の祝杯を挙げ(?)全く眠くなる気配はなく、かなりハイだったようだ。
出国手続きは時間がかかってイライラしたが、12時間の空の旅は快適で、空港に出迎えに来てくれた2人、オット、お腹の孫の3人に会えた時は嬉しかった。何より娘が元気な様子でホッとした。
ここで私は何か周りの人と自分が違うことに気が付いた。
うっかりしてセーターにジーンズ姿で、それは良いとしてもコートを着ていない、持ってきていなかったのだ、寒かった。どこまでもうっかり者の私。
無事に初孫誕生、ロンドンには2か月半滞在した。忙しくも、楽しい毎日だった。毎年この季節になると、あのバタバタの日々を思い出す。
あの時お腹にいた初孫君は今4歳、遊びに行くと「ばーば、パズルやろう!」
と、待っててくれる。その後生まれた妹にも実に優しいお兄さんをしています。
この先、何が出来るか判らないが、必要とされている内が花、元気でいよう。